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prologue:死後の世界へ

お久しぶりです。

本当に久しぶりなのでリハビリがてら投稿していこうかなっと思います。



「お・・さ・・さ・な・み・」


 僕の耳元で起きることを促す


「起き・さ・!さが・な・み!」


 うるさいと言ったんだ、黙っとけ。

昨日は徹夜で友人とミリタリートークで盛り上がったんだ。

今寝ないとマジでやばい。


「起きなさいって言ってるのよ!相良七洋(さがらななみ)!」

「だぁーーーーっ!うるせぇ!!マジ黙ってろ!そして寝かせろ馬鹿野郎っ!」


 とうとうキレた。

当然である。神聖で神秘なる人間の可能性と休養の象徴たる睡眠を妨害したのである。

ここでキレずにどこでキレれば良いというのだろうか。


「ふぅ、やっと起きたわね」

「『やっと起きたわね』じゃねぇよ!人の睡眠時間を邪魔しやがって!ぬっ殺すぞごらぁ!」


 そして僕はいつも枕元に置いてある刃渡り15cmのナイフを取り出そうとした、のだが。


「え、な、ナイフは?」

「ん?ナイフならないわよ?」


「・・・・そう言えばあんた誰?」


 そこで僕はやっとここが僕の部屋じゃない事を認知した。

その部屋?と言うか空間を一言で表すなら白。それも空間全体が病的なまでにまっっっっ白なのだ。

そして、目の前に頭痛なのか、頭を抱えながら布を身体にグルグル巻いた中世ヨーロッパ人っぽい格好をした抜群のプロポーションの女性がいた。正直格好とプロポーションで痴女にしか見えない。不思議である。

その女性(と言うか痴女)は意を決したような素顔になりこちらと対峙した。

 まぁ、こっち向く際にそのたわわに実った果実がちょっと揺れたのは見ていない。

ナナミンウソツカナイ。


「私は神よ。決して痴女じゃないわ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」


 え、は?何言ってんのこの人?神?頭大丈夫?精神科医行く?

いい医者知ってるから紹介しようか?

本当に本気でそう思ってしまった。


「・・・貴方本当に失礼ね。頭は大丈夫だし、精神科医の紹介も必要ないわ」


 なんで僕の考え事がわかったわけ?

エスパーなの?(あやかし)使いなの?ユン〇ラーなの?

そう言えば学校でもなんか心の中を読まれてたことあったけ。


「まぁ、それは置いといて」


 置かれた。

全力の現実逃避を一蹴された。

泣きそう....。

そして先程の痴女(神?)は額に手を当ててため息を吐きながら


「ハァ…、本題に入るけど相良七洋、貴方昨日死んだから」


 とんでもないカミングアウトをしてきた。神だけに....。

それよりも、え?はっ?死んだ?誰が?俺が?

いやいやいやいや、なにかの手違いだろう。

そうに決まって....るはずだよね?ね?ねっ!?


「死因は貴方自身があなたのナイフが眉間から脳内部に掛けて突き刺さる死亡、とりあえず向こうだと殺人か若しくは自殺って感じで処理されるんじゃないからね」


 痴女(神?)はどこから取り出したのか定かではないが彼女の手には一切れの紙があった。

てか、僕の死因なんか酷くない?扱い酷くない?


「大丈夫大丈夫、貴方寝る前にナイフを顔の前に構えたまま寝たでしょ?それで腕の力が抜けてナイフが落下。ちょうど眉間を捉えてこう…プスッと。まぁ、良くある死亡例だから」


 何が大丈夫なんだ。俺みたいな死因で死んだ奴良くあるんだ。そんな死因良くあるんだ。

なんかもう地球の死因事情が怖いよ。

あと「プスッ」ってところの仕草可愛いんで辞めてもらっていいですか?

思わず勢い余って告白して振られるまである。振られるのか…。


「大丈夫!殺人とか自殺じゃないから安心して!!」


 今の話を聞いて何処をどう捉えたら大丈夫と判断したのか教えてほしいまである。

それと安心して?死んでしまったら安心もくそもない気がするが…。


「とまぁ、お決まりの死因で死んだ人に特典があってね。ななななーんと神であるわ・た・し・が!そう!このわ・た・しが創った異世界に行けちゃうのです!」


 痴女(神?)はどこぞのテレビショッピングを営む某社長ニュアンスでにっこり笑顔で『わたし』の部分をやたら強調しながら僕が次の人生への切符を渡してくれるというのだ。

だが、待って欲しい。

本当にこの痴女は神であるのか、また、本当に僕は死んだのか。

確かめる必要が....ある。


「なぁ、あんたって神様....だよな?」

「えぇ、そうね」


 そしてこの痴女(神?)のハイテンションとそうでない時の温度差が激しい。


「異世界に行くのに丸腰は流石にきついよね?」

「確かにそうね、それともあれかしら。昨今のファンタジー小説みたいにチート能力を貰えないか、と聞きたいのかしら?」


 この痴女(神?)、やりおるな。

地球の、と言うか日本のネット小説の読みすぎだろ。

あとメたい。


「そういう訳じゃないけど何か一つ願いを叶えられないかなぁ、と」

「つまりチート能力じゃなくて願い事を叶えてくれないかって?」

「そうそう」

「ふーん、言ってみなさいよ」


 痴女(神?)はさほど興味なさげに僕の発言の続きを促す。


「じゃあまず大日本帝国の大艦巨砲主義って知ってる?」

8/11 一人称を「俺」から「僕」に変更いたしました

8/12 一部の「痴女神」を「痴女(神?)」に変更いたしました

〃  地の文を増設しました

9/5 「あなた」から「貴方」に変更いたしました

12/21  相良の死因を修正&地の文改正

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