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付録:登場人物紹介

おまけです。ネタバレ注意(ここから読む方はいないでしょうが、一応)

例によっていろいろアレなことも書いてあるので、読後の余韻なんかを大事にしたいという方も、読まないほうがいいかもしれません。

あと、紹介は重要度とかではなく、登場順となっております。


25/02/19_一人紹介し忘れていたので、追加

25/02/25_完ッ全に忘れてた紹介をもう一人(一柱)追加


皆元(みなもと)(とおる)_


 ひたすら酷い目に遭う主人公。身長百七十八センチ。誕生日七月二十三日。

 均整の取れた体格と甘いマスク。モデルやアイドルとしても十二分に通用する容姿。

 文武両道なうえに勘もよく、見知ったことをものにするのも早い。それは戦う術もまた同様で、“加護”の下駄がなければ勇者の誰よりも強い。

 人当たりよく明朗。やや押しが弱いものの他者の心に寄り添える器量を持つ。よほど心がひねくれていなければ、大抵の人は好印象を抱くだろう好青年。

 欠点は前述の押しの弱さと、自分より他者を優先しがちな気質か。そのせいで割を食ったり我慢を強いられがち。鬱憤を溜めこみ過ぎる反動か、激発したときには酷く苛烈な言動になることも。激情に流されても頭は回るため、“冷静に怒り狂える”恐ろしさを秘めている。

 そのへんもあって、やられた分は(本人なりに)きっちり返してレガスから帰還。その後は部活も辞めて勉強に専念し驚くべき早さで遅れを取り戻すと、そのままの勢いで医学部へ進学。若く腕のいい外科医として密かに知られていくこととなる……裏で歪んだ正義の執行も続けている。人体構造により詳しくなった彼の処置(・・)は、執行対象に死よりなお凄惨な苦痛と恐怖を刻み込んでいく。


 レガスにて与えられた“加護”は【弱体化】

 実際は勇者の加護ではなく、レガス本来の神たちがなけなしの力を結集して創造した“力”

 効果は大きく分けて“触れた対象のあらゆる庇護の消滅”と“対象の強度、運動エネルギーを自身と同等にする”の二つ。触れさえすれば異能バトルを単なる殴り合い殺し合いに引きずり落とせる、ファンタジーに冷や水をぶっかける力。

 当然だがそんな力も、元の世界への帰還と同時に失われている。ただ力の性質自体がファンタジーのない世界では無意味なので、損はないに等しい。加えて平和ボケしたちんぴらまがいのガキ複数人を一方的にボコすくらいは、訳ないくらいに素で強いのは作中のとおり。


 名前を決めるのにやや難儀したキャラクタ。“(みな)元通(もとどお)る”とも見なせる名を持ちながら、人間関係もそして自分自身も、およそ元通りとはいかない運命をたどってしまった。酷い話ですね。




部隊長_


 今作におけるまともな一般人枠の一人。

 首都防衛の要、城壁警護の長を任されていることからも、真っ当に有能なのは窺がえようもの。

 人を見る目もあり、利くんの素の有能さを買っていた。もし【弱体化】の使いかたに気づけず、あれ以上不遇が続くようであれば、せめて自分の補佐に置けないものかと上にかけ合うつもりでもあった。




三軍勇者たち_


 カスモブ。悲しいくらいのチートイキリ一般ピープル。

 あんなんでも一般魔物相手に無双できる程度には強い。だからこそ図に乗ったともいえるが。

 帰還の呼びかけの際、利くんも一応それなりに彼らの行方を捜したが、「見つからないし、いいか」とわりと早々に諦めてもいる。




国軍の平兵士たち_


 実際それほど無能でもない人たち。今作における普通の一般人枠ともいえる。

 利くんに対して当たりがキツかったのは、ほぼ十割三軍勇者の素行のせい。あとは単純にイケメンへの嫉妬や。

 ちなみにレガスの住人、わりと人魔大戦に対して舐めプモード。原因はおもにこれまでの戦勝の歴史。勇者が喚ばれた時点で「勝ったなフロ入ってくる」状態になっているというか。

