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五十音詩集  作者: 橋本洋一


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37/50

夢でも逢いたい

貴女は逝ってしまった

僕を置いて逝ってしまった

もう一度逢いたい

だけどそれは叶わぬこと


せめて夢で逢いたかった

うつつで逢えないのなら

幻でもいいから逢いたい

狂おしいほど淋しいよ


僕も貴女と生きたかった

それが駄目なら逝きたかった

もう一度逢いたい

だけどそれは叶わぬこと


夢の貴女は優しく微笑む

絶対に悲しい表情をしない

ただ笑っているんだ

嬉しさで涙が出る


夢でも逢いたい

語りつくしたいよ

夢でも逢いたい

心の底から愛しているのに

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