表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/47

7月7日 七夕

「♪さーさー さーさー さーさささー♪」


「流石ボツリヌス様、ジャ〇ラックも文句は言えませんね」


「おお、オーダーよ。

 短冊を飾るの、手伝っておくれ」


「はいはい、肩車で良いですか?

 よいしょっと。

 ……そういえば、ボツリヌス様。

 『きんぎんすなご』ってなんなんでしょうねえ」


「……。

 そうか、オーダーは知らぬか。

 『河砂子』を」


「かわすなご?」


「河に生息する妖怪じゃよ。

 川を渡る人間を殺して食らうと言う」


「じゃ、じゃあ、『きんぎんすなご』というのは……」


「天の川に生息する河砂子の亜種、『金砂子』と『銀砂子』のことじゃ」


「そ、それじゃあ、彦星は……」


「……ああ。

 残念じゃが、恐らく、もう……」


「ぐ・ぐ・ぐ……」


「……どうしたんじゃ、オーダーよ」


「ぐお―――――――!!」


「……あれ、どこかへ行ってしまいおった。


 ……何もかもが全部、全て丸っと、嘘じゃのに」


####################################


―数時間後―


「ただいま帰りました、ボツリヌス様」


「おお、お帰り、オーダーよ」


「むかついたので、ぶっ殺してきました」


ゴロンっ


「えっ」


「河砂子の首です」


「えっ」


「河砂子の首です」


「えっ」


「河砂子の首です」


「……」


「……」


「河砂子の首じゃ」

ひとくちメモ:金銀砂子とは。金箔、銀箔を細かくして粉状にしたもの。河砂子なんていない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