五十音詩集

閉塞感

まるで縄に縛られたよう

身動き一つ取れやしない

もし動けたとしても

縄はますます食い込むだけ

誰が俺を縄で縛ったんだ？

訊ねても誰も答えやしない

もし答えを得られたとしても

縄を解いてくれる人がいない

この息苦しさはなんだ？

縛られてるだけじゃなく

密閉された狭い部屋に

たった一人閉じ込められている

大空を見られない

地面すら拝めない

なんなんだこの閉塞感

誰か助けてくれ！

泣きながら懇願すると

誰かが俺に囁いた

この閉塞感の元凶は

他ならぬ自分だって