第1章 真実教編裏話③(本編での補足事項、魔術、魔力、スキルタイプ編))
今回は、その③として、魔術、魔力、スキルタイプについての補足事項を載せたいと思います。
尚、今回で第1章の真実教編裏話シリーズは一旦終わりとなります。
・魔術について
Q5.魔術サン・サーラについて
A5.現状、物語的には【サン・サーラ】という魔術は、ジュダスとジュダスから魔力譲渡を受けたインチキ教祖だけが使える魔術となっています。
作者がサン・サーラという魔術を考えたときに、
「いや、ジュダス、他のエルフにもこの魔術を教えてあげれば?」
「開発者のアルーブ・キャシャもなぜ、他のエルフにこの魔術を使えるように出来なかったのか?」
自分で自分にツッコミを入れていました。そこで、そのツッコミを解消するために、いかにサン・サーラが高難易度な魔術か、どうしてジュダスは他のエルフにこの魔術を教えることはできなかったのか必死に考えました。
以下サン・サーラという魔術についての補足となります。↓
このサンサーラとは、難解な論理で作られており、ジュダスは使えるが、他者に教えるほど理解できていない状態でした。
また、教えても難解のため、カリオテ、タマルは修得できない状態でした。
開発者のアルーブ・キャシャもこの術を広めようとしましたが、修得できるエルフは現れず、ジュダスと同じように教えることに苦戦する日々でした。
アルーブはなんとか、魔導書(注1)に修得方法を記そうとしたが、運悪く、ナレーザに襲った危機を救うために、サンサーラを限界まで使い、そこで命を落としました。
そのため魔導書や文献にもこの術の詳細は残っていないため、この術の修得難易度はさらに高くなりました。
カリオテもタマルも、ジュダスがサン・サーラを使えることが広まると、ナレーザに危機が起きたとき、他のエルフが、「ジュダスに任せればいいっか」とジュダスに頼り切りとなり、アルーブ・キャシャと同じ運命をたどる結果になることを考えました。アルーブと同じ運命にしないため、カリオテもタマルもジュダスが魔導書で記載できるほど理解できるときまでは、家族3人で秘密にしようと約束していました。
だがのちに、タマルは、真実の禊を終えた後のピロトークで、ウンコウにジュダスがサンサーラを使えることをうっかり漏らしてしまったのです。自身の強化を目的にウンコウはジュダスを出家させることに執着するようになっていきました。
・魔力とスキルタイプについて
Q6.魔力とスキルタイプについて
A6.魔力とスキルタイプはいずれ本編でもっと掘り下げる予定ですが、今回お話できる範囲で説明しようと思います。
魔力についての補足)
この作品での魔力=第二の血扱いとなります。
魔力の回復方法は、普通に食事で栄養を取って回復するのが定番となります。
もっと言えば、血液を作る元となる、鉄分、葉酸、タンパク質の摂取がより効果的となります。
魔力についての補足その2)
魔術の修得=魔力という血の中に、魔術が刻まれています。
この影響なのかどうかは不明ですが、先祖で覚えた魔術は子孫でも覚えやすいという傾向があるみたいです。血筋のように、魔術の情報が脈々と受け継がれるとでも言うのでしょうか。
もちろん先祖が覚えていない魔術を子孫が新たに覚えることは努力次第でいくらでも覚えることもできますし、才能とそれ相応の努力がなければ、先祖が覚えた魔術でも、難易度が高い魔術を修得はできないのは確かです。
ちなみにアルーブ・キャシャの子孫にジュダス・トルカがいるみたいですが、これはどういうことでしょうか?
スキルタイプについての補足)
血液型のような立ち位置である魔力の型=スキルタイプ。親の血液型が子に遺伝するようにスキルタイプも親から子へ遺伝するようです。
例えば、ジュダスについてですが、父カリオテと母タマルの両方スキルタイプはオールラウンドなので、ジュダスがオールラウンドとなるのは必然となります。
では、スキルタイプが両親とも別のスキルタイプとなる場合は、どうなるでしょうか。
答えとしては、50%の確率で、両親のどっちかのスキルタイプが子に遺伝されます。
スキルタイプはオールラウンド、インファイター、ヒーラー、コネクトのどれか必ず一つのみとなりますので、スキルタイプは二つ以上になることはあり得ないからです。
例)
父のスキルタイプがインファイター。母のスキルタイプがヒーラーの場合、子は、インファイターかヒーラーのどちらか一つに該当する。
長々と読んで頂きありがとうございました。
以上で真実教編裏話シリーズは終了となります!
さて、早く第二章を書き終えなくては……
(注1)この作品の魔導書の意味=魔術を学ぶ者を導くための技術書の略称




