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ギャレット・ゾーラントという男


「あなたには記憶を失ったギャレット様になっていただきます」

「なるほどね、記憶喪失を理由に偽者なのを誤魔化すのか」

「容貌が瓜二つであっても、言動が違いすぎれば怪しまれます。事故により記憶がないとするのがもっとも都合が良いのです。あなたには婚約者を忘れたギャレット様として見舞いを受けてもらいます」


 ブルーノは彼の知るギャレット・ゾーラントを語りはじめた。


   +++


 子爵令息であるギャレットは、争い事を好まない物静かな人物だったそうだ。


「ゾーラント子爵家は代々騎士が当主を務め、ハルドラット伯爵様より領内の治安を任されている一門です。我々仕える者にしても、ギャレット様は継嗣としてはいささか不安を覚える気性でございました」


 若かりし頃は騎士として功績を残し、爵位を継いでからは領内の拠点の警備と治安の責任を果たす子爵からすれば、弱々しく覇気のない一人息子は苛立ちの種だったらしい。


「兄弟はいねぇのか?」

「妹君がいらっしゃいますが、旦那様のお子様ではございませんので」


 現子爵は寄親であるハルドラット伯爵のすすめで男爵令嬢と結婚したが、家格は釣り合っていても、相性は徹底的に合わなかったらしい。結婚直後から顔を合わせれば嫌みと罵声の飛び交うような夫婦であり、奇跡的に息子が生まれた後は、義務は果たしたのだからと別居している。現在は伯爵主催の夜会で年に数度顔を合わせる程度だが、そのたびに陰湿で刺のある会話が行き交っているらしい。


「そんな親に子育て出来るのかよ?」

「子育ては乳母の仕事です」

「ああ、そう」


 両親は不仲を隠そうともせず、息子の前でも平気で怒鳴り合っていたらしい。人格形成に無影響とはいえないだろう。コウメイは同じ顔をした男に同情を感じた。


「幼いころから家庭教師をつけ、子爵家継嗣としての教育は行われました。ですがギャレット様が真剣に学ばれたのは一部の学問だけで、子爵家に求められる剣術や棒術、体術といった騎士になるための訓練は逃げてばかりでした」


 それはギャレットにできる唯一の、爵位を継ぎたくないという意思表示だったのかもしれない。コウメイはそのように想像したが、ブルーノの目には怠惰で気骨のない人物と映っていたようだ。


「それで、三年前に坊ちゃんが家出して、あんたらは探さなかったのか?」

「もちろんお探ししましたが、ハルドラット伯爵やご婚約者であられるシュテル男爵令嬢の手前、おおっぴらに配下の者を動かすわけには……」


 常日頃から子爵夫妻の度を過ぎた不仲を注意されているのに、さらには寄親のまとめた縁談を嫌がって継嗣が出奔したとわかれば、伯爵の心証がますます悪くなってしまう。格下であってもシュテル男爵家は軽くは扱えないから厄介だった。


 武門のゾーラントと聞こえは良いが、実態は経済と政治に疎い脳筋家系だ。戦略には長けているが、それを政治に利用する器用さがなく、領地の経営も雑だ。騎士団を率いての治安維持や重点箇所の警備への報酬で、領地経営の赤字を埋めている。そんな危なっかしい領地経営は、天候不良による不作ひとつで簡単に揺らぐ。

 騎士団の報酬では埋め切れない赤字が続いた年に、商才と経済貢献の功績で叙爵されたシュテル男爵家から婚姻の申し込みがあった。しかもこの婚姻は、寄子で最も武門に功績のあるゾーラント子爵と、経済発展の立役者であるシュテル男爵家を結びつけ地盤を固めようという、ハルドラット伯爵の強い意向によるものでもあった。


「断れるはずのない縁談です。子爵家にも利のある婚姻でした。ましてや男爵令嬢はギャレット様を大変好いておられましたが……」

「坊ちゃんはそうでもなかったってことか」

「少しばかり……気性が奥様に似ておられるところを苦手にしていたようです」


 押しつけられた婚約者が実母にそっくりの気性というだけで、将来の自分も妻から感情的な罵声を浴びせられると想像したのだろう。逃げ出して当然だとコウメイは思うが、ブルーノら使用人の考えは違うようだ。

 貴族の婚姻は政治であり契約だ。家の不足を補う良縁を嫌がって出奔するなど言語道断。その点もギャレットに対する評価を下げた一因だ。子爵の思惑がどうであろうと、できの悪い跡取りを連れ戻されても仕える気になれないというのが使用人一同の思いであったため、捜索もなおざりになったのだろう。


