「23」 Invictus―敗けざる者
―Infinity cube : the beginning―
138億光年。宇宙が「創造」されてからの時間、その観測できる宇宙は途方もないほど広く。そして、遠い遠い宇宙の外側には、また別の宇宙が存在するとされている。
―――そう考えた人間がいた―――
その理論は多元宇宙論と名付けられた。この次元では、皇アランという人物によって、その理論が提唱された。当時の学会からしてみても、「多元宇宙論」は画期的であり、多くの人間に影響を与えることになる。漫画だったり、映画だったりと…皇アランは、宇宙物理学者であり、エンジニアの父がいた。だが、それはまた、別の話。
この時から、この次元はマルチバースという考えを視野に入れながら、研究を重ねた。人々の宇宙への野心は果てしなく、いくつものロケット、スペースシャトル、人工衛星を飛ばし、時代が経つにつれて、観測可能な範囲はどんどん広がっていった。
そして、宇宙の外側以上に達しようとした時、作為的な人工物を発見したり、なんらかの電波を受信したのだ。その人工物も電波も我々人類のものと酷似しており、彼らは一つの答えに辿り着いた。
「我々以外にも生命体がいる。」
そう確信した人類達。人工物は、明らかに作為的な物だ。電波は、紛れもなく人工的な電波であり、宇宙の構造こそ違えど、マルチバースの地球に高度な文明を持つ人類がいる何よりの証拠だ。
その電波を解析すると、発信源は地球と似たような惑星ではあるが、非常に高度な文明体系であり、太陽のエネルギーを利用していた。
太陽のエネルギーは無尽蔵であり、近づくことすら困難な私達からしても、如何にその文明が高度であるか物語っており、これに対し、皇一族は、その宇宙と連盟を築くことを約束に情報の提供や、物資の供給等を行い、共にWin-Winの関係を築こうとしたのだが、その宇宙の惑星の種族達は、「マルチバースは、いくつも存在する」と言い残し、我々銀河連邦がどれだけ微小であるか知ることとなった。
実は、銀河連邦というものは、私達にとって非常に馴染み深いものであり、多くの宇宙人が加入しており、”UFO”「Unidentified Flying Object」未確認飛行物体の多くは、銀河連邦に属する宇宙人の宇宙船であり、人類が別の形の進化を遂げた者とされており、我々人類がどの人類の一途をたどるのかは、神のみぞ知るといったところだ。
話を戻そう。当時の学者達は、マルチバースの中に宇宙がいくつも存在すると考えていた。つまり、ざっくばらんに言えば、ダンボールの箱の中にピンポン玉がいくつもあるという考え方だ。
これこそ、多元宇宙論だ。しかしだ、「マルチバースはいくつも存在する」この発言が意味するのは、そのマルチバースを超える次元が存在し、その中に「マルチバースがいくつも存在する」という意味なのである。これを先程の多元宇宙論を用いて、説明すると、ダンボールの中にピンポン玉がいくつも入るのは承知のはずだ。これは、マルチバース。
ところが、そのダンボールを積む某会社の黒猫トラックがあり、そのダンボールがいくつもあるという状況だ。これ即ち、
一旦整理すると
〈宇宙論においての解釈〉
ピンポン玉=宇宙
〈多元宇宙論においての解釈〉
ダンボール=マルチバース
そして、それを超える次元が黒猫トラックだ。
つまりこうだ。
宇宙論<多元宇宙論<黒猫トラック (比喩である。悪しからず。)
では、黒猫トラックは何か?
今現在私達の頭の中は
黒猫トラック=???
となっている。
彼らは、なんと呼ぶだろうか。宇宙とは創造によって、創られし球体である。即ちピンポン玉だ。
ピンポン玉をいくつも格納できる。それ即ち、ダンボールだ。
で、考えてもみてほしい。ダンボールは大小様々だ。ピンポン玉を数個しか格納できないものもあれば、何百何千何万と格納できるダンボールがあってもおかしくない。このことから、マルチバースはダンボールなのだ。
そして、黒猫トラックはそのダンボールをいくつも運べる。つまり、ダンボールの倍以上の大きさであることが窺える。それが私の仮定である。
ところで、私が先程言っていたことは、みなさん覚えているだろうか?
