深魔の森の迷い人 人物まとめ
※アマイモ四号とエルネスティを見送った時点の年齢です
【ご長寿三人組】
コウメイ/三木浩明
人族・見た目20代前半(実年齢54歳7/30生まれ)185㎝85キロ/高校3年の夏に転移/趣味・料理
通っている塾近くのコンビニにて爆発事故に巻き込まれ、萩森兄妹らとともに異世界へ移転。ナナクシャール島で重傷を負い、治療薬が間に合わずに右目を欠損。魔石の義眼を入手し有益な副作用も手に入れたが、アキラには叱られた。でも後悔はしていない。米(によく似た穀物)を発見した後、深魔の森ではアマイモ三号と鋼の案山子を助手に本格的な米畑をはじめている。謎の地震がきっかけで過去の自分たちのような転移人と遭遇し、個性が豊かすぎる連中に呆れた。異世界で好き勝手に生きてきたが、そろそろ後に続く被害者のために何かしておこうと考えるようになった自分に、年を取ったなぁとしみじみ思った。あと神様夫婦はケンカしすぎ。不老の秘密は誰にも明かせない。
食事全般担当/戦闘時のリーダー/家庭菜園及び米(赤ハギ)畑の管理者
外見の特徴/濃い栗毛でくせ毛。前髪長め。瞳は黒と虹のオッドアイ。普段は黒の眼帯使用。
好みのタイプ/食わせたいと思った相手がタイプ
登録ギルド/冒険者ギルド、農業ギルド
メイン武器/死神の魔剣(製作・ロビン/命名・シュウ)/ナイフ
魔武具/魔石義眼(製作・リンウッド/素材・虹魔石) 1個目は廃棄。2個目に付け替えた。
魔法/水属性(剣に水をまとわせて切れ味を上げることを覚えた) どこでも蛇口
酒癖/ワク。後始末係おかん。
二つ名/隻眼の死神
アキラ/萩森彰良
エルフ族・見た目20代前半(実年齢53歳 12/26生まれ)/178㎝70キロ/高校3年の夏に転移/趣味・ガーデニング/シスコン
妹とともに塾近くのコンビニにて爆発事故に巻き込まれ友人や妹らと異世界へ移転。転移事故コウメイのせいによりエルフに。自己の限定解除(笑)で、エルフ侵食度が増加し、あちこちの色が抜け落ちた。長生き仲間ができて嬉しくもあり、複雑でもある。知識欲は高い。火蜥蜴に喰われて右足を失う。現在はリンウッド作の義足のおかげで不自由はない。魔力震をきっかけに拾った転移エルフと羽獣人を保護したことで、妹たちと暮していたころを思い出した。いろいろ思うところがあり、自分にできるコトとして、表舞台でエルフの姿をさらす決意をした。ただし平穏な生活は捨てたくないので、そこはしっかりと準備をしている(でも着飾る必要はなかったのでは?)。あとマイルズとエルネスティの関係には驚いた。アマイモ三号を持ち主に返却するチャンスだったのにできなかった。残念。
雑用担当/作戦参謀/薬草園管理者
外見の特徴/銀髪。伸びてきた髪は首の後ろで一つにまとめられていることが多い。瞳は銀。
好みのタイプ/嫌いなタイプ以外
登録ギルド/魔法使いギルド(身分証は5枚(偽名込)。ダッタザートで作り直した)
メイン武器/黒い細魔剣(製作・ロビン/命名・シュウ)/ミノタウロスの杖(製作・アレックス/素材・ミノタウロスの角と紫魔石)/治癒の杖(自作。正式名称は萌芽の杖。治療魔術を埋め込んでいる)/金鞭(出来損ないの杖のなれの果て。アレックスを縛るのに有効)
魔武具/呪われた幻影のピアス(製作・ミシェル 補修・アレックス/素材・銀と虹魔石)
師匠/ミシェル、アレックス、リンウッド、サイモン(兄弟子)
魔術/攻撃魔術師(青)・薬魔術師(赤)・錬金魔術師(アレン名義・橙)他 全属性 攻撃魔法及び魔法家電役(フードプロセッサー、レンジ、冷蔵庫、乾燥機、掃除機他) 虹魔石探知機(チクチク痛い)
酒癖/強い。スキンシップ甘えん坊。記憶あり(羞恥死)。
称号/シスコン
二つ名/銀の魔術師、銀の賢者(自業自得)
シュウ/片岡秀斗
狼獣人族・見た目20代後半(実年齢53歳 10/10生まれ)/185cm92キロ/高校3年の夏に転移/浩明の同級生/サッカー部