「それで、記憶喪失の俺はそのお嬢様にどう接すれば良いんだ?」


 結婚したくないと冷たくすれば良いのか、三年の間に気持ちが変わり積極的になれば良いのか。


「もちろん断わる前提で、けれど返事は曖昧にしなさい。決してシュテル令嬢の要求に応じず、曖昧に言葉を濁すのです。覚えていないのでわからないと答えてください」

「縁談を断わるのなら、見舞いも断わればいいだろうに」

「それはギャレット様が知る必要のないこちらの都合です……ああ、もしもシュテル令嬢から、記憶を失うきっかけを問われたら、盗賊に襲われたさいに頭部を強打したのが原因だとはっきり答えてください」


 どうやらブルーノの目的は、男爵令嬢にそれをギャレットの口から知らせることのようだ。


「昨年の秋ごろ、男爵令嬢はギャレット様が出奔されたことを探り当てたようでした」


 面会が許されなくなってからの令嬢は、錬金薬を届けたり腕の良い治療魔術師への紹介状を寄こしたりと、婚約者の回復のためにアレコレと見舞いを寄こしていた。だが紹介した治療魔術師を頼った様子もなく、評判の良い医者を呼び寄せたり、病にあわせた錬金薬を発注した様子もない。継嗣が病に倒れたにしては様子がおかしいと気づき、金を積んで子爵家の使用人を買収し情報を得たらしい。


「ギャレット様が連れ戻されたことを知ったのも、誰かが漏らしたからでしょう」


 忠誠心の強いブルーノは、買収される使用人も、金で全てを支配しようとするシュテル男爵令嬢のやり方にも嫌悪を感じているようだ。


「ギャレット様が亡くなったいま、この婚約はいずれ解消されますが、それは今では困るのです」

「だったらさっさと死んだって公表して婚約を無効にすればいいじやねぇか。ギャレットが生きてなきゃならねぇ何があるんだ?」

「お前が知る必要はありません」


 即座に返したブルーノの声は平坦だ。感情が乗っていないからこそ、ギャレットの死は男爵令嬢だけでなく、子爵家で秘密を知るごくわずかの者の他には知られてはならないのだと察せられた。


「よろしいか、お前は記憶を失ったギャレット様として令嬢の罪悪感を刺激し、同時に籠絡して丸め込みなさい。妾様の出産まで時間を稼ぐのです」

「俺、そういうの苦手なんだよ」


 顔をしかめるコウメイを、ブルーノは「その顔とその性格で冗談もほどほどにしろ」と鼻で笑った。


「できなければ妾様がどうなるかわかっているだろう?」

「母胎の痛みは胎児にも伝わるんだぜ」

「赤子に痛みを与えるのは私ではありません、命じられたことができなかったお前です」


 優先順位は胎児の命、赤子の精神状態などどうでも良いといいたげだ。


「……記憶喪失のフリして、気の強いお嬢様を騙せば良いんだな」

「病み上がりですので面会は短時間ですし、私も控えております」


 たとえ婚約者同士であっても、未婚の男女を寝室で二人きりにはできない。解消を予定している相手ならなおさらだ。既成事実があったと噂される火種になりかねない状況は、徹底して潰しておかなくてはならない。


「シュテル男爵令嬢は油断ならない方です」


 貴族の令嬢を評価するにはしては物騒で大げさだと思ったが、ブルーノは真剣だった。ギャレットの振りをして騙すにしても、下手な演技では早々に見破られてしまう。


「私の覚えている限りのギャレット様の口調や癖を教えます、三日の間に身につけていただきます」


 そう言ってブルーノは、気合いの入りすぎて血走った目で笑ったのだった。


   +


 身のこなし、視線の動かし方、言葉遣いから呼吸まで、ブルーノはギャレットのあらゆる癖をコウメイに教え込んだ。


「気弱そうに見せねばなりませんが、令嬢の押しの強さに折れてはいけません。しなやかに受け止め、けれど言質を与えたと取られる反応はしないように」

「難しすぎるだろ」

「言葉を丁寧に。語尾の発音が雑です。舌を巻かずに、違います、ハキハキしすぎです」


 愚痴をこぼした一言すら拾われ、指導が入るという徹底ぶりだ。


「返答に困ったなら笑顔で令嬢を懐柔しなさい。はい、笑う」


 勢いのまま見せたコウメイの作り笑いへの評価は低いものだ。


「酒場じゃないんですよ、ここは子爵家、あなたは子爵令息です。口を歪めないで、もっと全体をやさしげに。違います、それはだらしない笑いですよ。もっと上品に、鼻から上は柔らかく、下は引き締めて、はいもう一度……眉の動きが駄目ですね。それと笑顔に眉間の皺は不要です」


