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プロローグ:「インチキ教祖討ち取ったり」

「終わったか……」


 遠くの敵の頭目を斬った感触を得て、ワタクシはそう呟く。


 そして、その言葉を示すように頭目は少しずつ、縦にズズズと身体がズレていく。やがて、頭目は、縦にズバっと両断されながら、ドサッと地面に倒れた。


 少し、様子見をしたが、倒れた頭目は動く気配がない。


 ワタクシは本当に死んだか確認するため、死体と化した頭目の元へと歩み寄る。反撃の可能性も考え、神経を研ぎ澄ませながら、慎重にそしてさらに慎重にその死体へと近づく。


 そして、死体の目の前で歩み、身体に詰まった血が地面に全て垂れ流れる姿と呼吸や心臓の鼓動が一切聞こえないことを確認した。ワタクシは頭目の死を……すなわち勝利を確信した!


「あらぁ。呼吸や心臓の動きもないようね……そして、この死体は幻惑系魔術で作られた物ではない。そもそもそんな魔術を使う暇も与えなかったのだから」


 ワタクシは自慢の剣に視線を移し、聞こえるはずもないのだが、もう死体と化した目の前の男にも聞こえるような声量で呟く。


「やはりこの剣の前では、どんな敵も相手ではない。敵の頭目を斬った以上、この戦いはワタクシ達の勝利だ」


 ワタクシは再度、頭目の死体に視線を移し、その死体を見下ろしながら宣言する。


「インチキ教祖討ち取ったり」



 決着!?

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