「創造」である。
彼らは、その黒猫トラックである。マルチバースを超える次元を「Outside of Creation」と呼んだ。そこで、OoC理論と仮定する。
そして、時間というものは時に残酷で、おっとすまない。説明が長くなってしまったが、お気になさらず。
あの「Numbr's don't lie」でも語られなかった。人類が滅亡の危機に瀕した事件が勃発する。その事件こそ、ジャディシャルズが解決したW.D.C事件に拍車をかけ、源数義がいじめられる原因ともなった英雄の失敗と言われる大事件である。
では、なぜその事件が起きたのか。起因は何か。発端は何か。予習好きの皆さんなら、「Number's don't lie」をもちろん知っているはずだ。ああ、もちろん。知らない方のために、左上に「名を冠された者達シリーズ」という文字の羅列がある。なんだこれは、愚直だ。どこかで聞いたことがある。ゼノ○レイド?と、思われたかもしれない。この文字の羅列をタップもしくは、クリックしてほしい。そこに私の作品群がある。至って、普通だ。異世界でなければ、ざまぁ系でもない。チートでなければ、ランキングに載っている訳でもない。じゃあ、面白いのか?私の作品は面白いのか?答えるまでもない、素人の私が書いた作品をあなた方玄人が読んでも、うんともすんともならないのだ。「へぇー、それで?だから?」となるだけだ。小説というものは、時に無慈悲で時間を使っても、認められない。私の悲痛な叫びはだあれにも届かない。
だが、私は半年間その「Number's don't lie」という作品を書き続けた。全199話だ。よろしければ、読んでほしい。少なくとも、あなたが損をすることもなければ、私が損をすることもない。
そこに残るのは、「小説化になろう」で、底辺作品を読んだという結果だけではあるが、私はあなたから一銭も取れないのだ。書籍化されていない。コミカライズされていない。アニメになってない。映画にもなっていない。話題性もない。ランキングにすら載っていない。だが、あなたは、このページを開いてくれた。すまない。つまらないことに時間を割いてしまった。本筋に戻ろうではないか。
【⚠︎WORNING⚠︎】
[ネタバレにご注意ください]
おっと、そこのあなたは、読んでいただけただろうか?なに、読んでいない?まあ、仕方ない。ネタバレ覚悟ということなら、話そうではないか。まず、数多京には多くの変異体がいることが確認されている。先程の話で言うところの多元宇宙論だ。ダンボール (マルチバース)の中には、複数のピンポン玉 (宇宙)がある。
それは、宇宙が複数存在することを意味する。では、何が起こったのか。
ダークヒーローKという勇気ある横着な数多京がいた。彼は、プラトンと呼ばれる超人になれる12面体を手に入れるために、時間を遡り、過去に行く。過去を変える。それを何度も行った。しかし、時間とは相対的だ。一度起きたことを変えるのは、難しいことこの上ない。みなさんが気になる点がいくつかある。時間を遡る?どういうことだ?となるはずだ。いうなれば、それは、X軸とY軸とZ軸しかないのに、突然W軸を持ち込んだのと同じこと。ちなみに、このW軸とは四次元を指す。俗に、ディメンションWとも呼ばれる。ディメンションは次元だ。
脱線したが、答えは至極簡単だ。物事というものは、順序立てて考えれば、誰にだって理解できるのだ。ダークヒーローKは、時間を超越した。それはつまり、音速…いや、光速を超えた事を意味する。彼は、パラメデスという六面体と闇の力を用いて、走っただけで、光速を超えたのだ。そして、未来に行ったり、過去に行ったり、マルチバースに行ったりした挙句。禁忌を犯した。その欲のために。その欲のためだけに。変えてはならない過去を変えのだ。そして、主軸の時間軸の数多京にプラトンを託すのだ。これにより、時間軸が変更された。
そして、事態は更に複雑だ。数多京は、精神を転移されるのだ。何を言ってるんだと思うかもしれないが、これはフィクションだ。想像が創造となり現実となるのだ。少なくとも私はそう考えている。メタ的な発言にはなってしまうが、数多京には物語の一番最初に戻り、物語が始まる前の数多京にプラトンを渡したのだ。これにより、全てリセットされる。整理すると、正しくない手段で手に入れたプラトンをダークヒーローKがヒューマンプラントハイブリッド (植物人類)の数多京に渡し、ヒューマンプラントハイブリッドの数多京が、主軸の時間軸であるまだ、何も知らない数多京 (主人公)にプラトンを渡した。本来なら、最後に手に入れるはずが。全てをすっ飛ばし、最初に戻り、オリジナルのつまり過去の数多京に渡したのだ。これにより、時間軸が大きく変更される。
これを、数字で説明すると。
数多京 (植物人類)の話
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ?
数多京 (三代目ヒーローK)の語られていない話
0 9 9.1 9.2 9.3…
となる。これにより、マルチバースの住人達や、三次元を超えた四次元の住人達や、マルチバースを超えたアウトサイド・オブ・クリエイションの住人達が、地球を殲滅対象だと判断し、先程述べた英雄の失敗が起こる。日本は壊滅状態。同時刻、アメリカもヴィランにより、壊滅状態。都市機能が著しく低下する。様々な問題が発生する。
そこにヒーローKが登場する。また、ヒーローKだけでなく、変異体の数多京達や、英雄所属のヒーロー達。アメリカからの支援として、ジャディシャルズ。中国からの支援、クリムゾン。韓国からの支援、ヨンウン。そして、銀河連邦のこの宇宙全体からの援軍。また、この物語で語られるアルティメッツが登場することとなった。ここで忘れてはならないのが、ホープの存在である。彼は、アメリカのヴィランを蹂躙する。そして、銀河連邦に加える。私からの話は以上だ。私が誰かって?さあ?誰だろうか?
―――俺が何をしていたのか。誰にも語られなかった。誰も知る由がなかった。その『無限の立方体』と呼ばれる鎧を身に纏って、マルチバースに穴を開け、空間と空間の狭間で、タイムマシンで時間を駆け巡ったり、光速で移動できる宇宙船で他の宇宙を行き来した。
そんな時、とある惑星に降り立った。その生命体は、見たままの凹と凸状の容姿をしており、ミジンコよりも小さい。その生命体は、無機質で、集団で、立方体を形成する。俺は、それが何かに似てると思った。これがそうだったのかと確信を得た。
「同種族か。」
「如何にも。私が、記憶を無くし宇宙空間を彷徨っていると彼らに出会いました。私は、彼らを宿主にして、また宇宙を旅していると、貴方様のいる地球へと重力に引っ張られ落ちたのです。地球という惑星は美しかったです。青く、白く、緑で、そこから、水の多い惑星なんだと仮定できました。落下していくと、徐々に温度は増していき、元の形である。立方体に変化したのを覚えています。先端から、隅々に至るまで、高音で、あなたは私を見つけると、水をかけてくれた。遥か彼方から、まるで、そこにいたかのように存在していた私に、元から立方体の形をしていたかのような私にあなたは、触れました。そして、私があなたを感知しヴィジョンをつまり、予言 (獅子丸様がここに来ること)をすると、あなたは、私を信じました。
そこには、信頼が確かに存在していました。信じる力は何よりも強く、そこに結託が生まれました。私は、そこで初めてあなたという仲間を得ました。我王様。あなたのおかけですよ。」