 笑顔だけでなく、気弱な子爵令息に相応しい表情を何度も繰り返し練習されられて、コウメイの顔面は素の表情を忘れそうになっている。

 朝から晩まで、ブルーノはコウメイにつきっきりで演技指導を続けた。見舞いは短時間で切り上げさせるのだから、言葉遣いと予想問答を覚えるだけで十分だと訴えたがブルーノは容赦してくれない。

 コウメイは両親に連れ回された政治家の集金パーティーを思い出していた。上品な作り笑いで愛想を振りまいていたころの自分を引っ張り出し、それをベースにギャレットを作ってゆく。

 ブルーノがコウメイに及第点を出したのは見舞い予定日の前日だった。


「エラ」

「え……嘘でしょ、まさか、ギャレット、なの?」


 柔らかく甘く、洗練された発音で名を呼ばれた彼女は、目に涙をにじませてコウメイを見つめる。体格にあわせ手直しされた服を身につけ、眼帯の代わりに包帯で義眼を隠し、特訓によって会得した品のある気弱げな笑顔で名を呼ぶ男は、亡くしたはずの夫にしか見えなかった。


「妾様の反応を見る限り、仕上がりに問題はなさそうですね」


 ブルーノは満足げに頷くと、エラとの面会時間は半鐘だと告げた。今日の面会で問題が生じなければ、二日に一度定期的な面会が許されるだろうと言って監禁部屋を去る。

 施錠の音がし、気配が遠ざかるのを確認して、コウメイは凝り固まった体をほぐすように伸びをする。


「あぁ、やっと開放されたぜ」

「……そういうしゃべりだと別人ね。あたしの前ではギャレットのフリしないでほしいわ」

「好きでしてるんじゃねぇよ。だいたいこんな仮面みてぇな笑い顔を続けてたら、顔面が痙攣して元に戻らなくなる」


 コウメイは近くの椅子に腰を下ろし、引きつったままの表情筋を揉んだ。そして傷つき、怒りに震えるエラに問う。


「で、腹は決まったか?」

「……リネットさんは、あたしに毒を飲ませようとしたわ」


 二回目の診察時にリネットは痛み止めと睡眠薬、それと気持ちが穏やかになる薬草茶をエラに処方した。だが渡された薬草茶は、説明された処方とは全く別物だった。


「実際は中毒性のある麻痺薬だったの。あたしは薬草冒険者よ、馬鹿にしないで欲しいわ」

「油断してくれるんだ、いいじゃねぇか。それでどれが麻痺薬だったんだ?」

「薬草茶よ。気持ちを落ち着ける効果があるから、いつでも好きなときに飲めって渡されたやつ」


 差し出された包みを手に取とり、軽く匂いを嗅いだ。ほのかに香る芳醇な甘さは香り茶に似ている気がするが、妙に首の後ろが落ち着かない。顔をしかめるコウメイに、エラはふつふつと湧く怒りで険しい顔を向ける。


「茶葉にヘルテル木の皮が混ぜられてる。このあたりでは採取できないから知らないと思ったんでしょうね」

「ヘルテルの皮にそんな特徴あったのか。初耳だぜ」


 サンステン国の南部には生息していない薬草木だが、ウェルシュタントでは麻痺薬の素材として一般的だ。コウメイも依頼されて採取していたが、中毒性というのははじめて聞いた。


「この痛み止めに使われてるミオリス草の葉と合わせると、酷い中毒性が出ちゃうから。ヘルテルはミオリスと同時に服用してはいけないの。薬草冒険者は知らない者がいるかもしれないけど、薬魔術師や治療魔術師なら必ず知ってるはずよ」

「麻痺の効果に中毒性を組み合わせると、どうなるんだ?」

「ヘルテルとミオリスを使った睡眠薬は、夢見がいいのよ」


 その睡眠薬は、命を削るほどの心痛を抱えた患者に対して処方される。心を癒やすため、一時的に夢の中で安らぎを得ることは必要だが、夢に溺れ戻れなくなっては本末転倒だ。薬魔術師の管理下で少しずつ患者に与えられる危険な処方は、気分転換に飲めと渡して良い物ではない。


「あんた、凄腕だな。薬草冒険者なんかやってねぇで、薬師になればいいじゃねぇか?」

「薬草冒険者を馬鹿にしないで。あたしは誇りを持って薬草を採取してるんだから」


 コウメイに返された薬草茶を、憎々しげに握りつぶして彼女は決意した。


「あたしを覚めない夢の中に閉じ込めて、この子を奪うつもりなんだろうね……あたしはこの子を絶対に渡さない」


 薬草冒険者の矜持が、夫を失い、貴族に痛めつけられ、胎児を抱えて臆病になっていた彼女を奮起させたようだ。脅えはまだ完全に払拭できたわけではないが、コウメイにすがりつこうとしていた彼女はもういない。


