表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
壱の魔術  作者: 川犬
第2章
24/38

無魔術師-7

今現在、3分の1いったかどうかあたりですw

まだまだ、先は長いww

@@@@@change



「uydavb!!」


 俺が騎士の格好をした男を殴り、その直後に地が揺れた後、騎士の格好をした男は、俺を人差し指で指さしてきて、それでこの豪華な牢屋から慌てて出て行った。そう、慌てて。


 ……小さい頃に、人を指でさしちゃいけませんって習わなかったのか?あ、そうか。ここは異世界アナザーワールドだった。俺の世界と同じように、そんな風習がこの世界にあるわけがないか。失礼。


 とまあとりあえず、…俺は開けっ放しの扉を見つめた。そう、開けっ放しの。開いたままの。


 …………。さっきのやつはなんてバカなんだろう。あいつ、地震の後にあわてて、豪華な俺様の牢屋から飛び出したもんだから、鍵を閉めるのを忘れてやがる。バカの代名詞である吉○明久レベルなのではないだろうかと、思考するぞ?


 俺は、あきれながら開いたままの扉から外へ出た。まずは、コノハを探し出さなければいけない。ここは多分、いや絶対にオルタースだ。コノハは、オルタースの国宝を盗んで処罰を受ける羽目になったんだから、これは確実だ。


 ……いっそ、大声でコノハの名前でも叫んでしまおうか。そうすれば、…いやそれでは、兵士っぽいやつがたくさん来てしまう。俺のバカ。


 どうやら、隠密に行動しながら、コノハを探し出すしかないようだ。今の俺は魔石を持っていないので、ただのよわっちい一人の人間に過ぎない。だから、ばれたらまたあの豪華な牢屋に逆戻りだ。ばれるわけにはいかない。


 俺は、まっすぐ先へ続くロードをしばらく慎重に歩き続けた。すると、壁が見えてきた。T字路か。

 兵士が誰もいないのを確認してから、高級感あふれるT字路をササッと通り抜けた。が。


「rtyufghj!!」


 後ろから、兵士が2名追ってきた。早い。


「なっ!?」


 しまった!後ろを確認してなかった!


 後ろから兵士が俺に向かって、剣で貫こうといきなり襲いかかってくる。俺は、かろうじて横に移動し、何とかよけた。だが、もう一人の兵士が俺に剣を向けてきた。


 俺は息をのんだ。なぜなら、俺ののど元に剣を突き付けられているからだ。


「gtdfjkn?」


 何を言っているのかわからない。だが、これだけはわかった。敵意があるということが。


 どうすればいい。…なにも思いつかない。あまりの出来事の展開の速さに、思考がついて来てくれない。くそ…、どうすれば…。


 俺が動けずにいると、兵士はにやりと笑い、それから――


 俺はぐっと目を閉じた。だが、なにも起こらなかった。かわりに、俺の視界から兵士が消えていた。2人とも。


 兵士はどこだと俺が視線を下におろすと、そこに、兵士が2名とも横たわっていた。


「…どういうことだ?今何が起こったんだ…」


 倒れる音も聞こえなかった。俺は目を閉じていたのでわからないが、一瞬の出来事だったのかもしれない。一体どうなってるんだ?


「………」


 しばらく、俺は腕を組みながら、倒れた兵士達を見下ろして黙り込んでいたが、決心した。


 どうなったかは知らんが好都合だ。こいつらの服(防具?)を奪って、それに着替えよう。そうすれば、見つかられたとしても、すぐに剣をのど元に突き付けられることもあるまい。いざ実行!



@@@@@



 俺は、剣を片手に突っ走っていた。いや、特攻するとかそういうのではない。逆だ。逃げているのだ。


 どうしてそうなったか説明するとだな―――


「おい、」


 俺は防具を装備して、延々と続く廊下を兵士らしく歩いていたのだが、途中で隊長格らしき人物に止められた。それで、俺は混乱した。混乱した理由はいたって簡単だ。この世界の言語を日本語として、俺自身が認識できたからだ。


「ッ!?」


 焦った。まさか、いや、どうなってるん…だ…?相手の言語を日本語として認識できるのは、魔石を持っているときだけだ。魔石を持っていなければ、そんな言葉を理解するようなことなんてできるわけがない。まあ、この世界の言語を勉強すれば話は別だが。