 勇者がいなくなってから、王都の治安は彼らにかかっているわけですが……そんな王都に向かったっぽい奴が、そういえば一人いましたね。




守永(もりなが)優愛(ゆあ)_


 なんだかんだ言いつつ寝取られる主人公の(元)彼女。身長百五十七センチ。誕生日二月十日。

 控えめで優しげ、庇護欲くすぐる外面の女。ゆえに同性受けは悪いが利くんの彼女ということで一目置かれ、いじめられたりハブられたりはしていない。少なくとも表面上は。

 主体性がなく流されやすい気質。なのでお読みのとおり、作中において一度も自分で決めて行動していない。利くんとつきあいだしたのも告白されたからで、心の底から彼自体に惚れたというより“学校一のイケメンの彼女”というステータスにこそ惹かれていたふしは、少なからずある。

 容姿ゆえに甘やかされがちで、困っても周りが大体なんとかしてくれる環境にいたのも、上記の気質が育つ要因であったのは否めない。意志がないから責任感もなく、無遠慮に他人を傷つけ、そのうえで自分が敵意や悪意を向けられるなど思いもしていない。利くんの指摘どおり、自分の悪意に鈍感。

 名前の由来は読んでのとおり。“優しい愛を永久に守る”とかいいつつ寝取られてるヤンケ。という読者のつっこみ待ち。




エリカ・エヴァーグリーン_


 作中屈指の強キャラ。善良で有能。ある種のテンプレ外し。

 同時に割の食いようも作中一、二を争う(いや、ぶっちぎりトップは利くんか)

 縁さえあればメインヒロインになってもおかしくない人。同時にその縁がとことんなかった人。

 利くんにほんのり淡い想いを抱きつつも、優愛の存在や職務等を考慮しそれを自らの内に秘めた。至極真っ当な判断なのに、それも利くんとの縁が遠のく一因といえなくもないのが、またなんともなところ。パーティ会場にいなかったのも決戦に備えての詰めの会議を行っていたからで、ここまで縁がないともうそういう運命として受け入れざるをえないのかも。おまけに本編後はお荷物と化した勇者どものケツ持ちとか諸々の戦後の処理とかせざるをえないという、とにかく苦労人。

 身長百六十二センチ。白兎の月七の日生まれ。




厚美(あつみ)朋矢(ともや)_


 ヤリチ●クソ野郎。主人公の幼馴染で(元)親友。身長百七十七センチ。誕生日十一月十四日。

 気さくで明るいお調子者……というのはあくまで利くんと差別化を図るためのキャラ作り。といっても軽薄さそのものはほとんど素である。短慮で無鉄砲だが、他人の顔色を窺うことには案外長けている。良くも悪くも世渡りが上手い。

 利くんに対して強い劣等感を持つ一方、同時にその在りかたに強く憧れてもいる。ああなりたいと思いつつも絶対にそうはなれない、という歴然たる自覚が、劣等感をより強く歪んだものに変質させているのかもしれない。つっても作中の言動への擁護の余地はゼロじゃ。

 【神槍】は神話的素材で出来た槍と全身鎧の生成、そして絶大な身体能力の強化、魔力と闘気を得る“加護”。ただし言ってしまえばそれだけで、戦闘のセンスや経験を得られるわけではない。また神威の通わない装備はただ重いだけの金属なので、大本の異神がいなくなれば無用の長物と化す。

 いかにも友情に厚そうな名前にしたのは、大体優愛と同じ理由。




椎名(しいな)風子(ふうこ)_


 ゆずきち風快活少女、と見せかけたネカマめいて気色悪い存在。

 表面上の性格は明るく気さくで友達思い。無論これは異神の演技(ロールプレイ)で、自身の言動への優愛たちやレガスの民の反応に、内心では嘲弄していた。

 本当はもっと、利くん含む勇者側の人間関係を暗に引っかき回す役回りとかさせたかったんですが……そのへん本編に上手く盛りこめず、力量不足を痛感する作者なのでした。

 身長百五十六センチ。誕生日なし。強いて言えば召喚と同時に創造されたので、そこ。

 化身(アバター)は死ぬと同時に、存在そのものが下界の者たちの記憶と認識からも消える。蛇足で朋矢らがあたかも初めからいなかったかのように振る舞っていたのは、そのせい。

 致してしまった相手の中身がジジイと知らずに済んだのは……朋矢くんにとってよかったのやら。




イリス・エヴァレッド_


 カタブツ系魔術エリートおほ声女子。

 最初は“エヴァレット”という実在姓を設定していたが、“エリカ・エヴァーグリーン”というフルネームを思いついてからそっちに寄せてちょっと変わった。王国の祖である古の五家とか、たぶんそういうのがあるんだと思う。

