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異世界に転生した俺はインチキ教祖としてハッピーライフを目指す  作者: 朝月夜
第4章社陸幻鏡という女

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10.「君がこれから生きていく新しき世界の案内人さ」 前半

 後半は明日投稿となります。

「……うん!? ここは……?」


 次に目を開けたとき、私様の視界に広がっていたのは、先ほどの世界を閉ざしていたような暗闇とはまるで正反対の、全てが真っ白な世界だった。

 黒から白へ。暗から明へ。闇から光へ――。あまりにも急激な変化に、一瞬だけ「眩しい」と感じた気がしたが、それはどうやら勘違いだったらしい。

 暗闇すら一切存在しない白き世界は、不思議と目に優しく、そしてどこか温もりを感じさせる雰囲気を纏っていた。

 私様は状況が呑み込めず、しばらく茫然と立ち尽くしていた。


「……待てよ。私様は、泉生に殺されたはずだ……なぜ、こんなところに?」


 思い出す――あのとき、自分は確かに泉生に刺され、命を落とした。そのときの姿のまま、神鬼魔鏡教団の教祖としての、どこか卑弥呼を思わせる衣装を身にまとっていた。

 だが、不思議なことに、刺されたはずの傷はどこにも残っていなかった。


「……なるほど」


 なんとなく、私様は理解し始めていた。この場所の意味を。


「つまるところ、ここが……死後の世界というやつか。ということは、ここが天国……もしくは地獄なのか?」

「あるいは、これから行くのか……天国、あるいは地獄に……」


 そのとき――


「はは。今回の人は、死んだことを実感しているタイプか……珍しいよ」

「!?」


 突如として、声が響いた。


「大抵の人は、現実だと思えずに、夢でも見ていると勘違いするんだけどね」

「――誰だ?」


 声は確かに聞こえる。だが、どこを見回しても、その主の姿は見当たらない。


「声を掛けるのが遅くなってすまない。……僕のことは、案内人だと思ってくれればいい」

「君がこれから生きていく新しき世界の案内人さ」

「……案内人、だと!?」


 相変わらず、その声の主の姿は見えなかった。だが、透明人間と会話しているというよりも――うまく言葉にはできないが、まるでこの何もない白き世界そのものが語りかけてくるような、不思議な感覚だった。


「そして、幸か不幸か――君はこれから、新しき世界で生きていくことになる」

「そこでは〝魔術〟と、それを扱うために個々が宿す〝魔力のスキルタイプ〟。これらが、生きる上で何よりも重要となるのだ」



 気づいた人は気づいたかもしれませんが、今回のエピソードは、創世記第1章 真実教編 4.「君がこれから生きていく新しき世界の案内人さ」 のセルフオマージュ回となっています。

 あの回よりも、ちっとは読みやすさと文章力……上達してたらいいなぁ。

 もし読み比べて、「おっ、成長してんじゃん」と思ってもらえたら、それだけで嬉しいです!

 https://ncode.syosetu.com/n0711js/5/

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