バスに乗っていたところ、爆発事故に巻き込まれて異世界へ転移。ミシェル作のサークレットのおかげで、見た目は人間になって暮らしやすくなったが、女性っぽいキラキラ華美なデザインは気に入らない。熊獣人に獣人族の戦い方(火事場の馬鹿力的な)を教えられ戦力アップ。長生き仲間が増えて面白くなったと喜んだ。自分たちのあとにも転移してくる人がいたのに驚いた。神様夫婦はケンカばかりしているのだろうか? 転移獣人の救済だけでなく、全ての転移者のためにできることは何かと考え、アキラが素を晒すと決めたので自分も獣人としての姿を出した。ハーレムは男子の憧れだけど、婆ーレムは嫌だ。ユウヤ、何としても逃げのびろよー。
荷運び担当/斥候担当、戦力の要/アマイモ三号とデュラハンの世話係
外見の特徴/黒髪に茶と銀のメッシュ。瞳は褐色。尻尾は毛先が白。獣頭化した時はハスキー犬っぽい。完全獣化は巨大なヘルハウンド(人に戻ったら素っ裸)。
好みのタイプ/心の広い人、しっかりした人(年上ならなお可)。理想のケモ耳美女は幻と消えた。
登録ギルド/冒険者ギルド
メイン武器/不壊の剛剣(製作・ロビン/命名・シュウ)/ナイフ/蹴り/噛みつきと引っかき(獣化したとき限定)
魔武具/幻影のサークレット・改(製作・ミシェルとアキラの共作)
酒癖/リバース必至の弱さ。絡み酒。記憶なし。最近ちょっとだけ酒量が増えた。
二つ名/怪力王
リンウッド 男性
人族161歳(見た目年齢は50代前半)/青級魔術師。上級治療魔術師であり、魔武具師でもある。錬金も嗜んでいる。両目と左腕が義肢。自分の身体を使って研究を続けるマッドサイエンティスト。エルフの上前をはねたコウメイのせいで藍色のエルフに目を付けられ、ミシェルと同じくエルフに縛られることになった。三人とともに深魔の森に腰を落ち着けた。アキラから教わった異世界の医療器具を再現したくて研究に没頭している。久しぶりの魔力震でワクワクしていたが、そこから派生した別大陸(異世界)人という存在を知り、なんとか標本を得られないかと目論んでいた。が、すべてアキラに阻止された。騒動がおさまるまでは森の家でお留守番。丸芋生活再び。あと魔力震によって生じたとある対象の変化についてアキラと意見を交わしたかったが、保護した二人にかかりきり、それが終わってもしばらく帰ってこなかったので、一人寂しく観察を続けていた。
アレックス 男性
エルフ族 278歳(外見年齢30代後半)/
普段はナナクシャール島で昼行灯に勤しんでいる。幻影の魔武具で人族になりすまし、魔法使いギルド所属の青級魔術師としても活動している。愉快犯で性悪。島の管理責任者。100歳ちょっとの頃に悠縁の森(エルフの森)を追い出されたが、長老の目を盗んでちょくちょく里帰りしているらしい。クラーケンいわく、魔力の色は真っ黒。転移エルフより異世界の文化を学んでいる節がある。ミシェルは私的な契約者(奴隷)。魔術陣なしに転移できるが、不在時に侵入はしないと宣言している。
魔力震をきっかけにアキラたちと同郷のエルフが出現した、それらの後始末を長老に命じられている。銀板を手に入れて嬉しい。異世界のエルフはどいつもこいつも面白い、と鎖付けの仕事を楽しんでいる模様。
二つ名/濃紺の昼行灯
ミシェル 女性
人族 82歳(外見は40代半ばで固定※某腹黒エルフの契約奴隷となり老けなくなっている)/155cm/魔術師(紫)。
元は冒険者で攻撃魔術師として二つ名を持つ。魔武具製作も得意。苦労性。美食家。ヴィレル酒ワインが好きな酒豪。見た目に反してとても黒い策略家。アキラに頼まれて深魔の森の家に滞在。マリの存在にかつて兄がもてあそんだエルフを思い出して心中は複雑。
二つ名/惨滅の魔女
エルズワース 男性
熊獣人 85歳/見た目年齢40代後半。2m越えの身長にムキムキな筋肉。
アレックスに呼び出され、転移獣人の存在を知らされて頭を悩ませた。絶滅に瀕している羽族を思うとユウヤを捕縛し連れ帰らねばと思うが、あまりにも不憫で良心の呵責に耐えられない。転移獣人たちを隔離できたら監視が楽だと思っている。ひとまず熊族は静観を決めた模様。
新たに異世界転移してきた彼ら
タクマ/市原拓真