 朋矢にあっさり攻略されてしまったのは、魔術の勉強と研鑽一筋で青春期を過ごした反動か。いや本当に優秀な子なんですよ? ただちょっと、いやだいぶ免疫がないというか、属性が即落ち二コマ系なだけで……

 身長百六十八センチ。飛竜の月二十一の日生まれ。




強化獣_


 おっきな亀さん。カタくてデカくて暴れん坊。

 グニモツカヌが暇つぶしの戯れに作った魔物。ゆえに名はなくスペックも適当で、頑丈かつそこそこ早いが術的な攻撃手段は一切持たない。じつは魔術防御もそれほどでもないが、三軍勇者の低練度魔術程度ではビクともしない。逆にイリスあたりの本気の一撃なら、わりと簡単に消し飛ぶ。

 それでも一般市民にとっては脅威に変わりなく。ゆえにそれを常人程度の通常攻撃で殺傷可能にする【弱体化】の異質さも際立ち。主人公の力のお披露目のためのイベント戦、と言ったら身も蓋もないですが。




グニモツカヌ_


 こっちは魔族のお披露目のためのキャラ。異形頭=スーツのイメージは、某WEB漫画の怪人たちの影響でしょうか(映画泥棒のほうかもしれないけど)

 魔族の総数は二十四体ほど。うち八体が将でそれ以外はその側近だが、こいつは誰の配下にもつかず従えもしないフリー(ハブられているとも言う)。ゆえに二つ名もない。

 戦闘能力も魔族では底のほう。代わりに影術という独自の技術と趣味も兼ねた工作技術を持つ。いわゆる裏でメカ作ってる博士枠。

 じつは化身(アバター)。好き勝手動けるのもそれによるところが大きい。利くんも接触の際に気づいたけど、あの時点でわざわざ指摘するメリットは皆無なので、とくに言及しなかった。

 ちなみに化身(アバター)には二種類あり、違いは自身を化身(アバター)と自覚しているか否か。前者は異神がリモートで操作できる体感型で、風子はこちら。後者は疑似人格がオートで動く様を客観で愉しむもので、こいつはこっち。




迷宮都市のお偉さんたち_


 いかにも悪徳貴族めいた人たち。おぬしも悪よのう的な。

 領主も司令官も実際言うほど無能ではないが、まあ有能でもない。というか実質無限の財源があるにもかかわらず街の運営を失敗したら、無能どころの話ではないかと。

 本編終了時点でも王都に拘留中。沙汰は戦後の処理が終わるまで後まわし。




奥田(おくた)卓磨(たくま)_


 イキリオタクくん。キャラコンセプトは読んでのとおり、駄目ななろう主人公。クラス転移したけど俺の力の真価をわかってなさそうなので勝手にします! とか? 実際は“加護”の精査をする前に早合点して出ていっただけ。負の自意識過剰というか、思いこみと現実が区別できないやつ。

 勇者全体での実力は中の上程度。そしてそれは多分に【付術士】依存で、当人の運動能力、戦闘センスは下の下。

 露骨にハーレム構築を画策していたが、結局パーティメンバには手を出せず仕舞い。利くんに相手にされるわけでもなく(ヤスナらと別れの挨拶が叶った時点でこいつのことなどどうでもよくなっていた)、死にざまも画面外で処理されてしまう、主役どころか脇役も満足にこなせなかった男。




ミコ_


 ヒロインというよりは、パートナー。あるいは後輩系マスコットか。

 今作一番の良心。そんな子を殺す酷い作者がいるなんて……

 おっちょこちょいでいまいち垢抜けないが、純朴で心清い少女。可愛いっちゃ可愛いがまあ普通……? くらいの容姿。作中に描写はないが、なんとなくポニーテールのイメージ。

 戦争孤児で身寄りはなく、探索者に憧れて迷宮都市にやってきた。けど探索者としても戦闘者としても素質はお察し。ただその人柄ゆえかご近所さんとの関係は良好で、とくに古くからの住人からは世話を焼かれたり可愛がられたりしていた。

