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第7章・探してきたモノ


スキー研修を終え、私は自分の家に帰って来た。


「ただいま〜。」


疲れきった体を早く休めようと、すぐに自分の部屋へ行って、ベッドに横になった。


「疲れたぁ〜。」


私はそう言って天井を見た。


「あ!そういえば・・・。」


家族にお土産を買って来たことを思い出した。





私は階段を駆け下り、リビングへ行った。


「お母さん!お父さん!お土産!!」


夕飯の後片付けをしている母と、のんびりテレビを見ている父に声をかけた。


「ありがとう、楓。」


「ありがとな〜。」


2人はニコニコして受け取ってくれた。


「琴音は・・?」


「部屋にいるんじゃないかしら。もう、寝てると思うから、起こしちゃだめよ。」


母が言った。


「分かったぁ〜!」


私はそう言いながらも、階段を上がると、琴音の部屋の前まで来ていた。


「琴音〜?」


「・・あ!楓?」


琴音の返事が返ってきた。


「(何だ、起きてるじゃん・・。)」


私はそんな事を考えながら、ドアを開けた。


「琴音〜、お土産ちゃんと買って来たよ〜?」


私はニヤニヤして言った。


「わあ〜ありがと!楓!!」


琴音は嬉しそうだ。


「研修どうだった?」


私は研修で起きた出来事を一通り、琴音に話してあげた。


「たくさん思い出できたみたいだね!」


「うん。楽しかったよ!」


「私も早く行きたいなぁ〜。」


琴音はそう言うと、時計を見て行った。


「そろそろ寝た方がいいんじゃない?明日早いんでしょ?」


「いいのいいの、私は大丈夫だし。」


私は首を振って言った。


「いっつも起きられないのに〜?」


琴音は嫌味っぽく言った。


「起きてるし〜。」


「あれは私が起こしてるんでしょ?」


「まあ?確かに?」


「あはは、どうして楓は変なところで素直になるのかなぁ・・?」


「何でだろうね・・・。あはは___。」


そんな風に2人で笑っていると、





ザワザワザワ_____





いきなり強い風が吹いた。カーテンがなびいてバタバタいっている。私は琴音の机の上から落ちた紙を元に戻し、窓を少し閉めた。

そして、琴音に目を戻した。


「・・・琴音!?」


私は琴音の姿を見て驚いた。


「・・・・・・・。」


「え?どうなったの?何でそんな姿なの!?」


「・・・・・。」




___“俺たち星座は夜になると、元の姿に戻っちまうんだよ!!”


___“10時になったら、みんなこうなっちまうんだ・・。”


___“ロキは子犬座だから、子犬に戻るんだよ。”





「・・・!?」


私は思い出した。




___“子犬に戻るんだよ。”




「どうして!?なんで琴音が!?」




私の前には、小さな白い子犬が座り込んでいた。


















どうして?どうして琴音なんだろう・・・。


「楓!」


シリウスが窓から入ってきた。


「・・空雅?」


私は、ヘタッと座り込んでしまった。


「・・待ってて!伊吹オリオンも呼んでくるから!!」


シリウスはスッと窓から消えた。


「・・・・・。」


「・・・・・。」


私と子犬は1回も顔を合わせなかった。






少しの間待っていると、シリウスがオリオンを引っ張ってきた。結局私はずっと、“どうして琴音なんだろう。”とだけ、考えていたんだと思う。


