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桜の世紀  作者: 愛媛のふーさん
12/25

死闘2

 ダブルウルフ班に蓮からの通信の後、真美から通信が入った。

「進路方向2時30メートル敵。すっごくヤバい気配、気をつけて」

「ラジャー」

「先行します」

琢磨は狼男の快脚でみるみる先に進む。突然琢磨が火を吹いた。全身を炎が包んでいる。遼は素早くバッグパックから光学迷彩マントを取りだし疾風と一緒に被り身を隠す、赤外線望遠ゴーグルを当てて、ショックガンにレーザーポインター付きサイレンサー取り着ける。琢磨は炎に包まれたまま突進して〈ワイバーンキック〉体内の気を下半身に集めて能力高めた蹴りを放つ。放つ先に長身でがっしりした男が居た。ポインターの点が両方の肩に当たっている。遼は迷わず撃つ。掠めた。蜃気楼現象が軽く起こっているのだ。真美の狙撃が仕留め損なった原因の一つだろう。琢磨は炎から解放された。しかし、渾身のオーラセイバーの右の突きは幻の顔面だった。左足が後ろ回し蹴りで胴体を薙いだ。炎龍は吹っ飛ぶ。

「遣るな。獏神セブン2、炎龍のヴョンホン」

炎龍から陽炎が立ち上る。蜃気楼現象が起こって、遼の援護射撃は当たらない。琢磨はまた炎に包まれた。琢磨は白銀の体毛のお陰で炎に耐えられるが、動きが鈍くなる。渾身のオーラセイバーもワイバーンキックも空をきる。真美の狙撃も蜃気楼を計算して的をずらして連射されたが、当たる弾丸は蒸発させられた。水の弾丸の弱点、熱。此が狙撃失敗の原因の決定打のようだ。20分膠着こうちゃくした。そんな時に

「子供が!?」

遼は慌てた。10歳位の巫女さんだ。巫女に火球が飛ぶ。炎龍が攻撃したのだ。

「きぇえぇえ!」

気合い声が上がり、火球は霧散し炎龍は吹っ飛ぶと、建物の壁にめり込んだ。此の巫女何者?

「転生し経てで加減しくじったわ。殺すとこだわいな。頑丈な奴で良かったわえ」

その台詞で遼は思い当たる。慌てて跳び起き、装備をノーマルに戻しながら駆け寄る。

「瑠璃様、可愛く成られましたね。転生を?」

「おお、遼かえ。丁度今夜が33回目の転生の日やった」

「瑠璃様?遼さんお知り合いですか?」

「幻獣街長老会、最長老の瑠璃様だ。三千年生きられている。不死で100歳まで生きたら炎で転生される。フェニックスと同じ」

「添島琢磨です。お見知り置きを」

「よろしゅうな。瑠璃です」

「凄いですね。法力ですか?」

「まあなぁ。長生きしとると。炎龍なぁ。キムのどら孫のこの街捨てた挙げ句が、ヤクザの手下の手下の二つ名持ちかぇ」

「警察に引き渡す事になりますがよろしいでしょうか?」

「遼。この街は来るもの拒まず去るもの追わず、仕方ないわえ」

瑠璃はそう言うと、見た目の年齢には不釣り合い、実年齢に相応しい深い表情をした。その顔に二人は粛然とし、疾風は手をペロペロ舐めた。瑠璃に美味しい所持っていかれたが、琢磨も紙一重の所だったのである。〈オーラキャノン〉体内の気をそのままビームの様に放つ大技。炎に阻まれ気を練るのに時間がかかったのだ。そんな事は悲痛であろう瑠璃を見たらどうでも良かった。


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