 ほぼ唯一の取り柄は、ごく微弱な治癒の力。その実態は魔術に由来しない“神との(えにし)”で、性能はともかく希少性は激レア。世が世なら(かんなぎ)として人々に丁重に崇められただろう。

 利くんへは憧れとも恋心ともつかない想い。そのあたり当人も疎いせいかどっちだかよくわかっていなかった様子。作中のとおり、確かなのは敬意と、彼のためになりたいという心の底からの思い。その思いの強さが、彼女を定命の枠を超えた存在へと昇華させた。

 ところで、平民孤児のわりにえれぇ畏まった喋りかたをしているが、これは勇者の標準オプションである翻訳機能が彼女の敬意をいい感じに意訳しているだけで、実際のところ敬語はそんなに出来ていなかったり。

 身長百五十三センチ。林虎の月八の日生まれ。




リナ/グリエルマ_


 ギャル風スカウトと真面目系魔女っ子。奥田の賑やかし要員。

 “黒曜”への採用理由はおもに見た目。探索者としての実力は凡庸だが、奥田のバフでお手軽に達人化し、そして魔族にお手軽に殺された。死因はバフの下駄を履いたうえでの、単純な実力不足。

 ちなみに奥田に恋心などはとくに抱いていない。ゴマすりの容易な(都合の)いいリーダーだとは思っている。それと作中には出てないが“黒曜”の面子は彼女らの他にもいる。もちろん皆女性で、奥田への感情も大体同様。




爺ファンタジー's_


 本作のMVP。正真正銘、凡人の中の凡人たち。

 グル○ルのあのシーンは本当に笑いましたが、元ネタはあれではなくゾロアスター教の聖典……の名を冠した、某RPG三作目の道中ボス。唐突に現れあっさり退場するのに妙に印象に残る、まさに“想い出”になるヤツらでした。古風な口調や大技“ホルダ・アヴェスタ”もそれ由来。もっともあっちは自爆技じゃないけど。

 まぎれもなく善良にして勤勉、……なのだけどちょっと暑苦しくだいぶお節介。年齢相応に煩わしいと、利くんもついこぼしてしまうほど。独り身のウィスプラトー以外は妻子持ちだがなかば隠居の身でもあり、家ではやや煙たがられることもしばしば。

 全員百七十センチ前後の似たような背格好。顔立ちは並べてみるとそれほど似ていないが、総じて髭面なうえ同じノリなので見分けがつきにくい。老兵老兵言っているが、実年齢は皆五十代後半くらい。ただし現代日本の同年代よりはだいぶ老け込んでいる。

 戦闘での役割はそれぞれ、ヤスナがアタッカー、ウィスプラトーがタンク、ヴェンディダードがスカウトで、ヤシュトが術担当。とはいえ魔術を除けばスペックは皆ほとんど同程度なので、他の役目をこなせないこともない。……といかにも有能そうに記したが、資質も実力もレガス全体では下の上程度。曲がりなりにも軍人として今日まで生き延びてきた経験と根性――それこそが彼らの持ち味であり、それだけが彼らの矜持。

 迷宮崩壊は利以下彼らのせいではないかという、口さがない噂が都市内で囁かれたりもしている。彼らの名誉の回復はエリカ等レガス人類の良心たち、その働きにかかっている。

 とはいえ、無責任な外聞などへのかっぱ。神域での邂逅、利くんの命を繋げられたことを知り、彼らは自身の生き様に一片の悔いもなく逝くことができている。




ヤスナのせがれ_


 自分は賢いと思っているそうでもないやつ。奥田とつるんでる時点で、才覚はお察し。

 迷宮景気に乗じてそれなりに稼げてはいたようなので、まったくの愚物というわけでもない。迷宮がなくなった今こそ彼の真価が試される……あ駄目そうですか、そうですか。

 帰還の呼びかけの道中、都市に立ち寄り出会ったこいつに利くんがいわれのない非難を浴びせられる……という没シーンもあったり。没ったのは神域で別れを済ませた以上わざわざ都市に立ち寄る理由ねえな? と思ったため。




