11月7日 鍋の日
「11月7日は鍋の日ですね、ボツリヌス様」
「そうじゃ皆で闇鍋をしよう」
「面白そうにゃ、私も参加するにゃ」
「という訳で若奥様、オーダーさん、駄猫とこの私、バトラーで鍋を囲んでいます」
「鍋の中には思い思いに入れた、自分の苦手な物が入っています」
「とっても自然な状況説明じゃな」
「ニャ」
……グツグツ……
「じゃあ、お箸をくばりますので、掴んだものは必ず食べてくださいね」
「誰からいきますか?」
「よおし!
私からいこうじゃあないか!」
「おっ流石はぼつりんニャ!」
「電気消しますよ~」
「こ、これはちょっと楽しいですねぇ」
「むむむ、そりゃあ!」
革靴
「ニャハハハハ!
私の入れたヤツだニャ!!」
「……この駄猫ッ!」
「食べられる物を入れる約束でしょう……って、ボツリヌス様?」
「むぐむぐ、ごくん。
ふむう。
やっぱし固いのう。
でも流石は牛、くんちがつく。
ご馳走様。
珍味じゃった」
「「「……」」」
「「「……」」」
「「「……」」」ガタガタガタッ!
「ど、どうしたのじゃ、突然みんな震え出して……」
(こ……この鍋の中に、ぼつりんの苦手なものが入っているニャか!?)
(若奥様が食べられないものって……そ、そんな劇物)
(人間……いえ、生命体に食べられるものな訳がない!)
「さあ、次は誰じゃ~」
()ガクガクガク
()ガクガクガク
「……あっ、ボツリヌス様、今お鍋を掴みましたね!?」
「む?
ちょっと場所が悪かったから鍋掴みで掴んだのじゃが」
「掴んだものは、食べなくちゃいけないニャ!」
「それがルールです、若奥様」
「という訳で一人で、鍋を空けてくださいね、ボツリヌス様☆」
「ちょちょ、こんな大量な鍋を一人で、じゃと?
さ、流石に無理無理……」
ノジャー!!
~めでたし めでたし~




