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story in story  作者: 初谷ゆずる
物語の始まり
13/46

一時の休息と一部の地獄

PV1000突破!!!!


ありがとうございます><;

「ねぇ、まさか魔の森へ一直線で行くつもり?」


そう疑問を投げかけたのは委員長こと秋乃 茜だった


「いや、流石にそれは現実的じゃねぇかなり急いでも後一日か。どうせお前らのことだから食料やら水もって来てないんだろ?」


その言葉は、秋乃をはじめ、近くで違う会話で盛り上がってるほかの人間も会話をやめ苦笑いを浮かべた。


アホだな。とくだらなそうに吐き捨て、足を進める。


「この進路だと一番速く着く街は何処だったかな。」


レヴィアが地図を開いて街の名前を見ようとするが、その前に本条が口を挟んだ。


「名前の無い街。」


「いや、そんなことは無いだろう。」


「だから、名前の無い街。」


その名称を告げる言葉やけに刺々しく、それに関する追求を拒むようだった


一行の空気が重くなったところで、伊井島が口を開いた。


「ねぇねぇ、なんか暇だね旅ならではの暇つぶしとかないの?」


「あー暇つぶしねぇ。」


何かあったか?と首をかしげる見鏡。どうやらあまり知らないらしい。


「それなら僕が。一つ面白い伝説を教えてあげよう。」


「あァ?いらねぇよそんな利権で捻じ曲がった伝説なんか。」


「もしかして氷雨は僕のことが嫌いなのかい?」


「モチロンだ」


そういうと踵をかえしスタスタと歩いていってしまった。


「私は聞きたいな。シン様の話す伝説」


「私もちょっと興味あるかも」


女子二人の賛同を得たので口を開くと、そこから出てきたのは世界に一体しかいないという魔物の話だった。



グルニアス。


これは、世界に一体しかいないといわれている魔物である。


その力はきわめて強大で、腕を振るだけで王国一つを焦土にかえるほどの威力を持つという。


しかもその能力が卑怯で、物理攻撃が全て効かないのだ。


大きさは全長6メートル程。


人型で角を持っている。


まだ謎に包まれている伝説級の魔物だ。


「こんなところかな。」


「こ、怖いねぇ・・・」


グルニアス・・・なぁ・・・あいつは今何処にいるんだろォなあいつとは近々やる日が来そうだ。


「あーづーいーやけるーカラッカラになるーぢーぬ゛ー」


ぶぅたれてるのはシンリアだった。


「お前水持って来てないんだろ?だったら我慢しろよ。」


「えぇ?アンタ水持ってたじゃーんちょっと分けてくれてもいいとおもうんだなーどうなんだなー」


「愛しのシン様にもらえばいいだろ?」


「シン様の口のついた水筒なんか恐れ多くてのめるわけ無いんだなー」


「・・・・そら。」


ポイ、と水筒を投げると、それにシンリアは飛びつき勢い良く飲み始め・・・た。


「中身は沸騰寸前のお汁粉だ。ありがたく思え。」


え?と言う風に目を丸くして、2・3秒はたっただろうか。


「アッヅ!!!何でこんなもの持ち歩いてんのよあんた!ばっかじゃないの!ホント呆れるし!ふざけるなし!」


思いがけない奇襲に口を大きく開けてひーひーやっている。


「オイオイ、いいのか?女捨ててるんじゃね?今。」


「この状況で女も男もあるか!ドンだけ熱いかあんたものんでみろし!」


「だってよ本条。」


「俺か!?」


「ほら、飲めよ。ほら。」


シンリアから水筒を奪い取り本条へ突きつける。


「あ・・・・いやぁほら。俺は甘いの苦手だし・・・」


「夕暮れ祭のときに綿飴りんご飴etcを大量に買ってたのはだれかなー」


にっこりと満面の笑みで死刑宣告をする見鏡。


「あ・・・・悪魔!」


この後三日ほど舌が火傷した状態だったようだ


「お・・・俺は・・・!こんな熱いものに負けないぞ・・・!」


口を押さえ悶えてながらも次の犠牲者へと死のタスキを渡すべく周囲を見渡す。


とりあえず伊井島は論外なので、レヴィア、秋乃と二人の顔を見比べる。


「おい・・・レヴィア・・・お前あの時の勝負に負けたほうの罰ゲーム・・・やってなかたよな・・・」


まさか自分に火の粉が飛んでくるとは思ってなかったのか、だんだん顔を苦笑いの表情へと変えていく。


「ほら、飲めよ」


これまた満面の笑みでニッコリと口の激痛に耐えながらタスキを渡す。


「いやぁ・・・僕は熱いのダメな猫舌でさ・・・」


「だからこその罰ゲームだろ?」


今度ばかりは流石にシンリアもじぶんのことで手一杯なのか、見向きすらしない。


数分後。地面に横たわる死体が増える結果となった。


レヴィアの手から水筒をひったくると、見鏡はまだ生き残っている二人に水筒の中身を分け突きつけた。


「ほら、どうせならお前らも。」


「なにその論理私たち完全なとばっちりじゃない!」


「そ・・・そうだよ・・・こんな熱そうなの飲めないよ・・・」


「どうせなら全員悶えな」


これまた満面の笑みで二人へ突き出す。


そして数分後。


更に二体の死体が転がっていた。


そして見鏡は同じ温度のものを平然と飲んでいた。


「ぜってードSだあのやろう・・・」


「ドドドドドSSSSだよきっと・・・」


「いや・・・あの温度のものを平然と飲んでるんだからドMの可能性も・・・」


「何時か仕返ししてやるし・・・」


最初のほうに飲まされた人間たちはある程度回復したのか、喋れる程度にはなっていた。


「さっさと立てよほら行くぞ。」


「「「「「いつか・・・必ず・・・仕返しをする・・・!」」」」」

最後まで読んでくださりありがとうございます!

後半はギャグっぽくしてみたのですがどうでしょうか。

見鏡はドSですね、ハイ


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