「おい!楓!!しっかりしろよ!!」


オリオンは私の顔の前で言った。


「・・うん。大丈夫・・。」


私は小さな声で返事をした。


「そっか・・。楓の妹がロキだったんだ・・・。」


シリウスはそう言うと、ロキの近くまで行った。


「うそだ・・。今まで、ずっと一緒にいたのに!琴音のわけない!!」


私はいきなり大きな声を出して言った。


「言ったろ?俺たちは人間の記憶を操ることができるって。」


「でも、琴音は・・・・・。」


「楓!」


ロキは初めてしゃべった。


「・・ごめんね。今まで黙ってて。」


「・・やっぱり?やっぱり琴音がロキなの!?」


ロキは黙って、うん、とうなずいた。そして話し始めた


「私ね、空に着た理由が______。







___よしよし・・。いい子だな。


   この男の人は、ロキは飼い主だ。


___ワン!


   そして、ロキはこの飼い主が大好きだった。恵まれた環境と、大好きな飼い主。ロキはとても幸せは日々を過ごしていた。


    そんなある日。



___お前に、上手い酒の作り方を教えてあげよう・・。


   酒の神様が、飼い主の日ごろの行いを見て気に入ったのか、酒の作り方を教えてくれたのだ。


___よし。これで、村のみんなを喜ばしてあげよう。


   飼い主はそう思い、村に帰ってすぐに酒を作り始めた。


___頑張ってるなあ・・。


   ロキはそんな目で飼い主を見ていたのだった。飼い主は酒が出来ると、さっそく村のみんなに酒を飲ませてあげようと足を運んだ。


___さあ、飲んでください。


   飼い主の声を聞いて、みんなが集まって来た。


___おお!これは上手い!


___こんなもの、飲んだことないぞ!


   酒は大好評。みんなはどんどん飲んだ。


    しかし、酒をのんだわけなので、だんだんみんなは酔ってきてしまった。


___な、何なんだ!?フラフラするぞ!


___クラクラだ・・・。


___お、お前、何をした!!


   酒を初めて飲んだ村のみんなは、飼い主が酒に毒を入れたのだと勘違いしてしまったのだ。


___許さないぞ!


___何をしてくれる!!


___殺してしまえーー!!!


   そう言うと、みんなで飼い主を殴りにかかった。


___止めてください!誤解です!!


   飼い主の声も聞かず、


___ワンワンワン!!


   もちろん、ロキの声も届かなかった。




    飼い主はそのまま、死んでしまった。


___お父さん!!


   走って駆けつけた、飼い主の娘は、自分の父の姿を見てショックを受けた。


___どうしてこうなるのよ・・・!!


   そして、飼い主の娘もそのショックで死んでしまったのだ。


___クーン・・。


   自分の家族をすべて失い、1人ぼっちになってしまったロキを、


___我ら神が犯したことじゃ・・・。


   そう言って、神様は可愛そうな犬のロキを空に打ち上げたのであった。




「_______っていう事・・。私、嫌だったの。みんなから“かわいそう”って目で見られるのが。でも、飼い主の人も殺されてしまって、家族も死んでしまって・・ホントはかわいそうなのかもしれない。だからって、自分はかわいそうになりたくなかったよ?私はみんなと一緒に、みんなと同じ立場でいたかった。でも_____。」