エルフ族/16歳/アイドル顔のイケメンだが腹黒い。日本では三股中(全員社会人)だった。エルフを選んだのは自分の顔がどうなるか知りたかったから。転移後はさらに女性に好まれる方向に美形度が上がったので、とても満足している。異世界では年上のお金持ちのヒモになって生きてゆくつもりらしい。
エリナ/城崎英里奈 女性
人族17歳/おしゃれと音楽に命を賭けるギャル。歌うことが楽しい。異世界で何をすればいいかと悩んでいたが、どうせなら好きなことをしようと決意した。
リヒト/関 理人 男性
人族16歳/家電とかの物作りが趣味のオタク。異世界でエリナに頼まれて楽器を作ったことがきっかけで、演奏と楽器作りに目覚めた。
クロス/辻原克彦男性
狼獣人/17歳/ゲーマー。こじらせている男子その1。名前の由来は、辻→交差点→クロスです。大地、鞠香とは物心つく前からの幼なじみ。鞠香に対し好意と独占欲を持っている(ただし大地は除外)。好きな女の子をからかう典型男子。嫌われていると気づいていない。魔力切れにより銀板が使えなくなったことで荒れた。アレックスが「森で拾った」銀板を見て、鞠香が死んだと諦めた。
グランド/戸部大地 男性
狼獣人/17歳/ゲーマー。こじらせている男子その2。名前の由来は、大地=グランド。克彦、鞠香とは物心つく前からの幼なじみ。鞠香に対し好意と独占欲を持っている(ただし克彦は除外)。好きな女の子をからかう典型男子だが、こちらはもしかして鬱陶しがられているかもしれない、と少しだけ気にしていた。それでも克彦を止めないし、自分も鞠香にかまうのをやめられない。クロスの銀板が動かなくなったことから、電池切れの可能性を考え、一日に朝と夜だけ鞠香を探していた。
マリ/二科鞠香 女性
エルフ族/16歳。克彦、大地とは物心つく前からの幼なじみ。昔は嫌いじゃなかったけれど、もう駄目。気は弱くはないが、家族すら味方でなかった状況に色々と諦めていた。いつも自分を貶す幼なじみが大嫌い。クロスとグランドに強引に連れ回されゲームに付き合っていた。幼なじみとのゲームでは「ニシナ」の名を使っていた。薬草採取をするユウヤの護衛として活動する。ほんの少しだけ腐心があり、羽族が絶滅寸前と聞いたときに、雄ばかりの妄想をした。ダッタザートでナツコの読み本を知り、古本でいいから入手したいという思いが金を稼ぐ目標になる予定(笑)。
ユウヤ/谷島祐也 男性
鳥族/16歳/活字系オタク。選択にあった鳥獣人の想像がつかなくて選んでみたら、でっかい翼が背中にできた。邪魔。しかもまさかの老婆ハーレムだと知って絶賛後悔中。暑いし蒸れるし目立つし、なんでこんなの選んじゃったんだろう…。クラスメイトの鞠香が気になっていた。異世界でマリの一番になれたらと頑張っている。
冒険者たち
マユ 女性
人族41歳/サガストの薬魔術師。アキラに頼まれてマリとユウヤを預かり教育した。マユは自身を異世界人だとは思っていません。
レオン 男性
人族47歳/サガストの冒険者。マユの夫。現在はマユの薬草採取の護衛と、ソロ活動が中心。マリとユウヤの前でイチャイチャしていた。
ジェミニ 女性
人族32歳/ハリハルタにいる数少ない二つ名持ちの女冒険者。タクマに誘惑され舞い上がっていたが、旅の貴族夫人に財力で負けて振られた。傷心のままハリハルタを出ています。
ギャリー 女性
人族20代/ハリハルタのギルド職員。真面目で丁寧な仕事をする。野心を秘めており、今年のギルド長会議はチャンスだと燃えている。
ジョン 男性
人族20歳/ハリハルタの薬草冒険者。体はひょろりと細く、戦闘は苦手。ギルドから専任の指名を受けている。母親に鍛えられており、薬草に関しては凄腕。爺ウケが良い。
ソリュート 男性
人族30代/討伐冒険者。元は裕福な商家の息子。庶民としては恵まれた教育を受けている。わけあって冒険者をしているが、所属パーティーに事務仕事を押しつけられてうんざりしていたところに、ギルドから声をかけられて転職を決めた。
ゲイン 男性
人族30代後半/元冒険者で現在はハリハルタで屋台商をしている。怪我が原因で冒険者を引退したとき、ギルドへの就職を希望したが、当時のギルド長の「戦えない職員は不要」という方針によって断念した。アキラに声をかけられて二つ返事で引き受けた。
