魔力譲渡を受けた場合の効果まとめ※第一章から第三章までネタバレあり
本作『異世界に転生した俺はインチキ教祖としてハッピーライフを目指す』をお読みいただき、誠にありがとうございます。
第三章では、主人公である「インチキ教祖」が、「インチキタウン」の信者たちから魔力を譲り受けたり、逆に魔力を分け与えたりする場面が登場しました。しかし、物語中では「他者から魔力を譲渡された場合にどのような効果があるのか」について、詳しく説明していませんでした。
そこで今回は、補足として【魔力譲渡を受けた場合の効果まとめ】をお届けします。
あくまで本編をより深く楽しみたい方向けの設定資料のような位置づけですので、この説明回を読まずとも物語自体は十分にお楽しみいただけます(なお、作者自身の備忘録も兼ねています……)。
※第一章から第三章のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
【スキルタイプのおさらい】
各スキルタイプの特徴
・スキルタイプ「オールラウンド」
一言で言えば、万能系スキルタイプ。
多種多様な魔術を覚え行使する。作中世界において最も該当者が多く、作者のイメージとしては、10人中6人ほどがこのタイプに分類される感覚です。
・スキルタイプ「ヒーラー」
生まれつき魔力の総量が多いかつ回復系魔術を得意とするスキルタイプ。その反面、回復系魔術以外の魔術は苦手。
作中世界において該当者は少なく、「コネクト」に次いでレアな存在。作者のイメージでは、10人中1人いるかどうか、というレベルです。
・スキルタイプ「インファイター」
生まれつき強靭な肉体を持つかつ肉体強化系魔術を得意とするスキルタイプ。その反面、肉体強化系魔術以外の魔術は苦手。
作者のイメージでは、10人中3人ほどがこのタイプに分類される感覚です。
・スキルタイプ「コネクト」
他者から魔力譲渡を受けない限り、魔術を一切使用できないという特殊なスキルタイプ。
つまり、魔導書などの勉強、魔術をゼロから開発しようとしても絶対にできない。
作者のイメージでは、一度の人生に出会えたら凄い(ラッキーかアンラッキーなのかは別として)
【忙しい人用】
魔力譲渡を受けた場合の恩恵は、「コネクト」と「それ以外のスキルタイプ」で異なります。
・コネクトの場合
以下の三つすべての恩恵を受けられます
一、魔力の増加(貰える魔力量に制限なし)
二、魔術修得
三、魔術の技量三つ全て恩恵を受ける
→三、魔術の技量について補足
例:一つの魔術を最大レベル999まで極めていた場合、譲渡を受けた側もそのままレベル999で使える。
・それ以外のスキルタイプ
受けられる恩恵は以下の二つのみ(三、の恩恵はなし)
一、魔力の増加(貰える魔力量に制限あり)
二、魔術修得の二つの恩恵を受ける
→三、魔術の技量について補足
例:一つの魔術を最大レベル999まで極めていたとしても、譲渡を受けた側はレベル1からのスタートとなります。
【詳細】
〇魔力譲渡を受けるのがコネクトのケース
1.オールラウンドの魔力をコネクトが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される
・譲渡者の魔術と魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)を引き継ぐことができる
・スキルタイプの性質は、オールラウンドの利点と欠点を引き継ぐことになる
利点:回復系魔術と肉体強化系魔術を除けば、魔術を行使することに支障はない
欠点:回復系魔術と肉体強化系魔術の魔力の消費は多大かつ術の威力は落ちる
・オールラウンドから魔力譲渡を受けたとしても、コネクトの欠点である、魔術を自力で修得することはできない。
2. ヒーラーの魔力をコネクトが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される
・譲渡者の魔術と魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)を引き継ぐことができる
・スキルタイプの性質は、ヒーラーの利点と欠点を引き継ぐことになる
利点:回復系魔術の魔力の消費は軽少かつ術の威力は高い。
欠点:それ以外の魔術は魔力の消費は多大かつ術の威力は落ちる。肉体強化系魔術の行使は魔力の消費量と術の威力低下がさらに大きくなる
・ヒーラーから魔力譲渡を受けたとしても、コネクトの欠点である、魔術を自力で修得することはできない。
3. インファイターの魔力をコネクトが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる
・スキルタイプの性質は、インファイターの利点と欠点を引き継ぐことになる
利点:肉体強化系魔術の魔力の消費は軽少かつ術の威力は高い。
欠点:それ以外の魔術は魔力の消費は多大で術の威力は落ちる。回復系魔術の行使は魔力の消費量と術の威力低下がさらに大きくなる
・インファイターから魔力譲渡を受けたとしても、コネクトの欠点である、魔術を自力で修得することはできない。
【結論】
