7.「第六十代目神鬼魔鏡教団の教祖」 中編
「従者の諸君! お集まりいただき感謝する。本日はそなたたちに、大事な話がある」
母は従者たちを緊急に集めた。
その理由は――
「つい先ほど、妾様は鬼道によって神のお告げを受けた! その御言葉によれば――『これからの教団のため、教祖の座を妾様から娘である幻鏡へ譲れ』――とのことだ。本来ならば、まだまだ現役であるつもりであった。だが、神のお告げとあらば致し方ない。妾様は潔く、この座を退こう……」
「従者たちよ! これまで妾様と神を信じ、ついてきてくれたこと、心より感謝する。これからは、娘……いや――第六十代目神鬼魔鏡教団の教祖、社陸幻鏡の導きを信じよ!!」
突然の引退宣言、そして後継者の指名。
従者たちは一斉にざわめき、中には、息を呑んだまま言葉を失う者もいた。
その動揺が収まらぬまま――こうして第五十九代目神鬼魔鏡教団の教祖、社陸照魔鏡は退き、私様は第六十代目神鬼魔鏡教団の教祖として、その座に就くこととなった。
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