「終わったみたいに言うなよ。まだ、始まったばかりだろ。ヴァイヴァロスの登場は予想外だった。何年生きても価値観なんて、変わらないと思ってたが、獅子丸との出会いは俺を変えた。もちろん半信半疑ではあったが、俺はインヴィクタスを信じていた。だから、わかってた。必ず来るってな。」
「ただし、疑問は残ったままです。」
「なんだ?」
「私たちの世界、旧名ラブノウズと日本が繋がってしまったことは、意図的のように感じられました。一体何者が………」
「4次元に行った時に見たあれが本物なら、ドミヌスは必ず存在する。つまり、宇宙は繰り返してる。」
「ドミヌスは私達も超越した存在です。彼こそが神なのでしょうね。」
「ああ、人間はいつか情報体になるのか?」
「なりますね。
「我王様。彼についてどう思われますか?――世代についてです。」
「敵だ。四次元を旅した俺でさえ、敵わない。それ程の敵だ。インフィニ………
「インヴィクタス。おそらく、どの機関も歴史也を仲間に入れたがる。英雄。ジャディシャルズ。それから、クリムゾン、ヨンウン。そして、存在すら知られていない銀河連邦もな。この辺は視野に入れておきたい。どこが来るかはわからないが、世代は未来人なんだろう?なら、世界大統領に関わっていると考えるのが妥当だな。で、俺達何回目だ?」
「118回目ですね。」
「ちょっと多くないか?まあ、仕方ない。そうか。あの京でも対処できないんだろ?」
「数多様は、速さで時間を無視できるだけなのに対し、歴史也様は時間そのものです。彼は、自ら時間枝を創りだし、同時に複数の時間軸を行き来することが可能です。もちろん、時間遡行。時間停止。時間省略。等は、すでにお手の物ですよ。彼はすでに人智を超越しています。」
「俺は、諦めねえ。歴史也に警告ならできるだろ。」
「もちろんです。我王様。我々に不可能はありません。」
「王手はインヴィクタスだろうな。後は頼む。時が来たら、分かつ。」
「仰せのとおりに。我王様。」
―nova―
星を喰らう種族がいる。宇宙というものは広い。我々はその全貌を未だ知らない。
彼らはノヴァイーターと呼ばれ、星々を喰らう。彼らが、星々を喰らうのにはもちろん理由が存在し、星から溢れ出るエネルギーを体内に取り込み、彼らの巨躯の中枢である、コアを動かすためだ。コアには人間で言うところの心臓に近く、彼らの体内の中心から、全身へと張り巡らされた、パイプのような血管を通り隅々まで行き届く。
「インヴィクタス。どうする。」
「全てをあなたに託します。」
「あれは、なんなんだ。」
「ノヴァイーターにございます。我王様。」
俺も聞いたことはあった。ノヴァイーターがサンつまり、太陽を捕食しようとしたところを何者かが阻止したという。その太陽系を救った英雄を人々はホープと呼び、その後にアメリカでH.O.P.Eが結成される。後のJudicialzだ。一説によれば、その英雄は一人か四人と言われているが、謎は深まるばかりだ。
「倒せないだろう。俺達の力をもってしても遠く及ばない。なぜなら…」
「挑戦しないのですか。そうですね。あれから、二年の歳月が経っていますからね。あなたの精神に変化が起きていてもおかしくはないですが、かつてのあなたなら、どれだけ無謀でも、例え勝てないとわかっていても立ち向かうのではないですか。私は、準備できていますよ。『私は、私は、絶対に諦めません。』この言葉が好きでした。他の誰でもない、あなたが教えてくれました。今でも覚えていますよ。たまに夢に見るんです。白帝に凍らされようと、炎帝に焼かれようと、蒼帝に拒まれようと、そして、冥帝に喰われようと、あなたはいつだってあきらめなかった。知恵と勇気を振り絞って抗った。その行動は運命すらも変えた。そして、世界を一つにしたんです。そんなあなたが負けるとは思えません。しっかりしてくださいよ。初代世界皇帝様。」
「やるか。御託はいらないな。始める。ノヴァイーターを討伐する。いや、待てよ………」
◁THE CREATION▷
「これより、天地創造を行う。」
俺にはある考えがあった。
「いつでもいいですよ。」
賭けてた。最後になるかもしれないと、そう思っていた。
「インヴィクタス、俺と融合してくれ」
「もちろんです」
ノヴァイーターは、意識を持つ星なんだ。
目には目を、歯には歯を、星には…?
―victory―
話は俺が宇宙を旅していた頃。
「ザ・マッスル!99回目の勝利だ!!」
今日もコロッセウムは大盛況だ。
「うおおおおおおお!」
いくつもの歓声があがる。
「このコロッセウムにおいて敵なしの男!!」
ここはバトルプラネット。この惑星にはいくつものバトルスタジアムが設けられ、色んな生命体が戦い、敗北者は追放される。出場者は奴隷が多いと聞く。もちろん勝者には、一生遊んで暮らせるほどの大金、舌がとろけるような饗、最高級の武器、そして、この世の全てを手に入れることができると聞く。
俺はここにとある男を探しにきた。さてと、どうなることやら。
「俺の出番か。」
鉄の檻のようなゲートが軋みながら、音を立ててあがり、俺を見張っていた監視から長い棒のようなもので押される。俺は今わけあってライオンに変身している。鎧を着たライオンが珍しいということで、娯楽場のサーカスに連れていかれそうになった。抵抗すると、ここにたまたま連れてこられた。願ったり叶ったりというやつだ。
「100回目の挑戦者だ!!霊長類最強に対し、相手はネコ科にして、百獣の王の異名を持つライオンだ!!」
観衆の眼が気になった。どいつも俺の事は知らない。観衆は富豪やセレブ、貴族ばかりだ。
「おもしでえ。子猫ちゃんか。かっけえ鎧つけてんな。おで様が剝ぎ取ってやるよ。」
「おい。筋肉ゴリラ。最後に立ってんのはどっちだろうな。その表情、完全に浮かれてやがるぜ。インヴィクタス。知らしめてやろうぜ。」
でけえな、二メートルはあるな。
「ひとりごとか?こいよ。子猫ちゃん。」
子猫ちゃんかぁ。確かに俺は小柄だが、日頃から鍛えてる俺でも、相手の筋肉には劣るものがあった。そう考えていると、ザ・マッスルが、中指を立てて煽ってくる。心技体を鍛えた俺に煽りは効かない。ここは冷静に行くか。俺が吠えると、会場がどよめいた。ザ・マッスルは睨みつけてくる。
言い忘れていたんだが、奴の名は「ザ・マッスル」どこのゴリラか知らねえが、このバトルプラネットにおいて、最上級のコロッセウムに連続99回の勝利の記録を残した。白のタンクトップにMAXと書かれている。首に金のじゃらじゃらしたネックレスをつけている。髪の色は黒色。髪型はモヒカンで、顎全体と口周りを髭が覆っており、黒いサングラスをつけている。勝たせてもらう。
「可変・ジェットエンジン」
鎧となっているインヴィクタスは俺の声に反応する。俺の足の鎧が変形していく。いくつものスラスターが、足から出てくる。その噴射口にエネルギーを溜める。燃料を燃焼させ発生した高温高圧ガスを噴出させて推力を得る。それこそがジェットの仕組みだ。
「お、なんだ?」
口をポカンと開けている。綺麗な歯してるじゃねえか。
「ブースト」
そして加速として用いる。俺は今走っている。俺達ライオンは足が意外と速い。チーターには及ばないが、最高瞬間速度74 km/hだ。そこに戦闘機F-15の最高時速、時速3000kmが追加される。泥濘なく、いつだって全力で、なぜなら相手に失礼だからだ。だが俺は全力を超える。
「ツイン」
エンジンはジェットが二つに。
「トレブル」
エンジンはジェットが三つに。
「クアッド」
エンジンはジェットが四つに。
「行くぜ」
俺の四肢に四つのジェットが搭載される。さあ、ついてこれるか?