六道のテンキョウ_


 ノリが軽めの敵側の実力者すき。と、作者が申しております。

 骸骨っぽい見た目の六本腕の異形。六手がそれぞれ握り懐剣、短剣、鎌、斧、鉤爪、棘つき手甲状になっている。事務作業は出来なさそう。

 純戦士でありながら、伸縮する腕を駆使して中、長距離戦もこなす。パワーより器用さ重点といえど、並みの人間ではろくな抵抗も出来ずに刻まれるだけ。

 ノリに反してガエンや魔王への忠誠は本物。いかにも反りが合わなそうな同僚のムジョウとも、わりと仲良くやっている。

 身長二百四十四センチ。磨羯の月十三の日生まれ。




白衣のムジョウ_


 白衣(はくい)じゃなくて、白衣(びゃくえ)。勤勉系マネキン女子。といっても魔族の性別は見た目とあと個性くらいの意味合いしかない。

 エフェクトかかったようなボイス。これも魔族全体の特徴だけど、彼女のは表記にも窺えるほど顕著。

 純正の術士で魔力量は八将にも匹敵する。反面物理的な強度は低いが、常時展開されている付与術がその弱点を補って余りある。

 ガエンに恋心とか抱いていたら面白そうですか。そうでもないか。

 身長百九十センチ。蛇繰の月七日生まれ。




貌破天のガエン_


 魔族八将四位にして、結局直接出演できた唯一の敵幹部。

 筋肉モリモリ、マッチョマンの仏像のような外見。見た目どおりのパワーファイターだが、脳筋でもなく思慮深く冷静。魔族には珍しく部下の信頼も厚い。

 二つ名でもある邪神の“加護”【貌破天】は、有り体にいえばかたやぶり+てんねんみたいな力。徹底した積みキャラ、“加護”頼り殺しだが、【聖女】の補助はこの力の上位にあたるため完全に対処できず、【神槍】には素のパラメータで圧倒された。加えて言えば、利くんにはまったく無意味な力でもある。

 戦士としても将としても有能で、実質的な戦果は魔の軍勢一。自身も武人であることを矜持としていたが、ブチギレ利くんによってそれを台無しにされるかたちでぶっ殺された。やはり尊厳はバッキバキにへし折って、ズタボロにしてこそ。

 身長三百五十八センチ。獅子の月二十八の日生まれ。お気づきでしょうが、レガス人類と魔族とでは使っている暦が異なります。




迷宮の巨像_


 最後の一撃は……あ、ちょっ、もー正規の攻略法無視しないで。滅茶苦茶だよもう。

 迷宮がトランスフォームした超巨大魔物。見た目のイメージはワ○ダの第三の巨像。瓦礫かと思ったら立ち上がって人型だった、って感じの開始ムービーすき。

 強さ的には平魔族なら苦戦するけど八将の相手ではない、ってくらい。それでも魔物としては破格。巨体を生かした殴打の破壊力も驚異だが、高威力の魔術ビームを口から吐き出す機能も備えているとかいないとか。お披露目する前にやられちゃったけど。

 ちなみに朋矢が来なくても、あのままいけば順当に利くんがこいつを機能停止=廃棄できた。派手にぶっ壊して周辺地域に無駄な被害を出すこともなく。

 全高五十五メートル。生まれは迷宮が生じたときか、魔物化したときかで意見が分かれるかもしれません。




レガスの神たち_


 被害者にしてある意味元凶……と言ってしまうのはさすがに酷か。

 五属性の荒神と和神、男女二柱で十柱いる。べつにきょうだいとか夫婦とかそういう間柄はなく、強いて言えば同士……同僚?

 “レガスの神”であってレガス人類(・・)の神というわけでないのは留意点か。人類の興亡自体には特別肩入れすることもなく、それゆえかレガス人類の文明はわりと何度か滅亡と勃興をくり返している。勢力圏が大陸の一部に止まるのもそのため。

 ただ、特定個人に思い入れを抱くことはわりとあって、それで神子/巫女だったり英雄だったりが度々現れたりする。言うまでもなく、作中では利くんやミコですね。

 その利くんに黙って朋矢を嵌めたこと、当神らも出過ぎた真似だったかとちょっと反省しているとか。利くんもさすがにあの仕打ちは予見していないが……その前提、最終的に朋矢らに自らレガスに残ると言わせたのは、なかば利くんの狙いどおりだったり。朋矢の性格ならこう言えばああ返すだろうし、主体性のない優愛はそれに追従するだろう、という。




異神_


 元凶。ひとのものをとったらどろぼう!

