無魔術師-11
少し更新が遅れてしまいました
すいませんw
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ここは、どうやら裏組織の本拠地のとある一室のようだ。なぜ、ここに来れたかというと……言うまでもないわね。分からない人のためにも言っておくと、探知と空間移動を使って、ここに移動した。そう言えば、分かるかしら?分かるわよね。
「そこまでだ!」
私の隣で突然ルフィーナが怒声を出した。私は驚いて、ビクンと肩を揺らす。私は、どうしてルフィーナが怒声を上げたのか確認するようにして、暗い部屋の中で動く人物を発見した。
暗くてよく見えないけれど、たぶんハジメではないようね。コノハでもない。
その暗闇に紛れ込んでいる人物は、初めて声を発した。
「何?」
その人物の手中にはキラリと光るものがある。おそらく、ナイフだろう。
「光よここを照らせ」
ルフィーナは、基本魔術であるライトアップを使った。何の前触れもなく、この部屋だけが明るくなる。相手の姿と、その近くにいる人物を確認した。
「ハジメ! コノハ!」
私は思わず叫んでいた。やっと見つかった……。でも、今は喜んでいる場合じゃないわ。
ハジメとコノハは、ベッドで寝ていた。寝息を立てて寝ていた。……おかしいわ。こんなに叫んでいるのに聞こえていないなんて……。まさか……!!
「無駄だよ。このベッドに寝てしまうと、目が覚めるまで待つかベッドから離れるかしないと、だめなんだよ」
ナイフを持っていたのは、青年だった。私と同じぐらいの年の青年。
「あんた! なにする気なの!?」
「ふふふ…面白いこと」
そういって、青年はハジメにナイフを振り落と――
「風よ相手の所持物を吹き飛ばせ」
――せなかった。
「なっ!?」
青年の手から、ナイフが一瞬のうちに消え、壁に深々しく刺さった。それで、警戒を強めたのか、青年は戦闘態勢に入る。
「マイ、コノハとハジメを頼む」
「え?」
私が疑問形になったのを、ルフィーナは、聞いてないようで何かを唱えた。それで、コノハとハジメがこちらに引き寄せられる。
「っく!!」
青年が、顔を歪ませた。まさか、ルフィーナが上級風魔術師だとは、思わなかったらしい。
ハジメとコノハは、ベッドから離れた瞬間から、目を覚ましたようで、私のところまで来たときには、口をぽかんと開けて疑問符を頭に浮かべていた。
「ハジメ! コノハ! 逃げるわよ!」
「え? は? へ?」
コノハは頷いたが、ハジメはいまだに疑問符を頭に浮かべていた。
「あーもう!なんでもいいから、逃げるわよ! ……といっても、空間移動は2人が限界だから、走って逃げるしかないわね」
ハジメは、なんとなく状況を理解したようで、わかったと頷いた。
「ハジメ!」
青年とにらみ合っているルフィーナは、ハジメの名を呼びながら、ハジメに向かって何かを投げた。
ハジメは、それをぎこちない手つきで受け取った。
「これは……」
「いそぐわよ!」
「うわぁ!? 手を引っ張るな! 思いっきり手を引っ張ったら、イタタタタタタッ!!!」
「うるさい! コノハ、出口がどこにあるか知ってるわよね!? 道案内お願い!」
「はいです!」
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俺は、コノハに導かれ、マイと一緒に走りながら、いまだにすっきりと完全に目が覚めない頭で、今の状況を必死になって考えた。
目が覚めたら、いつの間にかルフィーナがレイドと対立していて、それで、俺はマイにたたき起こされていた。ベッドから、かなり離れていたところにいたことを考えると、吹き飛ばされたらしい。とすると、風魔術か? それなら、ルフィーナが俺とコノハをマイの元へ吹き飛ばしたに違いないはずだ。
……確かその後、逃げる直前にルフィーナから『弱泡石』を返してもらった。
レイドは……、一体何をしに来たんだ? ルフィーナは、コノハを連れ去ったやつなのに、なぜ、レイドと戦っている? ……分からない。分からないことは、いくら考えたとしても時間の無駄だ。余計なことは何も考えずに、逃げることに専念するとしよう。
タタタタタタタッ。
俺とマイは相変わらず、コノハを追いかけ続けている。コノハは、出口めがけて走っている。あの部屋を出てから、10分ほど時間が経過していた。
走りながらも、俺は、前方にいるコノハにある程度小さな声で聞く。
「あとどのくらいで、出口なんだ?」
コノハは、振り返らずに答えた。
「後……ええと……、……?」
コノハは、走りながらも天井や壁などをよく観察している。いったい何なんだ?
