どこでも配達してくれるピザ屋だって、届けれるもんなら届けてみやがれ なーろっぱな編
ここは典型的ななーろっぱ(笑)そのダンジョンの奥地である。
勇者
「もう食力が尽きた・・・最後に日本の食事をもう一回食べたかったなぁ・・・」
聖女
「ですよね・・・あーこんなことなら無理にダイエットなんてしなければよかった・・・」
魔法使い
「なんでアイテムボックスとかのスキルってないのかなぁ・・・」
戦士
「あときれいなお姫さんが泣いて頼んできたけどあれ罠だったよなあ」
彼らは今から2年前、学校に向かい最中に、異世界召喚され
お約束の通り魔王討伐を依頼され、そしていま魔王のいるという迷宮の
下層部にいた。
勇者
「今思えばだけど、迷宮からモンスターが出てくるわけでもないしそもそも魔王倒す
必要なかったのでは?」
聖女
「あと魔物を倒した後に出てくるアイテムはすべて王宮で引き取り物資に交換ってのも
今更ですけど、おかしいわよね?」
魔法使い
「だよなぁ、ネタで捕まえたスライムなんて、迷宮の外に連れ出そうとしたら
暴れだして、入り口を出た瞬間溶けたし、ゴブリンとかも同じ・・・」
みんな
「「それ聞いてないぞ!!」」
魔法使い
「いや聞かれてないし・・・」
勇者
「ってことは、これ倒す必要なんてなくて搾取されているだけでは・・・」
戦士
「そうだよなぁ・・・」
聖女
「それより食料がない問題はどうする?」
「「・・・」」
勇者
「そういえば、面白いものあったわ」
戦士
「なんだ?」
勇者
「家の近くのピザ屋のくじで当たった、どこでもピザを配達してくれる券」
聖女
「そんなものまだ捨ててなかったの?」
勇者
「貴重な地球から持ち込めたものと考えるとな・・・」
戦士
「そんなものあっても、電話もかけれないし、そもそも異世界になんて配達してくれないだろ」
勇者
「そうだよなぁ、おい魔法使いこれやるわ、地球産の紙だから魔法の触媒にはなるだろ」
魔法使い
「ええ地球産の紙なら・・・・最後に大きな花火でも打ち上げてやりますか・・・」
この世界はお約束の通り、地球より下位の世界で、地球のものはこの世界に持ち込むだけで
人や物すべてが強化され、極上の触媒になりえるものだった・・・
魔法使い
「暇だし読んでみるか」
『ピザどこでも配達券 このチケットの番号を言ってお電話をお掛けいただけたら
どこへでも1枚ピザを無料配達いたします。もしお電話がかけれない場合は
この紙に注文内容と配達先を書いて、注文を承認するにチェックを入れてください。
なお住所がわからない場合に、現在地と記載の場合は、配達まで少々お時間を
いただくことがございます。』
魔法使い
「これひどいネタだよなぁ・・・紙に書けば届けてくれるってありえないだろ」
勇者
「だろ、ネタだし絶対ないと思ったんだけど、もしかしてと思って、
一か月前に書いたんだけど来なかったわ」
魔法使い
「だよなぁ、くるわけないよな」
ピザ屋
「いつでもどこでもあなたのそばに、ディメンジョンピザです。ピザの配達に来ました。」
勇者
「ピザの配達ね、ここにサインすればいい・・・!?」
ピザ屋
「ええ、ここにサインを、ほんと場所特定するの時間かかって申し訳ないです。
お詫びに二枚のお届けで・・・」
ピザ屋を除くみんな
「「え!?」」
ピザ屋
「なにか?ありましたか?あー遅かった件ですね。ここ次元違うんで探すの苦労しました。
まだ花見会場で、現在地って電話のほうがましですねー」
勇者
「いやここピザ配達できるの?」
ピザ屋
「ええ、いつでもどこでもあなたそばにがうちのモットーで
オーナーであるニャルラトホテプさまの権能で、どこへでもお届けしますよー
ほら後ろ札幌市街見えるでしょ・・・」
ピザ屋のバイクの後ろには札幌市街が見える・・・
勇者
「えっと一緒にそっちに戻ることってできない?」
ピザ屋
「あーすいません。これ従業員専用なんですよ。」
魔法使い
「なんとかならない?」
ピザ屋
「すいませんが社則なので・・・」
戦士
「今貰った折り込み広告にバイト募集って書いてるんですが・・・」
ピザ屋
「ええ、うちはもういつでも人材不足なので、いつでもバイト募集してますよー」
戦士
「バイトに応募したいんですが・・・」
ピザ屋
「応募ですかありがとうございます。なら店で面接しますんでついてきてもらえますか?」
全員
「「・・・俺/私もバイトに応募します!!」」
そしてディメンションピザに新たなバイトが誕生した。
あーこの世界ですって?また奴隷が死んだなーって感じで
新しい勇者をよんでつづいてますよー
めでたしめでたし