「この前断わられた依頼だけど、もう一回頼むわ。あたしにできることは何でもする、だからあたしとこの子も脱出計画に加えて」

「ここでなら貴族として育てられるんだぜ。あんたは食いっぱぐれはねぇし、子供も立派な教育も受けられる」

「あたしの腕なら、母子二人で食べてゆくのは難しくない。教育はあたしじゃ無理だけど、でも貴族の立派な教育がこの子を幸せにするとは限らないってわかったから」


 子爵家の教育を受けて育ったギャレットは、親族や環境、身分を嫌って逃げ出した。


「父親が捨てて逃げ出すくらいなんだよ、この子にそんなのを押しつけたらかわいそうじゃない」


 彼女も遅ればせながら状況を把握し、整理し、考えてきた。そして処方された薬草茶で確信した。ここでは子供の安全は保障されないと。子爵の機嫌に命が脅かされるような場所に、この子を置いておけない。


「条件と報酬は?」

「最初と同じよ、あたしとギャレットの全財産。上乗せが必要なら、逃げ延びてからになるし、分割で許してもらうしかないけど」

「かまわねぇぜ。それとこっちも条件は変わらねぇ。俺は自分の命をあんたのために使うつもりはねぇから」

「わかってる。足手まといになったら見捨ててかまわない」

「交渉成立だ」


 コウメイが指しだした手を、エラはしっかりと握り返した。

 二人の面会時間はもうそれほど残っていない。コウメイは廊下の気配を探りながら、彼女に手短に説明する。


「どうして知ったかは教えられねぇが、仲間二人が近くまで来ている。近々接触してくるから、そのときに外から見た子爵家の状況を聞き、脱出の時期と方法を決める」

「あたしは毒を盛られないように注意して、体調を整えることを一番に考える、だよね?」

「そうだ、あんたが動けなければ脱出は不可能だからな」


 コウメイはテーブルに用意されていた簡易魔道具で湯を沸かし、エラが握りしめている茶葉を煎れる。二人分の茶器になみなみと注ぎ入れた。


「それ麻痺薬入りって言ったでしょ」

「全く手をつけねぇのも怪しまれるからな。飲んだフリしてゆっくり休んでおけ」


 コウメイはエラの茶器をテーブルの下でひっくり返した。こぼれ落ちた淡い色の麻痺茶は、深い臙脂色の絨毯を湿らせ暗くしたが、乾いてしまえば茶の色はほとんどわからないだろう。

 コウメイは自分の茶器の麻痺茶も捨てようとして、寸前で手を止めた。

 ノックなしに解錠の音がし扉が開く。


「お時間でございます」

「もうかよ、早すぎねぇか?」

「ギャレット様、言葉が戻っておりますよ。背筋も伸ばしすぎです、もっと自信なさげに伏せてください」

「この部屋にいる間ぐらい素でいいだろ」


 ブルーノの咎める視線がコウメイの手にある茶器に移り、テーブルにあるエラのカップが空なのを確かめて目を細めた。


「侍女に命じれば茶菓子を用意しましたが」

「見張られてたら茶を楽しめねぇだろ。俺にはかまわなくていいぜ」


 テーブルに肘をつき、だらしなく顎を乗せたコウメイの態度に、いつものブルーノならば即座に咎めただろう。だが彼はかすかな笑みを浮かべ、けれどそれを隠すように二人に背を向けた。


   +++


 男爵令嬢の見舞いを無事にやり過ごせば面会させてやるが、失敗すれば……わかっているな?

 コウメイをギャレットの部屋に戻したブルーノは、そう脅して立ち去った。


「飴と鞭のつもりなんだろうなぁ」


 褒美にも脅しにもならないのだが、なると思わせられたのなら演技を頑張った甲斐があるというものだ。

 ギャレットの部屋の窓外には、飾鉄格子の代わりに甲冑兵の見張りが立っている。庭の景観が台無しだが文句は言わない。コウメイは甲冑がこちらに背を向けているのを確かめてから、銀板を取り出した。


「やっと追いついたか」


 先日までは街の外にあったシュウを示す赤い印が、今はリスビンデの街中にあった。忍び入るにしても、殴り込みになるとしても、アキラとシュウならばこの館の警備など障害にはならない。


「できれば忍び込む方にして欲しいが、どうなるかな」


 いずれにしても仲間の動きに合わせ、すぐに行動する準備が必要だ。身一つでも動けなくはないが、財布は諦めるにしても剣は何とかして取り戻したい。


「保管場所、聞き出すのは難しいだろうなぁ」


 男爵令嬢をそれとなく利用して取り戻せないだろうか。

 そんな思惑を秘めつつシュテル男爵令嬢の見舞いをうけたコウメイは、彼女の同行者を見た瞬間、命じられた役割や演技、思惑を綺麗さっぱり忘れそうになった。 



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