___おばちゃーん!遊びにきたよーー!


___あら!みんないらっしゃい!!さあ、上がって!


   ロキは友達と一緒に近所の、おばさんの家に遊びに来た。


___外は暑かったでしょ?


___うん!すごく暑かった〜。


   友達はそう言って、アイスを口に入れた。


___美味しいね!


   ロキもそう言ってアイスを口に入れた。それから、楽しい時間を過ごした。




    帰る時間になると、友達とロキはおばさんにありがとうと言い、玄関まで来た。


___ばいばい!また来るね!! 


   友達は手を振りながら言った。


___ばいばい!!


   ロキも手を振りながら言った。そのまま帰ろうとした私を、おばさんが引き止めた。


___ロキちゃん。これあげるわ・・。頑張ってね!


   おばさんはロキの手に飴をのせた。


___あ、ありがと!


   ロキは嬉しくて、走って友達のところまで戻った。


___何だよ!


___・・・え?


___お前、またもらってきたんだろ?お前だけずるいぞ!


___そんな・・あげるよ?


   ロキは友達の手に飴をのせようとした、しかし友達はそれを払いのけて、


___お前はいいよな!そうやってもらえて!!みんなロキ、ロキって!!


___・・・でも・・。


___もう、お前なんかと遊んでやんない!!!


   友達はそのまま、ロキの前から消えた。飴は寂しそうに地面で転がっている。


___なんで・・。私、何にもしてないのに・・。どうして?どうしていつもこうなるの?私はどうしてかわいそうな子って言われるの?


   ロキは地面の飴を足でつぶした。


___もう、嫌だ・・・!!ここには私の居場所なんてない!!






「_____だから私は、ここまで来たの。誰も、信じられなくなったの!」


ロキの頭を私はなでた。


琴音が自分の住んでいた空から、来たこともない地球にやってくるときの気持ちは、きっと私では想像できないくらい心細かっただろう。そんな気持ちでここにやってきた琴音に、私はなんてことを言ってしまったんだろう。


「ご、ごめんね・・・・。」


私は自分のことしか考えていなかったんだと分かった。


「琴音の気持ちも考えないで・・・・。」


私はロキの頭から手を離した。


「私、琴音ばっかり大切にしてもらえて、ずっと我慢してたの・・。で、琴音のせっかくの誕生日に1人で怒って・・・。ホントにごめん・・。」


それを聞いたロキは、私の声をかき消すくらいの大声で


「楓が謝ることない!!」


「琴音・・・・。」


私は消えそうな声で言った。


「楓だって、たくさん傷ついてたじゃんか!私なんか、お母さんとお父さんに優しくされるのが嬉しくて、楓のことを傷つけていたことに気づかなかったんだ・・・。悪いのは私だよ!」