デロッシ 男性
人族64歳/赤鉄の双璧に所属していた引退冒険者。ハリハルタでのマイルズの相棒で、未だに「副団長」と呼んでいる。相談役を引退したマイルズの後を継ぎ相談役を務めている。今回はホウレンソウの持ち込む爆弾に胃痛を抱える日々だった。
マイルズ 男性
人族77歳/元ケギーテ冒険者ギルドのギルド長。
元冒険者グループ「赤鉄の双璧」の副リーダーだった。解散したのは50歳のころ。母国で一代騎士に叙爵されたが辞退している。食えないおっさん。錆色の髪の大半が白くなっている。知性派マッチョ。
ハリハルタの町でギルドの相談役を引退し、悠々自適の生活をしていた。しかし彼の功績と知名度が引退させてくれない。今回の大仕事を本当に最後にしたいと切に願っているが、アキラたちにかかわっている限り死ぬまでこき使われそうだと覚悟している。
魔力なしの人族の寿命を大きく超えて健康なのは、リンウッドのメンテナンスのおかげ。だがさすがに長生きしすぎだと自覚しており、人生を畳む準備をしている。エルネスティにエルフと羽族を押しつけたのは、寂しがり屋の爺さんへの最後の孝行。
エルネスティ 男性
エルフ族136歳(見た目は20代半ば)/赤錆色の髪に金の瞳。剣士。冒険者。元赤鉄の双璧の団長だった。(実質的な団長はマイルズ。はじまりは二人組のパーティーで、どっちをリーダーにするか決めるときに年長者のエルネスティを登録し、最後までそのままだった)幻影の魔武具でエルフであることを隠している。魔力はあるが習っていないので魔術は使えない。冒険者として戦うのに貧弱な身体をどうにかしたくて、有り余る魔力で補強しているうちに、肉体を魔力で強化する方法を覚え今に至る。
マイルズに一枚だけ渡していた魔紙で呼び出され、別れを覚悟して駆けつけてみれば、自分のように異質なエルフと老婆ハーレムから逃げる羽族の獣人を託されて戸惑った。でもちょっと嬉しくもあった。
アマイモ三号と再会を果たしたが取り戻すことはかなわず。今は四号と元気に大陸を放浪中。これからはエルフと羽族も加わり、にぎやかな放浪生活を満喫すると思われる。
アマイモ4号/魔武具(戦軍馬)
ヘル・ヘルタントと西ウェルシュタントの戦場でエルネスティがちょろまかした。アマイモ3号のように行方知れずにならないように、しっかりと魔力で染め上げているため、とてもよく懐いている。おさがりの毛皮をもらったことで、堂々と街中や街道を移動できるようになった。
なお4号を拾ったのはハギ畑だが、なぜか命名はハギ1号にならなかった……。
コズエ/大井梢
人族52歳(5/5生まれ)。ダッタザートで小枝工房を経営している。夫は魔術師のジョイス。
今章には名前だけ登場。張り切ってエルフ姿に似合う衣装を作るはず。透けるほどに薄い布地を淡い紫色でグラデーションに染め、それを幾重にも重ね、歩くたびにそよ風が吹いているように揺れるシルエットを作った。襟や袖にほどこされた繊細な銀糸の刺繍には、小さな魔石が散りばめられている。着付けの説明書には「同梱包のボディチェーンを着用すること」と書かれていた。髪型にも指定があり「サイドは細い三つ編み、後ろは結ばずに背中にたらし、チェーンの髪飾りを着ける」とこれまた複雑でもつれそうなシャラシャラした装飾品が添えられていた。全力で飾り立てるコズエの成果物を着せられたアキラの目は死んでいたらしい。
ヒロ/澤谷永洋
人族53歳(4/2生まれ)。熟練冒険者で、ギルドの副ギルド長も務めている。妻とともに大浴場が売りの「澤と谷の宿」を経営。ホウレンソウ三人の身元の保証や書類の偽造といった危ない手続きを、ギルド役職特権でこっそり行っている。36年も経って新たに異世界転移させられる被害者が生まれるとは思っていなかった。これがきっかけで過去の記録を掘り出し、転移後生き延びた者よりも理不尽な原因により亡くなった者が予想以上に多いことを知り、じわりと使命感が湧いてきたようだ。実は脳筋ぎみのギルド長を裏で操る副ギルド長だったりする。