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ボーナストラック! 『幼年期の思い出』
両親が居なくて淋しいとき
いつも一人俯いてた
地面に下手くそな絵を描いた
すぐに消えてしまうのに
一緒に遊んでくれる友人
幼い僕には居なかった
一人きりで砂場で遊ぶ
帰る頃には均される
僕はこのまま大人になるのかな
地面に描いた絵は消えてしまう
僕はこれから大人になるのかな
今度は僕が砂場を均してしまう
子供心になりたくないんだ
大人になんてなりたくない
全て無かったことにしてしまう
大人になんかなりたくない
やがて母親が迎えに来る
明日も僕は地面に描く
明後日も砂場に城を創る
大人になるまでやり続ける