「そんな・・・、琴音のせいなんかじゃないよ・・・・。」


「楓たちが探しているのも気づかないで、私だけその間も笑っていたなんて・・・。」


ロキはうつむいている。


「琴音は傷ついて、ここに来たんでしょ?だったらいいじゃん。勝手に来たのはいけないけれど、でも・・自分の力じゃどうにもならなかったんじゃないの?」


私は優しく言った。


「・・・うん。」


ロキは小さくうなずいた。


「琴音はここでいっぱい笑ってた。だったらもう大丈夫!私は琴音は出来る子だって知ってるんだから!」


私は明るく言った。


「だから、もう戻りなよ。みんなが心配してるよ?」


と、付け足した。


「・・でも、私がいても・・。」


と、ボソッとつぶやいた。


「お前なぁ・・。」


オリオンが呆れて言った。


「ロキ・・。僕たちは3人そろわないと意味がないんだよ?」


シリウスはロキの前に座って言った。


「・・・え?」


「忘れたのか?俺たちは“冬の大三角”じゃねーか!」


「そう。神様が僕たち3人を選んだんだ・・。」


と、オリオンとシリウスはロキに言った。


「じゃあ、3人じゃないと駄目なんだね!」


私が言った。


「他の人じゃ駄目なんだ・・。」       【冬の大三角】


シリウスは静かに言った。           オリオン座のベテルギウスと子犬座の


「代わりはいねーんだ!」           プロキオン、そして大犬座のシリウスで


オリオンは少し大きな声で言った。       出来ている正三角形。真ん中を淡い冬の


「・・・探したんだよ?」           銀河が流れる。


シリウスが優しく言った。


「そうだよ!心配させやがって!!」


オリオンは少し怒ったように言った。


「・・ごめんなさい。」


そう言って、ロキの目からは涙が流れた。





ロキはゆっくり話し始めた。


「誰かが探しに来てるのは何となく分かった・・。でも、それがシリウスとオリオンだとは思わなかったよ。」


「どうして?」


シリウスはキョトンとして尋ねた。


「だって、シリウスはまだここに来るのは早いし・・。」


ロキはうつむいて言った。


「何言ってんの!ロキのが年下じゃん!」


シリウスは笑顔で言った。


「あと、オリオンが来てくれるとも思わなかった。」


「何でだよ!」


オリオンは驚いて言った。


「そんな感じの人じゃなかったし・・。」


「んぁ!?勘違いすんな!俺はこいつが心配だから来ただけだ!///」


オリオンはシリウスの頭をクシャクシャしながら言った。


「でも、3人が探してくれてたなんて、何だか嬉しいな〜。」


ロキはニコニコして言った。


「こら、こら・・。喜ぶな・・。」


私はロキの頭をクシャクシャして言った。


「あ!!」


そして私は思い出した。


「じゃあ、ロキは、私たち家族の記憶を操ったの?」


「ううん?」


ロキはサラッと言った。


「え!?でも、私には昔から琴音の記憶があるんだけど?」


私は驚いて言った。


「そりゃ、楓の記憶だけ、操ったんだもん・・。」


ロキは静かに言い、そして少しためらってから、


「・・じゃあ、お母さんたちに聞いてみる?」


と言った。










下に下りて、リビングに入ると、2人は目を大きくして驚いた。そりゃ、2匹の犬と大きな男が一緒なのだから。しかし、2人はすぐに状況を飲み込んで言った。


「そう・・。探しているのは楓だったの・・・。」


「え?お母さん、知ってたの!?」


私は驚いて言った。


「知ってたぞ?」


父も当然のように言った。


「えええええ!?」


シリウスとオリオンと私は驚きで口が開いたままだ。


「だって俺たちが拾ったんだもんな。なっ!母さん。」


「そうよ?この子、子犬の姿で倒れてたんたもの________。」







    ある雨の日。


___あら!子犬だわ・・!


   母は道の端っこで気を失っている、小さな子犬を見つけた。


___とりあえず、家まで連れて行こうかしら・・。


   そう思った母は、その子犬を家まで連れて帰って来たのだった。

    家にいた父は、母が連れて来た子犬を見て、


___うわ!びしょぬれじゃないか・・!ちょっとタオル持って来る!


   父はすぐにタオルを持って来て、子犬を吹き始めた。


___どうしたんだ?この子犬・・。


___さっき道の端で倒れてたのよ〜。こんな梅雨の時期に、捨てるなんて・・。飼い主の顔   が見てみたいわ!

   