「……そんな……!」
「ん? どうした?」
「お、おかしいです……! 本来ならそろそろ出口に到着してもいい頃なのですが……」
「出口にたどり着けない、と。どこかで、道を間違えたか」
普通ならそういうことだろう。だが、
「いえ……、さっきから……同じ場所を通っているんです……!」
「なっ」「えっ!?」
俺とマイの声が重なった。そして、コノハが歩きだしたことによって、俺とマイも歩き出す。
さっきから同じ場所を通っている……? ループしているのか? ということは……、
「誰かが、意図的に魔術で俺たちをこの空間に閉じ込めたと?」
「……はい。そうなりますね」
マイは目をとじ、深呼吸をして、再び目を開けた。
「走るわよ」
「は?」
走っても出口に出ることができないんじゃ、無駄だと思うが。
「走っても意味ないんじゃないのか?ここは、ルフィーナが来るのを待っていたほうが――」
「バカね」
馬鹿なわけないだろう。俺だって一応、考えがあるんだ。その考えとはこうだ。
「でも出口になんてたどり着けないのなら、ここで待ってたほうがいいような気がするが。体力も温存したほうがいいしな」
「だから、それじゃ相手の思いのままなの。捕まったら終わりでしょ?」
「あ、そうか。なるほどな」
マイが、ふうと息を一気に吐き捨てる。
「コノハとハジメ! 今度は私が先頭を行くわよ! ついてきなさい!」
こんな時なのに、マイは笑顔でいやがる。俺は、軽くため息をついた。
「了解」
そこで、コノハも了承し、『永遠ループから抜け出せるかゲーム』が始まった。まあ無理なんだがな。最悪な事態にならないことを切に願う。
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僕は、冷や汗をかいて舌打ちをした。ハジメとコノハは、もうすでに逃げ出していた。
こんな時に、邪魔されるなんて思いもしなかった。僕は、少し前にこの組織のリーダーに次は失敗しませんと言った。だから、失敗するわけにはいかなかった。でも……、たぶんこの調子じゃ失敗するだろうなあ。そしたら、僕はこの組織から追い出されて、金もなくそのまま死んじゃうんだろうな。それはいやだ。
僕の命は、昔お金の事情で、僕をどこかに預け、消えていった姉さんの為に存在してるんだ。その命を失う訳には、いかない。だから、僕は……!
「ピーーーッ!」
僕は、勢いよく口笛を鳴らした。相手は、首をかしげている。何がしたいんだとでも言いたげだ。
でも、相手の表情が突如変化した。その変化とともに、バッサバッサと羽を動かす音が聞こえてくる。
「……ドラゴンか。ふん、まあいいだろう。ハンデだ。それぐらいは、やってもいい」
「そんな口をたたいてられんのも、今のうちだけだよ?」
僕のその一言に、相手はフッと微笑んだ。
「そうか。なら、その力を我に見せてくれ」
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僕はあることに気づいていなかった。それは、とても重要なことだというのに……。この時に、気づいていれば、僕にとっての、それから、相手にとってのハッピーエンドを送れたというのに……!!
更新が遅れた理由はあれです。
高校生活が始まって、いろいろとすることがあったからです。
はい、サーセンw
んでもって、次回!
……戦闘シーンかあ。まあ、がんばって戦闘シーンを描くとするか!
まあ、今回のはプロット書いてますんで、結構感動作になるんじゃないでしょうかね。んー、まだ何とも言えないw