「お前…見かけない顔だな。新入りか?」


 俺の心臓は、バックバックだ。このまま、心臓が破裂してしまうような感覚だった。手に汗が滲み出てくる。肩に力が入った。


 俺は、その隊長格の男のほうへカクカクと方向転換し、軽く頭を下げた。とりあえず、まだばれていないので、芝居をする。


「はい!」


「…それなら、どうして、俺より先へ進もうとする」


「え?」


「この先は、現在は俺みたいな隊長クラスの者しか入れないようにしてあると言っておいたはずだぞ?聞いてなかったのか?」


「え、とー、何かやってるんですか」


「ああ、確か、我らがオルタースの国の国宝を盗んだやつに何かしているみたいだな。俺は、ここでお前みたいなバカなやつのために、通行人止めをしているんだが…ってお前知らなかったのか?」


 話は悪い方向へ進んで行っている。


「えと、その…はい」


 隊長男は、疑念の眼差しをこちらに向けてきた。


「おい、お前のカードを見せてみろ」


 ……。カード…か……。俺が……そんなものを……持ってる……訳が…ない…だろう……?というより、異世界にもカードを見て、何の職業をしているかが分かるようになっているんだな。感心したというか、意外だ。


 俺は、隊長男から逃げるようにして、奥へ奥へと駆け出していた。


「あ!クソッ!侵入者か!!」


 うまくいけば、この奥にいるであろうコノハを救い出すことができ、この兵士から逃げ切ることもできる。一石二鳥だ。まあうまくいけばの話なんだが。


 ―――それで現在に至ったわけである。


 まだコノハのいる場所には、たどりつけれていないし、兵士も後ろから追ってくる。剣を手に持って。


 俺はとにかく走った。突っ走った。爆走した。今の俺を比喩に例えるとすると、チーターだ。…何?ダチョウだと?何その生き物俺知らない。


「「マァァテェェーーッ!!」」


 なんだか、『ルフィーナ信者の集う会』を思い出す。今のこの状態を見て、誰があの必死になって逃げ切った地獄絵図と重ね合わせないだろうか。地獄だ地獄だ地獄だ。


 後ろの兵士が少しずつ俺から、遠ざかって行った。どうやら、体力はそんなにないらしい。俺の推測だと、おそらく、普段魔術による戦いしかしてこなかったからだと思う。それのせいで、体をあまり動かさず、このような低体力になっていったというわけだ。俺の推測間違ってたらごめんな。



@@@@@



 どのくらい、走り続けていただろうか。もう俺やヴぁい死ぬという非常に危険な状態になりながらも、俺が走り続けていると、中と大の中間ぐらいの大きさの扉が立派に建っていたのを発見した。おそらく、コノハがいるのはそこだろう。いやそこにしかいないのは、あり得ないはずだ。なぜなら、その扉より奥は壁で行き止まりになっているのだから。


 俺は、後ろをちらっと振り向いた。兵士の姿はまだ小さい。今しかない!


 ガチャッという音と共に、俺は、扉の向こう側へ移動した。


「はぁはぁ…」


 俺の呼吸は乱れていた。無理もない。全力疾走を2分間し続けているようなものだったんだからな。これで、疲れていなかったらおそらくそいつは、オリンピックを制覇できるだろう。


 それで、俺は前方を見て、推測が当たり思わず呼吸を乱しながらも、微笑んだ。


 俺の視線の先には、コノハがこちらを見て、驚いたような表情でいた。目から涙の跡が見える。相当なことをされたのだろう。だが、外傷がないところを見ると、精神的な何かを受けられていたようだ。


 いきなりどっと、疲労感が襲ってきたが、今の俺はそんなものでは止められない。


「見つけた…!逃げるぞ!」


 コノハは、制服のままだった。それで、驚愕を隠しきれないのか思いっきり、顔に表情を出しながら、

「は、はいです!」


 俺は、コノハの手をぎゅっとつかんで、扉側へ移動しようとするが――

「いかせると、思うか?」


 さっきの隊長男が扉を閉ざすように立っていた。



@@@@@change


 ゴゴゴォゴゴゴォゴッ。地が揺れる。この世界には、地震はない。だが、揺れる。震えるように、怒っているかのように。


「――ほう。また地が揺れたか。どうやら、急いでことを進めなければならないようだな」


 ルフィーナは、ひと仕事を終え、『BONOBO』で休息を取っていたが、



 立ち上がった。


 

 

今回、バカテスのネタを入れたけれども

うーん、入れるとこ間違ったかな

ま、まあ、次回予告!

次回!ルフィーナが―――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