 “現すんremix”の擬神と大体同質のものら。根性曲がった質の悪い寄生虫。ただ二体(二柱、ではない)いるのは珍しいし、それが同じ世界に流れつくのは本当に稀。凄まじく運の悪い世界、それがレガス。

 神としての力も格もカス中のカス。ただし狡猾でルール無用なため、神としては真っ当なレガス十神は完全に不意打たれ、後手後手に回るかたちとなり作中冒頭に至る。

 一方は老紳士風、一方は遊び人風の外見だがそれこそほとんど格好だけで、本質はどちらも似たり寄ったり、調子こいたクソガキ程度の品性しかない。




“騎竜機”_


 うぁぁぁ き…騎竜機が上空を練り飛んでいる

 ヤケクソ感のある見た目の合体魔族だが、単体での戦闘力は八将を超えて魔王に次ぐ。

 兵装=攻撃手段も多彩で、“竜機”由来の膂力と大小様々な魔術砲、ムジョウの修める属性術、テンキョウの中距離斬撃に加えガエンの武術。そしてそれらすべてに【貌破天】が乗るというてんこ盛り仕様。

 ちなみに“竜機”とは、かつてレガスに存在した文明の超兵器。その機能や機構には未解明の部分もあり、現状どうにか扱えていたのもグニモツカヌだけ。都市ひとつ丸々消し飛ばす自爆機能をこっそり忍ばせようとしていたが、ガエンに見抜かれしぶしぶお蔵入りに。




仮面の男_


 どこにでも現れうる胡乱な奴。いったい何児くんなんだ……?

 怪しすぎる仮面は、いくつか前の世界でとちって装着されてしまったもの。手持ちのどの力でも外せないほか、他者の自身への印象を曖昧にするちょっとした精神影響もある。

 二年強の放浪生活もあってか、若干人当たりが柔らかくなった……気がしないでもない。利くんを助けたのは例によって見返り目当てだったが、存外苦労してそうな様子を見て取り立てるのは遠慮したようだ。そうでなくても、善人相手には気おくれする奴ではあるけど。

 レガスでの目的地は王都らへんらしい。勇者という守護を失っているかの地にて、果たしてこいつが齎すのは……少なくとも平穏とかじゃなさそう。

 主人公を死地より救った功労者……ではあるが、それまでの所業を鑑みると素直に誉めにくい。




守護霊ミコ_


 魂は同じでも存在自体はまったく別物。なのであらためて紹介。

 死したミコの魂が彼女の資質と意志、そして神々の力添えにより精霊へと昇華した存在。燃える炎を纏うような姿はいかにも攻撃的だが、そのじつ攻撃能力は一切持たず出来ることは生前と同じ、癒しのみ。

 ただしその性能は破格。体の重要な器官が無事なら変質、欠損問わず立ちどころに健康体へ。よほどの難病でなければ治せるし、毒物薬物汚染もお任せあれ。こと癒しにおいては、言っちゃなんだが【聖女】でも到底敵わない。あちらが神の与えた力なのに対し、こちらは限りなく神に近い力といえるので、当然っちゃあ当然ですが。

 もっともやはりというか、死者は還らないし天命はどうにもならない。とはいえそちらは世の摂理の範疇なので、どうにか出来るほうがおかしいのだけれど。

 性格、人格(霊格?)、そして体格そのものは生前と変わらず。とはいえ存在の格が変わった影響か、精神構造はやや変質している。たとえば利くんへ抱いていた淡い想いは、もっと超俗的な慈悲とも言うべきものになっていたりとか。

 利くんとそれこそ一蓮托生になってしまったことについては、畏れ多いやら素直に喜んでいいものやら、そこはかとなく複雑といったところ。確かなことは、彼を見守り共にあるという真摯な想いか。

 壊れてしまった利くんの所業にも、思うところはある。それでも手を貸しているのは、彼女自身も理不尽な輩は捨て置けないと感じているため。癒しにおいて万能といえる力は、こと拷問に関しても非常に有用。

 利くんが突撃し【弱体化】による超接近戦の泥仕合を仕掛け、傷は負った端から彼女が治すという必殺の半セルフゾンビアタックは、やはり本編に入れるべきでしたか。【弱体化】の多勢に弱いという欠点を克服した強力な戦法だけど、これを手伝う彼女はとても悲しい顔をするとか。




