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聖夜に銃声を  作者: 霧香 陸徒
1部
1/49

プロローグ

 貴方は神を信じますか?


 と聞かれたら何と答える?


「私、興味ありません」? それとも「全ては神の思し召しです」?


 僕の答えは至ってシンプルだ。


『友達だよ』


 僕はまともだ。






 それは2学期が始まって間もない時だった。

 僕にはあまり関係無いのだけど「彼女」には重要な事だったらしい。


 彼女というのは僕の店の従業員なのだけど、彼女は女子学生だった。

 


 僕はとある店を任されて居た。

 まだ二十歳にもならない僕が、店長なんてやる事になったのは経緯を話すと2時間ドキュメンタリー並みに長くなるので割愛する。


 話を戻すと僕の店は『桐梨相談所』という。

 少し変わった店だったけど、それなりに売上が上がってる。

 ちなみに『なんでも屋』って呼ばれてるのだけど、探偵みたいなものだ。


 そんな適当な業種だったので普段は暇だった。


「まぁ、それも一興よね」とか言ってた、ただ一人の従業員はクビにした方がいいと思うけど、それはマズい。


 だって彼女は…





「たっだいま〜!」


 彼女のお帰りだ。


「お帰り。イノリ。今日は早いんだね? まだお昼過ぎだよ?」


 此所は家じゃないよ?とかいう突っ込みは無い。 そんな事は彼女も分かってるだろうから言うだけ無駄だ。


 そんな些細な事で彼女の機嫌を損ねるわけにはいかない。


「ん。 今日はお昼までだったのよ。 ミチオ、飲み物入れてよ」


「はいはい・・・」


 恥ずかしながら僕の店は祈が居なければ成り立たないのだ。


 彼女の名前は汐留シオドメ イノリ


 僕の店の従業員であり、

 大切な友達であり、

 小学生であり、

 神である

 …そんな女の子だった。



【聖夜に銃声を つづく】

http://9922.at.webry.info/ 作者のブログ


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