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12月3日 奇術の日
「今日は奇術の日ですよ、ボツリヌス様」
「ははあ、わん、つー、すりー、だからじゃな」
「因みに3月21日は催眠術の日です」
「今度は、すりー、つー、わん、という訳か。
ちょっと面白いのう」
「それで、ボツリヌスは何か奇術が使えると聞いたんですが」
「ふむ、実は使えるのじゃ!
私がこの風呂敷を被って、わん、つー、すりー、と唱えると」
「唱えると?」
「ななななんと、あっというまに!
巨大な肉団子に大変身してしまうという奇術じゃ!」
「あ、それ知ってるんで良いです」
「では行くぞ!
それ、わん!」
「え、マジでやるんですか?」
「つー!」
「いや、良いですって」
「すりー!」
バッ!
ジャアアアアアン!!!!!!!!
「だから知ってますって」