   母は少し怒って言った。


___さ!乾いたぞ?


   父がタオルを退かした瞬間、




   ビオオオオオオオ______




   強い風が吹いた。


___・・・・何なんだ?この風。


___ちょっと、窓閉めて来る。


   と、母が立ち上がった。すると、風はやんでしまった。


___あら、やんだわ・・・。


___うわ!?


   父は大声を上げた。


___きゃあ!


   母も驚いて一歩下がった。




    そこには小さな女の子が座っていたのだ。




___ど、どうしたの?この女の子・・・。


   母は恐る恐る、父に尋ねた。


___知らないよ!さっき犬がいた場所に、この女の子がいたんだ。


___どうして・・?


   2人がいつまでも悩んでいると、


___あの〜・・・。


   女の子が声を出した。


___え!?ああ・・。


   母はいちいち驚いている。


___あ、ありがとうございます・・。拾ってくださって・・。


   女の子は深々と頭を下げた。


___いいわよ〜!でも、ちょっと説明してくれない?私、今訳分かんなくなってて・・。


   母の言葉を聞いて、女の子は自分の正体や、ここへ来た理由を話し始めた。





___・・・・そうだったの・・。ロキって言うのね?


   話を聞き終えた母は、少し考えて言った。


___じゃあ、家にいなさい?


   優しく言った。


___でも、楓は?どうする?


   父は心配そうに言った。


___私は、人間の記憶を操ることができます。力は弱いけど、1人くらいなら、できるかも   しれない・・。


   ロキは2人を見て言った。


___じゃあ、誰かが探しに来るまで・・。よろしくね!


   母は明るく言った。


___2人目の娘だな!


   父も笑顔で言った。


___はい!お世話になります!!


   ロキは嬉しそうに言った。





「____それで、琴音って名前を付けて、天川家の娘として今まで一緒に暮らしてきたのよ?」


母が話し終わると、私は笑いながら言った。


「あ〜それで、琴音ばっかり手がいってたんだね・・。」


私は笑っているつもりなのに、何だか涙が出てきた。


「楓・・・!?。」


母は少し驚いていた。


「な〜んだぁ・・。私、1人で怒っちゃって、バッカみたい!」


「・・・・。」


みんなは黙り込んでいる。


「言ってくれれば良かったのに・・・。私だけ仲間はずれかぁ〜・・・。」


「楓!すまん!!」


いきなり父が頭を下げた。


「お前には変な心配かけたくなかっただけなんだ・・!すまん!!」


「お、お父さん・・・。」


「ごめんね楓!!私たち武器用で・・。1人にしか十分に手をかけてあげられなくて、本当にごめんなさい!!」


母も頭を下げて言った。


「違うの楓!お母さんもお父さんも、楓のことはいつも心配してたの!ホントだよ?」


ロキは私の足に手をかけて、言った。


「・・・・。」


私は黙って聞いていた。


「楓!ごめんなさい!!」


3人は一緒に謝った。


「・・いいよ!」


私は大きな声で言った。


「・・・え?」


ロキは顔を上げて言った。


「もう、謝らなくてもいいよ!!」


「楓・・・。」


母も顔を上げて言った。


「・・・私だって、本当は構って欲しかっただけだよ・・!」


私がそう言うと、今まで頭を下げていた父が私たち3人を抱きしめた。


「・・・・いいな。家族って・・。」


オリオンはシリウスにぼそっと言った。


「そうだね。家族はいいね・・。」


シリウスもニッコリして言った。


「頑張ってたんだね。今まで気づかなくてごめんね。」


母は私の頭をなでながら言った。


「そうだよ、おばちゃん。こいつ頑張ったんだぜ。」


オリオンが言った。


「そういうとこ、僕たち認めてるんですよ?」


シリウスも言った。


2人は恥ずかしそうに笑いながら私を見た。

私は涙でくしゃくしゃの顔を上げて、もう一度袖でぬぐうと、みんなに思いっきりの笑顔を見せた。


「へへ・・。そんなにほめないでよ・・・・・・///」


私も恥ずかしそうに2人を見た。








私たちは、また仲のよい家族に戻った。


「楓〜。いい男が2人も周りにいてくれて、いいわね〜。」


母がからかって言った。


「何言ってんの?どこがいい男なのよ〜!」


私はシリウスとオリオンを見て言った。


「おい!その言い方は気にくわねえぞ!」


オリオンは少し怒って、言った。


「確かに〜〜。」


シリウスもムスッとして言った。


「冗談だって・・・。」


私は苦笑いで言った。


「さあさあさあ!!そろそろ寝る時間だぞ〜?」


父は私たちの背中を押して言った。


「は〜い!」


私たちはそう言って、階段を上がり、部屋に入って行った。


「良かったあ。家族が戻って〜。」


私はベッドに寝そべると、改めて言った。


「ホント。ロキが見つかって良かった〜。」


シリウスも床に寝そべって言った。


「じゃあ、これで全部終わったな!」


オリオンが言った。


「・・・そうだ・・ね。」


私が言った。


「・・・・あ。」


シリウスも言った。


「・・・んぁ!?」


オリオンも言った。そして、2人で同時に、





「僕たち・・。」


「俺たち・・。」






「もう戻らなくちゃいけないんだった・・・・。」







外ではいつの間にか、雪が降り始めていた_____________。











とうとう次で最後になってしまいました。

ホントにここまでありがとうございます!

最後もよろしくお願いしますw

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