「おいおいおい。はええど。
「だがよ。俺の鍛え上げられたこの筋肉は、音速を超えるど。それに対し人間の反応速度は約0.2秒だど。おでのマッスルパンチ、通称マッスルマグナムは、パンチ1発0.0047秒だど。」
なるほど、目で追ってるわけにはいかねえな。俺は一時的に拳を人間に戻し、鎧で武装し、左腕を真っ直ぐ伸ばす。その先には、拳があった。俺達の世界では、獣神と呼ばれる存在であり、獣にも人にもになれる。ちょっと前の話に出てきた。炎帝というのは女性で、炎を纏う鳥類に変身する。白帝は氷を操る白い虎に、蒼帝は自然を操る蒼い竜になる。冥帝は、島ほどの大きさの黒い亀と、大木みたいな白い蛇だ。この四帝はかつて、この次元の地球にも存在したのか、この次元からラブノウズノーバウンダリーズへと迷い込んだのかは、定かではないが。神話として、語り継がれている。東西南北を護る伝説の生物とされている。話をしている場合じゃなかったな。
俺達の拳がぶつかりソニックブームが発生する。
やるじゃねえか。だがよ、負けられない。勝たせてもらう。ジェットが香車なら、次は角か?将棋の比喩も伝わりづらいがな。
「トランスミッション」
変速だ。ギアを変えるときのあれだ。この四つのジェットが変速を可能にする。一つならば、前方向に、それは二つでも同じこと。まあ、二つなら、推進が増す。三つあれば、補助や方向転換にも使える。一つを前方への推進力とし、残り二つを左右の翼代わりに扱うことができる。では、4つなら、二次元的な動きから三次元的な動きとなる。ちなみに俺は、今人間に戻っている。もちろん、この変速をするためだ。
「きえたど?」
「後ろだ
「エルボージェット」
肘にジェットを搭載しその推進力で拳を放つ。ザ・マッスルが吹っ飛んでいく。そう思った。
だが、瞬時に振り向きこの怪物ザ・マッスルは、掌で俺の拳を受け止めると、足を引きずりながら、徐々に徐々に、後ろに下がってはいくが、確かに俺の渾身の一撃を受け止めている。
「つええど。名前教えるど。子猫ちゃん。おど!人間だど!やっぱり奇術師だど!」
「おどってなんだ。俺は、踊らねえよ。今際の際で懇願されてもな。
「ん?名前か?我王だ。我王獅子丸」
「ガオウ。これが全力ど?」
「まだだ
「可変・ネメシス」
そして、飛車だ。先程のジェットに加えてエネルギー状の剣と盾を追加する。手は塞がった。もう拳は放てない。俺は進む。前へ!
「さすが奇術師だど。ガオウ。小細工は効かんど。」
「斬」
飛車は縦か横にしか動けない。エネルギーブレイドで一刀両断したかと思えば、奴の筋肉は俺の刃を通さなかった。ならば、横に避けようと思ったその時だった。ザ・マッスルの筋肉が膨張しているのか?本当に霊長類か?ありえねえだろうよ。インヴィクタス。相手は何者なんだ。
《エイリアンです》
いや、え、いるのかよ。ちょっと待ってくれ!
「じゃあ、おでの番だど。」
「マッスル・マグナム!」
キーン。
無音!?耳鳴りのような音がする。
そして、俺の顔面が勢いよく、上を向くと後から遅れて、ズドンと音がしたのもつかのま、大型トラックがぶつかってきたかと思ったな。
これよお、こいつの拳なのか?こいつじゃなかったな。敬意を表さねえと、ザ・マッスルだったよな。つええ。確かに、つええ。俺、意識あるか?考えてるってことは、あるんだよな?
