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雫の存在価値
小さな小さな雫が落ちた
ぽつんと音を立てて落ちていく
やがてそれは波紋となって
水溜りに広がっていく
それはさりげないこと
何ら珍しくないことだ
だけど無意味なんかではない
けれど無価値なんかではない
雫が集まり雨となり
水溜りが湖となって
河を流れて海に辿りつく
そして世界が出来上がる
だから君はここに居ていい
居なくなって良いわけではない
始めから居なかった存在ではない
だから自分を卑下するな
僕たちは小さな雫
だけど意味があって価値がある
分かってほしい
君はここに居て良いんだ