上記スキルタイプの欠点は、オールラウンド、ヒーラー、インファイターから魔力譲渡を受ければ解消される。つまり魔力の返却と魔術を自力で修得(魔導書を読んで修得、魔術の開発)の二つを除けば、スキルタイプの弱点がなくなることを意味する。
〇魔力譲渡を受けるのがオールラウンドのケース
1.オールラウンドの魔力をオールラウンドが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、オールラウンドの利点と欠点を引き継ぐことになる
・魔術を自力で新たな修得は可能。ただし、回復系魔術と肉体強化系魔術の修得は苦手のまま
2. ヒーラーの魔力をオールラウンドが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、ヒーラーの利点のみ引き継ぐことになる
利点:回復系魔術の魔力の消費は軽少かつ術の威力は高い。
欠点:なし
・魔術を自力で覚えることはできる。肉体強化系魔術の修得は苦手のまま。回復系魔術の修得はヒーラーと同レベルで修得が可能(一例として蘇生魔術も修得が可能になる)
3. インファイターの魔力をオールラウンドが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、インファイターの利点のみ引き継ぐことになる
利点:肉体強化系魔術の魔力の消費は軽少かつ術の威力は高い。
欠点:なし
・魔術を自力で覚えることはできる。回復系魔術の修得は苦手のまま。肉体強化系魔術の修得はインファイターと同レベルで修得が可能(一例として死力魔術も修得が可能になる)
【結論】
オールラウンドがヒーラー、インファイターから魔力譲渡を受ければ全てのスキルタイプの利点を兼ね備えることができる
〇魔力譲渡を受けるのがヒーラーのケース
1. オールラウンドの魔力をヒーラーが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、オールラウンドの利点をそのまま引き継ぐ
利点:肉体強化系魔術を除いて、魔術を行使することに支障はない。さらに肉体強化系魔術の行使は魔力の消費量と術の威力低下はオールラウンドが行使する場合と同じ程度に軽減される
欠点:なし
・魔術を自力で新たな修得は可能。肉体強化系魔術の修得はオールラウンドと同じ程度に苦手に軽減される
2. ヒーラーの魔力をヒーラーが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、ヒーラーの利点と欠点を引き継ぐことになる
・魔術を自力で新たな修得は可能。ただし、回復系魔術以外の魔術の修得は苦手のまま。肉体強化系魔術の修得はさらに困難となる
3. インファイターの魔力をヒーラーが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、インファイターの利点のみ引き継ぐことになる
利点:肉体強化系魔術の魔力の消費は軽少かつ術の威力は高い。
欠点:なし
・魔術を自力で覚えることはできる。ただし、回復系魔術以外の魔術の修得は苦手のまま。肉体強化系魔術の修得はインファイターと同レベルで修得が可能(一例として死力魔術も修得が可能になる)
【結論】
ヒーラーがオールラウンド、インファイターから魔力譲渡を受ければ全てのスキルタイプの利点を兼ね備えることができる
〇魔力譲渡を受けるのがインファイターのケース
1. オールラウンドの魔力をインファイターが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、オールラウンドの利点をそのまま引き継ぐことになる
利点:回復系魔術を除いて、魔術を行使することに支障はない。さらに回復系魔術の行使は魔力の消費量と術の威力低下はオールラウンドが行使する場合と同じ程度に軽減される
欠点:なし
・魔術を自力で新たな修得は可能。回復系魔術の修得はオールラウンドと行使する場合と同じ程度に軽減される
2.ヒーラーの魔力をインファイターが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、ヒーラーの利点のみ引き継ぐことになる
利点:回復系魔術の魔力の消費は軽少かつ術の威力は高い。
欠点:なし
・魔術を自力で覚えることはできる。ただし、肉体強化系魔術以外の魔術の修得は苦手のまま。回復系魔術の修得はヒーラーと同レベルで修得が可能(一例として蘇生魔術も修得が可能になる)
3.インファイターの魔力をインファイターが受け取った場合の効果
・渡した分の魔力がそのまま足される尚、貰える魔力量に制限がある
・譲渡者の魔術を引き継ぐことができる。尚、魔術の技量(一つの魔術をどれくらい極めているか)はコネクトと違い引き継がれることはない
・スキルタイプの性質は、インファイターの利点と欠点はそのまま引き継ぐことになる
・魔術を自力で新たな修得は可能。ただし、肉体強化系魔術以外の魔術の修得は苦手のまま。回復系魔術の修得はさらに困難となる
【結論】
インファイターがオールラウンド、ヒーラーから魔力譲渡を受ければ全てのスキルタイプの利点を兼ね備えることができる
ざっくり整理するために、表にまとめてみました!
それでも、ややこしいと思いますが、そこはすみません。