《あなたは、あなたは、絶対に諦めない》
ふっ、そうかよ。助かったぜ。読者の諸君安心してくれ、俺は今インヴィクタスと融合している。今の声もインヴィクタスだ。インヴィクタスの効果適用範囲は鎧、ジェット、武器等の武装だけじゃない。体の内側もだ。俺は骨をとある物質に変えていた。アダマンチウムもヴィブラニウムもこの世界にはないからな。何かって?答えは簡単だ。ダイアモンド?残念ながら、ダイアモンドは熱に弱い。俺が選択したのは、地球で2番目に硬い物質。CBN(立方晶窒化ホウ素)だ。1300℃までの高温下でも安定した性質を持つ。
実は、奴の戦いを密かに見ていた。つまり、知っていた。音速を超える打撃も、超硬度の筋肉も、そしてこいつの弱点は、足だ。見たまんまのチキンレッグだ。
「いってえど、我王石頭だど。」
その隙に、すかさず足払いをする。
倒れるザ・マッスル。
この時を待ち望んでいた。
「捕縛!!」
隙を見せて、将棋盤の端へと追いつめる。背中から、アームを生やしザ・マッスルを捕縛する。
そして、空へ。宙へ。舞い上がる。
「はなすど!このまま上行ったら、おでもガオウも場外だど!」
「それでいい
「なあ、ザ・マッスル。」
「なんだど」
思わず、笑みが零れる。
「その筋肉、耐久性はどうなんだ?」
「あどぅに決まってんだど。」
「そうだよな。知ってるぜ。ならよ………
「――高度7000mから落とすが、文句はねえな?」
「へ?で、でえよ」
目を大きく開くと、その表情から動揺が見て取れた。
「はっはっはっ!!」
俺は笑うのが好きだ。いつだって、笑っていたい。
「覚えておけ。俺は、生きとし生ける者の頂点に君臨する者だ」
「頼むど。落とすなだど。なんでもするど。」
「今なんでもするって言ったか?」
「死にたくないど!言ったど!」
将棋って相手の駒味方にできるんだよな?
「俺の勝ちだ。ザ・マッスル
「ならよ、俺の仲間になれ」
「おでを仲間にしてどうするど!」
この惑星の王奪取。俺は、ゆっくりと降下するとザ・マッスルを解放した。
《我王様お気をつけてくださいね》
なんだって??
「――さとるは俺の仲間。」
誰だ!?
「待ってたどアニキィィ!!」
「おまたせ。さとる。さとるは俺の特別だから。今際の際まで忘れない。」
「おい。ルール違反だろ。乱入者なんてよ。」
「お前チャンピオン。俺、挑戦者。」
「ちげえよな。主催者だろ?名前は?」
「君は奴隷じゃない。奴隷は俺が主催者だと知らないから。俺は、ザ・マエストロ。本当は行進したかった。みんなで。千年間孤独だった。」
宇宙を旅し、色んな宇宙人から情報を得ていたが、このバトルプラネットでマエストロという名前は聞いたことがない。
だが、主催者がいることだけは聞いていた。その主催者には3つの目があると聞いていたが、まさか比喩ではなくそのままの意味だとはな。ザ・マエストロ、誰……なんだよ。それに加えて、ザ・マッスルの人類だという情報もガセだった。信用できねえな。
「孤独?嘘つけよ。」
弟がいるじゃねえか。
「なあ、戦いは孤独を紛らわすための暇つぶしじゃねえんだよ。」
なんか担いでんな。黒い?何持ってる。さては、チート級の武器か?
グイイイイイイイイイイイイイン
耳が!何だこの音は!
◁DISTORTION▷
「F#m7」
「E」
「D」
ジャーンジャンジャカ ジャンジャンジャン
な、なんだよこれ!?楽器か?
何かと思えば、ギターだ。ギターを弾いている。どうやって、戦うつもりだ?
「なんの真似だよ。」
「Bm7」
「C#m7」
ジャンジャンジャンジャン ジャンジャンジャンジャン
《我王様、後ろです!避けてください!》
「え、なにがだよ……」
あれは………俺の後ろに爆撃機があった。
ちげえな。あったんじゃねえ。
突然として、現れたんだ。この地上に。
「おい、噓だろ…」
ドドドドドドドドド!!!
乱れ撃ちだ。
巻き添えにする気かよ。ザ・マッスルは弟じゃねえのか?
インヴィクタス。対処してくれ。
もちろん、俺じゃねえ。ザ・マッスルをなんとか………
《間に合いません》
「マッスル!!」
―infinity cube : end of an era―
有名な理論物理学者は言いました。「空間は幻想である」と、確かに存在が確認できない以上それは、存在していないのと同じ。私もそう思います。
ですが、理論上は時空間を含め、11次元まで存在すると言われています。小難しい話は嫌ですかね?私達が存在している理由は、宇宙を再構成するためにあるのではないかと思われます。終わりというものは、どんなことにだってあります。例えば、人間の寿命。人はいつか死にます。動物だって、植物だって、虫だって、単細胞の生物でも、生殖を行わなければ、滅びゆくのです。
それは、宇宙も同じなのではないでしょうか。宇宙を一つの大きな生命体と考えてみると、そこにも納得がいきます。だから終わったんです。そして、始まった。時代の終わりは、新しい時代の幕開けなんです。
―century ceremony―
一世紀か。百年か。はたまた、200年か。人間はどこまで生きられるのか。俺は知りたい。気がつけば――
「なあ、さとる」
「アニキ?」
「もし、百回勝ったらこれ、やるよ。」
「・・・」
「俺には、必要ないから」
❚❚
「ちょっと待て、再生停止だ。」
攻撃が止んだ?何事だ?
「アニキ………」
「さとる、仲間じゃなかったのか。」
弾丸をその分厚い装甲とも捉えられる筋肉で、ザ・マッスルは庇っていた。明らかに俺を庇っていた。兄弟じゃないのか?ひょっとして、血は繋がっていない?なんで、こんなことを………
「インヴィクタス!止血だ!!」
急いで、駆け寄る。
《安心してください、もう行いましたよ》
「ガオウ。信じてたど。助けてくれるって、信じてたど!!」
―team―
「で、どうすんの?」
「どうするど?」
「何度も言わすなよ。チームだ。銀河を救うチームを結成する。」
「銀河を救うってことは、あの………ガーディアンズ・オブ・ギャ」
「そこまでだ。その先は言わせねえ。」
「いいか、これから俺達は―――」
―ultimates―
誰かが言った。
「地球は滅亡するんだ」
他の誰かが言った。
「この世の終わりだ」
すぐ隣で誰かが言った。
「もう、終わりですって!!あの英雄が敗れるなんて・・・」
まだだ。俺が終わったといつ言った。
「英
雄がどうした?この程
度か?
