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story in story  作者: 初谷ゆずる
物語の始まり
3/46

異変の始まり

相変わらず堅苦しいですが最後まで読んでくださると幸いでございます

月の住人と話したあれから5年。


彼は17歳になっていた。


あの日から髪を伸ばし始め、今は肩甲骨あたりまで延びていた。


どうじに、あの頃は真っ黒だった髪が今は真紅に染められていた。


これは自分で意図して染めたのではなく自然になったため、わざわざ染め直すという手間も省けているようだ。


「ねぇねぇ氷雨ひさめ。」


話しかけてきたのは伊井島いいじま 莉子りこ。同級生にして同じ図書委員の女子である。ついでに言うと委員長だ。


容姿は透き通った淡い緑の髪に海のような青色の目。髪は肩で切りそろえていて、耳にかかる髪を軽く結ってあった。


閑話休題。


紹介はここまでにして本題に戻ろう。


呼びかけられた少年は読んでいた本から顔を上げ呼びに答えた。


「何さ?」


「いやさ、あんたの髪って不思議よねぇ」


「またその話題か。飽きないのかよ。」


少年は振られた話題に対して冷たく反応した。


それもそのはず。


実際放課後になり、少年が本を読み始めてからこの質問は三度目だった。


「だから何度も言ってるだろ?俺のこの髪は自然になったものであって俺がわざわざ染めたもんじゃないって。」


それでも律儀に少年は答えた。


「でもねぇ。それにしたって不思議よね。」


そこでふと、少年は思った。


もしかしたら自分の能力が関係しているのでは、と。


しかしその説が正しいのならいまごろフランケンシュタインのような顔になっているはずだ。


なぜなら今読んでいるのがフランケンシュタインが主人公の本だからだ。


どんな本かと言うのはナシの方向でお願いしたい。


「っていうかよ。伊井島さん。貴方はここでじっとしてていいほど暇だったか?」


その言葉を聞くと少女は飛び上がり慌て始めた。


「そ、そうだった!さっき先生に言伝預かってたんだ!」


「オイ。さっきってことはお前がここに来る前だよな。」


「もちろんでしょ!?」


「お前がここに来たの、30分前だぞ。」


「あ・・・・・言伝・・・20分以内に・・・とか言われてたような・・・」


「やっちまったな」


「やっちまったよ・・・」


少女はそう呟いて額に手を当てながら言った。少女の癖である。最初は遊びでやってたのが癖になってしまったそうな。


おっと、話題がそれてしまいました。本題に戻るとしましょう。


「今からでも言ってくるよ・・・」


「ン。そうしとけ。」


少年はある種の諦観のため息をつきそう言った。


(こいつに言伝頼んだやつも悪いだろ。ここらではこいつのドジさを知らないやつなんざいないだろうに。)


割りと酷いことを考えていた。


「行って来るねー」


「あいよ。」


「まっててよ?」


「なんでだよ・・・まぁいいや。早く行って来い。」


しぶしぶといった感じではあるが納得するあたりそれなりに優しさというものは持っているのだろう。


下心ありきなのかは定かではないが。


さて、ここらへんで見鏡みかがみ達が住んでいるこの町の説明をしよう。


名前はレストナム。


田舎と都会の中間といった当たりか。


まばらに田んぼの風景が広がるその町は、通称夕闇の街といわれている。


名前の由来は多々あるが。一番に大きい由来は三つの月である。


見鏡たちが住んでいる世界でも珍しい三つのつきが同時にそろう夕闇時。


それは夕闇の時間帯より速くても遅くても見えないのである。


特に定時はなく、季節によって変わる。


話を続けよう。


このレストナムの中央にあるのが先ほどの会話がなされた建国記念教育施設である。もっと絞るのなら付属図書館で先ほどの会話がなされていた。


何故建国記念か、は後ほど説明するので待って欲しい。


この記念学校とレストナムを抱える国の名はナイトファル。


この国はごく最近建国されたもので、まだ齢30にも届いていない。


この国が建国された理由として大きいものがあった。


それは戦争だった。


今この世界では独裁国家として有名なナルという国が次々と他の国を侵略していった。


そして昨今、ナルの手が付近まで近づいてきたため、周辺にあった村の長を集め結束を条件に国を作った。


このとき今までなかった教育施設というものを作ってみようという政策も提出され、即可決された。


恐らくこのときにの長達の頭の中には育てて兵にしようという目論見ありき可決だったのだろう。


土地の紹介はここまでにしようと思う。


少年はまだ本を読んでいた。


後3ページほどで終わるというところで突如、放送が流れた。


放送といっても糸電話の原理を利用したかなり簡単なものだが。


「ピンポンパンポーン」


(いつも思うんだけど、この台詞いるのかよ。)


「今さっきの台詞が要らないとかいったやつ表ぇ出ろ。三秒で片付けてやる。」


(いって逆に倒すのも面白そうだけど・・・まぁいいや。)


そう思っていながらも放送に耳を傾ける見鏡だった。


「あーあーあれだ。見鏡いるか。いたら返事しろ。」


これは糸電話(略)なので返事も聞こえるのだった。


「なんだようっせぇな何か用か」


この時点である程度の予感はあった。もちろんいい予感じゃない。悪い予感のほうだが。


(大抵こういうときの予感は当たるんだよなぁ・・・)


「今すぐに職員室まで来い。今すぐだ。お前の都合なんざ知らない。いや、来たほうがお前のためにもいいぞ。」


(だよなぁ・・・)


「わぁったよ今から行くって・・・」


嘆息と同時に吐き出した言葉は同意の言葉だった。


(だから言っただろ?俺の予感は当たるんだ。)


誰に聞かせるでもなく呟いた言葉は突如騒ぎ始めた蝉、ヒグラシの鳴き声によってさえぎられた。


何があったのか。


周りを見渡すと一際大きく蝉の声が聞こえるところにそれはいた。


それは佇み、じっとこちらを見つめていた。何をするでもなく。こちらを見ていた。


氷雨はそれを見返すと、顔らしき部位の口らしきものが動き、こう言った。


「キヲツケロヨ、オマエガタタナケレバイズレコノチハチノウミエトキエルダロウ」


それは声と呼ぶにもおかしいような 音 だった。


何を言っているのかは分からない。


しかし少年はそれが何を言ったのか分かった気がした。


「つまり。そろそろ来るんだろ。ナルが。」


その言葉を聞いたソレは、こくりと頷いて森の闇へと消えていった。


そのときもひぐらしの声が騒がしかった。


それはまるでこれからおきる争いに気を付けろと訴えているような鳴き声だった。


これを友達に読んでもらったんですが、最後のひぐらし~の下り。

あれ、これひぐらしのなく頃ににかなり似てない?

最後の争いの~のところとか。惨劇に置き換えたらまんまじゃん。

といわれました。


そんな作品があるとは知らず書いてしまいました。

もしあれなら修正いたします。

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