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サルバシオン総合本部データベースより抜粋

 アクセスありがとうございます。

 いわゆる設定資料。毎夜毎夜机に向かってニヤニヤしながらこんなこと考える生活。なんて幸せ。

 イニーツィオ争奪代理戦争サルバシオン総合本部データベースより(著・大使アンビシオン)


 このたびの代理戦争は我々にとって非常に有益な提案となっただろう。今回、私は荒城透として戦争の舞台である『エタジュール』へ送り込まれるに当たって、偉大なる教祖様のおられるここ『サルバシオン』を含めた七つの国々について調査を行った。その結果を、今後幾千年と続くであろう長く激しい戦争に、我々が勝利する為の糧となるよう、ここに記しておくことにする。


 クリーク

 『屈強な国』の意。技術はあまり進歩していないが団結力に富む国家。治安は非常に良く犯罪も少ないが、志願者を募り巨大規模な騎士隊をいくつも組織しており、四六時中戦争をしている。集団の為に個人を捧げることにためらいがなく、それを美徳とする傾向がある。火器を一切所有しないが、武術に長ける者が非常に多い。皆のために皆が戦い、周囲を巻き込んで皆で傷付く迷惑な国。

 現在、我々サルバシオンと同盟を結んでいる。

 ゾーオ

 『愉快な国』の意。技術の進歩が目覚しい機械の国。高い演算能力を持つロボットが開発されており、彼らが人間の管理している。ほとんどの人間が労働や思考を放棄し、飼われるがままになっている。倫理観よりも合理性や効率が重視される傾向があり、主な財源は犯罪者やクローン人間をハイテク兵器と戦わせるトトカルチョ性のコロシアム。ばかでいられるためにアタマを使った人達の、穏やかで怠惰な牢獄の国。

 ここも現在、我々サルバシオンと同盟を結んでいる。

 グロウズマウル

 『夢のある国』の意。超現実的な現象が受け入れられており、個人が積極的に利用する魔法の国。個人の持つ能力に致命的な差異がある為か、人間同士の結びつきが非常に弱い。荒事で肉体が傷つくことを好まない代わり、平然と騙しあいが行われる謀略の国。これといった支配者やカーストは存在していないが、おぼろげに秩序は存在するらしい。あまりに便利すぎる力を持つ所為で、助け合うことを覚えなかった高貴な人達。

 エスキナ

 『穏やかな国』の意。非常に混沌とした生態系を持ち、巨大生物の横領跋扈する危険地帯。その厳しい生態系の中で生き残る為、住人は様々な怪物と交わり、獣人のような姿に進化している。極限の環境下で高度な身体能力と異常なまでの貪欲さを培っているが、非常に低度な文明しか持たず、他の国家に対して無関心にならざるを得なかった。

 現在、『ライン』に対して従軍傾向がある。砂漠や怪獣は人の手によって作られて、人の手によって手懐けられるということか。

 サルバシオン

 『知恵のある国』の意。我々の故郷。国家全体が一つの巨大な宗教組織となっており、経済企業としてもまた完成されている。偉大なる教祖の元、その外交力で他の世界から様々なものを輸入・輸出し、争奪戦争については平和的解決を望んでいる。社員の一部は潜在能力開発による特殊能力を所有しており、戦闘もこなすことができる。(『信じるものは救われる。羊以外は皆殺し』という一文が削除されていたのを、後に管理者が発見)

 ライン

 『楽園のような国』の意。住人それぞれが固有の名前や番号を持たず、個人が個人として認められていない。自分の親の顔さえも積極的に記憶しておらず、匿名のままリアルタイムに送信される総合ネットワークの決定にのみ従う。人々は淡々とした負担の無い労働の余剰に、児戯のような一人遊びに耽るだけの生活をしている。覚えられないように顔を焼き、所有物も世界の意思と交信するための携帯端末唯一つ。完成された秩序は高度な技術や文明を必要としない。空虚な天国。

 エタジュール

 『虚無の国』の意。最後に発見された小国。詳細は不明だが、奇形的に豊富な想像力がその特徴であるようだ。うつろな空想がもてはやされる書物と映像の国。統一はまだだが、傾向としては倫理・道徳によって反乱を防ごうとする向きがある。他にこれといった特徴もなく、技術的にも統制的にも低位にあり、警戒の必要があるとはあまり言えない。今回の代理戦争の舞台としては、非常に適していると言えそうだ。

 以下は戦争の舞台である『エタジュール』について、細かな資料であるが……

 読了ありがとうございます。

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