力を持って、力を制する。どの時
代も同じ
か。」
違う。時代は変わった。
「英
雄に勝
ち
目はない。」
英雄が破れようと………
「降
伏しろ。日
本は占
拠された。誰だ。貴
様らは。」
「覚えておけ。俺達が、アルティメッツだ。」
インヴィクタス。行くぞ!
《承知しました》
「この宇宙は俺達が守っている。ヒーローKには負担が大きい。だからな、手助けをしてやりてえ。」
「その猫に聞く。どこの宇
宙
出
身だ。」
また、猫呼ばわりか。今じゃ、狼もいるがな。おっなんだ?聞きてえか?また今度な。レッドウルフって呼ばれてるやつがい………
《我王様!!》
「ラブノウズノーバウンダリーズ」
「知らんな。」
「ひとつ聞きてえんだが。」
「…」
人が黙るとき、それは黙考とも思われる。
「プラトンってなんだ?」
「正体がわからない。謎だ。謎そのものだ。」
「…そうか。目的は?」
「銀河連邦諸共、我々の支配下にする。」
「支配下にしてどうするつもりだ。」
「ユートピアの構築。種の存続。理想の世界。ネヴァーランドを創る。」
「貴様、頭が高いぞ。名をなんという。」
「我王だ」
「アルティメッツとは、戦いたくないな。ここは、平穏に行こう。協力しないか?我王よ。」
喋り方が普通に戻った。なんだったんだ。
「御免だな。俺は、この惑星が好きだ。この宇宙が好きなんだ。それにだ。ユートピアを構築したいなら、平和を築くのが先だろう。種の存続をしたいなら、種の保存が先だ。ネヴァーランドなんて、存在しないだろ。御伽噺だ。俺は聞いたはずだ。目的はなんだと。」
「惨いことを考えているな。今まで何を見てきた。死の恐怖から免れるために、己を鍛えているのか。何を経験した。救ってやれるぞ。その記憶を消してやる。協力しろ。協力した暁には、ユートピアでの永住を約束する。」
過去の俺なら、消しくれって頼むかもしれねえ。だけどな、今の俺には、恐れるものは何もない。
なぜならば、恐れは失敗を誘発する!
「俺だってな、仲間にすると考える。本来ならな、聞いてもいいか?」
「なんだ?」
「なんだじゃねえ。消えてるだろ。」
「なにがだ?」
俺の口から言わす気か。聞いてやるよ。
「消えた人間はどうなる?」
「灰になるぞ。」
「てめええ!!」
「冷静になれ、我々の世界に転送されているだけだ。」
転送されているだけだと?それが何を意味するのかわかってんのか?
「戻せ!返せ!」
怒りが沸いてくる。抑えられない怒りが込み上げてくる。こいつじゃないのか?獅子丸を転送したのは………
だが、今は、話が違う。
《笑ってくださいよ。》
―shishimaru―
「はっはっはっ!」
「何がお
か
し
い。」
時間稼ぎはこれで充分か?
「我王。落ち着いて。僕、いや僕達もいる。」
この声は………俺は、冷静さを欠いていた。まあ、知っていたがな。念の為、聞いておくとする。
「本物か?俺の電話番号は?」
「6621」
「まさか、来るとはな。これが、俺達だ!はっはっはっ!!」
「貴様、図ったな。その狂った笑みを止めてやる。双子のようだな。2人で何ができる。」
「2人?2人って言ったか?それ以上の間違いだ。」
「僕達も、銀河連邦に加わることにする。」
「な?言っただろ?」
「覚えておけ。見逃してやる。」
「よし、行こうぜ。」
「うん。」
獅子丸会えて嬉しいぜ。京はどうしてるんだろうな?
お気づきの方もいるかもしれませんが、今回の話のそれぞれの―頭文字―を繋げるとインヴィクタスとなります。
Infinty cube : the beginning
nova
victory
infinty cube : end of an era
century ceremony
team
ultimates
shishimaru
縦読みするとインヴィクタス (Invictus)になります。
おまけ
「類」EX/X-FILE
"ウンモ星人":1989年、ソビエトにあらわれた宇宙人。
胸のレンズから怪光線を発射するとされている。
"ジャムゼーゼ":1975年、スイスにやってきた金髪の宇宙人。
宇宙の中では幼い地球人類の成長を見まもっている。
好物アイスクリーム
"グレイ":灰色の肌に大きな黒目。
世界中で、最も多く目撃されているエイリアン。
人間や牛をさらい実験台にする。
"メロン":1968年、ニュージーランドに現れた。
その光線銃で撃たれた者はコルチゾールが分泌され怒りっぽくなる。
"ビートル":群れをなして飛行機をおそった宇宙人。
大きなキバが生えている。
1952年、アメリカに出現。
"エンティティHE":1984年、アルゼンチンに現れた宇宙怪物。
大きな口でなんでも食べてしまう。人間も丸呑みだとか。
"オリーブ":身長2メートルの宇宙ロボ。
1979年、イタリアに出現。
UFOに不注意に近づいた人間をおどろかせ遠ざけた。
"ADS":1962年ブラジルに出現。
スーツに全身をつつんだ謎のスペースマン。
手にした長い筒は、別の次元とつながっている?ADSとはAnotherDimensionSuitsの略である。
"Tヒューマノイド":1974年、カナダ人の心をあやつってさらおうとした2人組。
同じコトバを同時にしゃべる。
エスパーのような能力をもつ。
Tとは、Twinの略である。
"アメーバ":宇宙から飛来した不定形生物。
1961年、フランス人男性をさらい彼に化けてパリの近くを行動していたという。
なぜ、化けていたのにわかったのか。
全貌は未だに不明。
"スリーアームズ":三本腕の宇宙人であり、奇妙な外見とはウラハラに宇宙の平和に思いをはせる物静かな宇宙人。
オーストラリアに現れる、サンボ星人とも呼ばれる。
三本目の腕は、用途がわかっていない。キメラや病気との可能性も指摘されている。
”ベイビーフェイス”:その甘いマスクと鍛えられたボディで、
地球の女性をトリコにする宇宙人。
1991年、デンマークに出現。
塩が大の苦手だ!あれ?ナ〇ック星人?
