22/50
憎たらしいほどに
出会った頃は生意気で
嫌な人だと思ってた
だけど単なる照れ隠しだって
ようやく気づいた春の日
皮肉を言うその顔は
自分のことを守っている
はにかみ屋な君だって
ようやく気づいた夏の夜
ぶっきらぼうに思えるけど
不器用なだけだと分かったよ
無頼を気取っているだけだって
ようやく気づいた秋の夕暮れ
人を寄せ付けない強さは
人を信じられない弱さだ
それを知られたくないだけだって
ようやく気づいた冬の朝
僕はそんな君が大好きさ
憎たらしいほどに
僕はそんな君を愛してる
憎たらしいほどに