須崎(すざき)文奈(あやな)_


 勇者(クラスメイト)の一人。地味女子。一度訪れた場所や会ったことのある人のもとへの転移、そして勇者の所在の感知もできる“加護”【自在天】を持つ。交信能力を持つ友人と彼女のペアは、レガスにおいて最も酷使……もとい活躍した、影の功労者でもある。

 友人共々、利くんに真っ先に帰還の声がけをされたクラスメイトでもある。理由は当然他のクラスメイトの所在を探すためで、じつは呼びかけの間はずっと同行もしていた。レガスにおいて利くんと最も行動を共にした勇者、ともいえる。

 道中「あわよくば……」とひそかに期待もしていたが、もちろんなにも起きるはずもなく。

 やさぐれ利くんを間近で堪能できたしヨシ! ではあったらしい。




河相(かわい)園子(そのこ)_


 主人公の近況を描写するためだけに酷い目に遭わされてかわいそう、の子。

 やや小柄でそこそこ可愛いくらいの容姿。平穏な日常にちょっぴり物足りなさを感じつつも、非行に走るのはちょっと……という良識は備えている。とはいえちょっと良さげな先輩にまんまと乗せられてしまうのは危機意識が足りてない……と責めるのは酷でしょう。騙すクズが100%悪いのは間違いないのですから。

 あの一件以降は平和な日常を取り戻している。薬物の影響は残っていないが、男性不信と消極性が増したのは後遺症といえば後遺症か。

 自分を助けた推定イケメンの正体には気づかぬまま。ただ学校等で利くんを見かけた際、ついついぼーっと目で追ってしまいがちにはなっているとか、いないとか。




三年生の先輩と仲間たち_


 特筆すべきところのないクズども。

 全員もれなく、社会復帰の目はないらしい。




魔王ゴクア・クヒド_


 お気づきでしょうが魔族の名前、由来もなにも日本語の単語そのままで。その中でもこの馬鹿みてえなネーミングは、わりとお気に入りです。

 超巨大二足歩行節足動物。今必殺の十メートル。その巨体は異神の“加護”あってのもので、それを失えば自壊しただの生ゴミと化す。

 逆に万全の状態であればその戦闘力は計り知れず。生きた鎧ともいえる強靭な体から繰り出される体術の威力は絶大。大規模大出力魔術をバカスカ撃ちまくり、下手な損傷も自己治癒力でみるみる回復。まともに戦えるのはそれこそ朋矢パーティだけ……いや、利くんなら触っただけで倒せますね。

 魔王として君臨してはいるが、べつに人類を支配しようとか思っていないし、イデオロギーとかもとくにない。魔の軍勢を実質的に動かしているのは八将で、魔王のほうも好きにせいというスタンス。隔絶した戦闘力ゆえに王の立場にいるが、同じ理由からそもそも他者を必要としていないし、ゆえに部下がどれだけ死のうと気にしたりもしない。

 なにが楽しくて生きてんだ? こいつ。いえ、人類や魔の軍勢が右往左往しているのを眺めるのはわりと愉快なのだそう。蟻の観察的な?




蒼天のジャチ_


 画面外で処理されてしまった八将一位。じつは戦闘より指揮のほうが本領。

 たぶん二位の名前はボーギャクなんだろうなあ……と読み手に察させるネーミング。




タルヒコ_


 暇神。ミコトのダチ。(ミコトがなにかわからない人は“現すんremix”を読もう!)

 作中の説明どおりの存在。彼ら的には楽隠居後の町内会運営とか、社屋の清掃をする会長職とか、そのへんのノリに似ているとか。

 名乗りは仲間内の綽名のようなもので、本来の名は別(かつもはや何者にも忘れ去られている)

 日本生まれHIPHOP育ちみたいな格好をしているが、地球にとくに縁はなく、たまたまそんな感じ(趣味)なだけ。若者然とした風貌に反して気の遠くなるほどの(ふる)き存在。なので神としては一般的な経歴(キャリア)のレガスの神々は、ちょっと畏縮気味。

 性格やノリがやや朋矢とかぶっているか。もっとも劣等感に凝り固まって道化を演じざるをえなかった向こうと違って、こっちは素で根明ですが。

こんなところまで読んでいただき、ありがとうございます。

楽しんでいただけたのなら、幸いです。

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