"フラット・ウッズ":身長3メートル!目から光線を出しものすごくクサいニオイをまきちらす。
名前の由来は1952年、アメリカ・フラットウッズに出現したことから。
"ストックポート":3つの目で4次元を見ることができるという知的生命体。
さらった人間が3次元しか見られないことを知って憐れんでいた。
"ブラックビースト":暗闇に光るまっ赤な目。
黒光りするコウラで弾丸をはじいた宇宙の怪物。
普段は闇の中にひそんでいるらしい。
あの「エイリアン」の映画のモデルではないかとも言われる。
"インバネス":短いマント「インバネス」のようなものをはおった宇宙人。
犬をつかまえようとしていたがほえたてられUFOで逃げさった。
"アレステッド":1950年、ドイツに墜落したUFOから出てきて、人間に捕らえられた宇宙人。
その証拠写真はとても有名。
"グレイ・バキューム":1970年代、ベルギーで目撃されたエイリアン。
手にした「掃除機」のようなもので、
地球の地質をしらべていたと思われる。
"ゲボラ":ベルギーで人にひろわれた世にも奇怪な宇宙犬。
全身緑色で、赤ともオレンジともつかない斑点が背中にある。
足は合計で十本あり、どのような進化を経てこのような姿になったかは不明である。
おそらくだが、地球とは異なる環境の惑星の為か、虫と遺伝子組み換えによるものだと推測される。
また、口から酸を吐く。
「ゲボラ」と鳴くことから、ゲボラと名付けられた。
"フェアリー":1979年、イギリスに3人組で出現。
頭のてっぺんからシビれる光線をはなち、おばあさんをイジめた悪い奴!
"スラッグ":1969年、ジャンボ機の中にワープしてきて、乗客を大パニックにおちいらせた電送ナメクジ。
体はヌメヌメしている。
"ドーム":触手をうごめかせ、人間の意識をマヒさせる謎の生命体。
1970年、メキシコに出現。
アルミニウムのような肌をしている。
"ブライト":1984年、アメリカ・ウィルソン山にあらわれ車にひかれてしまった宇宙人。
地球を探検しているところだったらしい。
"スペースサイボーグ":イスラエルのさばくで1995年に目撃された人間型の宇宙機械。
ふしぎななまりのあるヘブライ語でしゃべったという。
"火星人":1977年、アメリカのエル・パソで目撃された宇宙人。
知能は高いが怒りっぽい。
興奮すると、全身がカッと赤くなる。
"ゴド星人":マゼラン星系から100年ごとに
地球文明の進歩を観察しにきている知的生物。
モンブラン山中で目撃された。
"ロボ・バキューム":電線から電気を吸いとっていた宇宙ロボット。
理由は不明だが、自分の動力源にしていたのかも知れない。
"バルト":バルト海に出現。
プレゼントらしきものを持って、
UFOからボートにおりてきたが、
足をすべらせ、海におちて消えた。
"マウス":1984年、フィリピンにあらわれた超小型宇宙人。
体長わずか7~8センチ。
ネズミ捕りにかかって、カゴの中であばれていた。
"ピース・オブ・リビングプラネット":意識を持った惑星が、成長するために
よその惑星の鉱石をとってこさせるべく飛ばした体の一部。
本体の年齢は、45億年。元は、ノヴァイーターと同種族であり、ソーラーシステムを破壊されると、ノヴァイーターと、戦うのだが、重力に逆らえず、喰われるか、コアに吸収される。
"ホプキンスビル":ショットガンで撃たれても平気な岩のように頑丈な体の持ち主。
暗闇の中で、ぼんやりと光っていたらしい。
"グランド・ブレイン":アメリカで目撃された宇宙生物。
カラスたちをあやつって、町じゅうから機械の部品を集め、あやしげなメカを作っていた。
"T・チェンニーナ":1954年、イタリアで目撃された有名な宇宙人。
遭遇した女性の持っていた花たばをうばって、
よろこんででいたという。
"デビルクイーン":1989年、アメリカ・バージニア州の公園にあらわる。
肌の色、髪の色こそ違えど、その容姿は非常に煽情的である。
"エビル・グレイ":グレイより体長が少し大きい。1951年、アメリカの大統領に地球侵略を宣言したという凶悪宇宙人。
さまざまな念力を使いこなす。が、ジャディシャルズにより、取り押さえられた。現在、銀河連邦の監視下にある。
"ジョーモン":1965年、メキシコに出現。
「こびとが宇宙服を着ているように見えた。」と目撃者は語っている。
ワープする。原理は不明だ。
"モスマン":1966年にアメリカ・ウェストバージニア州の空を飛びまわり、住民をふるえあがらせた怪物。
ネズミのような声でなく。
"スターフィッシュ":1987年、キューバのサンティアゴ湾で目撃された宇宙生物。
同時に、海の中であやしく明滅するUFOも目撃されている。
"ローザ":イタリアの町にあらわれた女性型宇宙人。
「第7惑星の使者ローザ」と名乗った。
4本腕をくねらせながら、すべるように歩く。
"レプティリアン":1968年、サハラ砂漠で目撃された爬虫類型宇宙人。
まとわりついたハエを、手にした道具で黒コゲにしてしまったという。
人間に変身したレプティリアン型のエイリアンが、政治的な力を獲得して、人間社会ひいては地球を操っている爬虫類のような姿をしたヒト型の宇宙人で、地球人に変身する能力があり、王族や政府要人に化けて暮らしている。レプティリアンが、地球から遠い星の神に近い概念(知的生命体バシャールなど)と交信することをチャネリングという。1983年のアメリカのテレビドラマ『V』に出てくる敵宇宙人“ビジター”は、ヒト型爬虫類でありレプティリアンである。
"在り続ける者":正体は31世紀の地球の科学者で、銀河連邦の職員であり、彼の目的は「新しく見つけた宇宙を征服する」こと。
"冥王星人"(ヒューマノイドタイプ):冥王星の主。
ブラジル人男性をつかまえて、鼻にチューブをさして記憶を吸いだしたという
"ヒューマンプラントハイブリッド":1994年、ブラジルで目撃された植物型宇宙人。
正体は、アース198出身の人類であり、数多京の変異体もこのヒューマンプラントハイブリッドである。見た目は人間だが、この惑星では、植物が惑星を支配しており、人間や動物や昆虫に至るまで、母体となる植物が存在し、植物から人間が生まれる。ヴォイニッチ手稿の記述は正しく、このアースのことを記したものとされている。また、生殖を行う必要がなく、女性しか生まれない。
"プロトタイプ"(ヒューメイリアン):ジャディシャルズに強化された人類を加入させるため、他のアースとオリジナルのアースの人類を交配させた。彼らは、宇宙人なのか?
"カグヤ":かぐや姫のモデルとされる人類で、その美貌から世の男性たちを意のままにしたという。
未来人なのだが、月から来たと信じられている。「かぐや姫」という名前の由来は、光りかがやく美しい姫を意味する。
【タイプについて】
ヒューマノイド(人間型)
地球の人類と類似した形質を持つもの。一言に人間型といっても、地球人とほとんど同じ姿・体格のものから、宇宙人のステレオタイプであるグレイなどのような体格などが大きく異なるもの、ファンタジー作品の亜人や獣人のようなものなど、さまざまなバリエーションがある。映画『スター・ウォーズシリーズ』などによく現れるパターンで、スタジオでの撮影が容易である。収斂進化の考えや、フィクション作品の作中で地球人と同様の扱い方が出来るというのもあり、フィクションでもこの種族が多い。
アニマリアン(動物型)
地球の高等動物に近い姿をしているが、人間の姿をしていないというもの。広義では「火星人など、タコのような宇宙人」もこれに含まれる。尾や角、分厚い毛皮など人間以外の動物の特徴を持つ人型という獣人型の場合はヒューマノイドに含む場合が多い。現実的な生物学的な区別の方法と認識としては、地球の哺乳類と共通性を持っていることが挙げられる。昆虫型に近いタイプの宇宙人は基本はアニマリアンタイプの宇宙人と混同される場合が多いが、近年はパンスペルミア説の観点から昆虫自体が地球外の他の惑星に起源を持つと主張するSF作家や陰謀論者が現れ、論争を巻き起こしている。
マゾーン(植物型)
SF映画『遊星よりの物体X』では植物系統の地球外生命体が地球を侵略するというストーリーで仕上がっており、また現実世界においては、過去に植物学者の稲垣栄洋氏がイネ科のトウモロコシは地球外由来だとする冗談を交えてトウモロコシの性質を解説し話題になった。アメリカのSF小説作家でエドガー・ライス・バローズ原作の『火星シリーズ』では3本脚の植物人間が登場している。
ロボット・エキゾチック(非有機物・金属など)
『スタートレック』のボーグなど身体の大部分を機械装置に置き換えて機械が主体構成物になった生命体(サイボーグの一種)のほか、高度に発達して自我や自己増殖手段を得た機械・コンピュータを宇宙人と捉える場合もある。また、『トランスフォーマー』に登場する同名称のロボットなどのような、「一見人工物のようだが、金属や無機物を主な構成物質とした生命体」という概念もあり、ケイ素体 (シリコン)で構成された架空の宇宙人の中にはエキゾチック(異型)と呼ばれる地球での高等生物の姿をしていない宇宙人も多くのSF作家などによって想像されている。地球における「生命」の概念や定義に当てはまらず、有機物とは違い明確な物質で構成された身体を持つものが、SF映画などには登場しており、前者は『スタートレック』の流動体生物・創設者などが、後者はケイ素生物など無機物で構成された生物の中で知性はあるが外見は固形物(鉱物)そのもの、といったものがこれに該当する。日本のフィクションでの呼称は、「機械生命体」や「金属生命体」、「無機生命体」などといったものがある。
微生物・細菌類(ウイルス含む)
現在、世界各国の宇宙関連の研究機関は地球外に微生物は存在するかどうか否かの研究及び探査に着手しており、各国政府も各研究機関のプロジェクトに予算を組むなど現実世界でも注目されるテーマである。SF小説ではまず『アンドロメダ病原体 (マイケル・クライトン)』にて宇宙微生物が登場している。大まかな内容は宇宙空間に存在する細菌類が地球に持ち込まれ、地球の在来生物や生態系に深刻な影響を及ぼすストーリーとなっており、後にユニバーサル・ピクチャーズからSF映画『アンドロメダ…』としてもリリースされている。『竜の卵(ロバート・L・フォワード)』では中性子星に棲むチーラという全長3mmほどの知的生物が描かれる。また地球外生物ではないが『ブラッド・ミュージック(グレッグ・ベア)』では人間と同等以上の知性を持つ微生物(遺伝子工学によって生み出された)が登場している。
アパリッショナル(情報体)
意識や精神など霊的な存在のみ、または電気などのエネルギー信号のみで構成された、実体の存在しない生命。『スタートレック』の高次元生命体や『スターゲイト SG-1』の古代種族・エンシェントなどのように、高度な文明種族が生物種としてではなく精神における「進化」を遂げて肉体を捨て霊的な存在へ変化した場合というのもある。
次回までどうぞよしなに!
Please wait until next time :-)




