ようこそち○ぽ
もうきつい
木々が活気にそびえ立ち、小鳥が美しく歌い、せせらぎが静かに聞こえてくる。
辺りを見れば見渡す限りの大自然。現代とは全くの別世界、異世界とでも言うべき要所がすべてつまっている。
そんな静かな森に突如現れた光柱。自然と住まう人々たちはその異質な現象に息を飲んだ。
2
自然豊かで希望に満ちている国、『マラプリズ王国』は存続の危機を迎えていた。
゛それは《男の減少》゛
この国は数年前、隣の強国『ホモサカル帝国』の侵略により敗北し支配下に置かれていた。
小国のマラプリズは、抵抗することもなく降伏。戦争好きのホモサカル皇帝はマラプリズの住民を女子供問わず率いて別の国へ、人口は半分以上に減り、その大半は男であった。国では病や天災による被害も多く、人々は死に、滅ぶのは時間の問題である。
しかし、ホモサカルの皇帝は国を取ることしか考えておらず侵略した国に何ら関わることなく消耗するばかりの小
国は自身の国で問題を解決するしかなかったのである。
そんな中、国を救うべく立ち上がったのはマラプリズの雄大な森に住まう魔女──マライヤである
彼女は自身の知識を持って、子孫を大量に増やせる最強の性器を持つ人間を召還しようとしたのだ。
そして今、彼女の魔方陣に応えてそのモノが召還されようとしていた。
「うっぐ…なんという神々しい光。召還に成功したようですな。」
「さすが、マライヤ殿だ。こんなにも高度な召還をたったの3日で!!」
「素晴らしい技術どすえぇ。きっと相当たまっておられるからこんな召還を成功できたのでやんすなぁははは。」
国家の魔術師たちが召還の成功を目の当たりにし彼女を褒め称える。光はだんだんと小さくなり召還されたモノのシルエットが見えてくる。
「そうよ!!私ほどの魔女ならすぐに最強の性器を持つ人くらい簡単に召還できるのよ!」
魔女が、甲高い声で言った。魔方陣から繰り出された光は弱々しくなり、その姿が露になる。
「──!? むっ…これは!!」
その屈強で健康的な姿は魔女たちを絶句させた。
なぜならそれは──圧倒的存在感でそそりたつ『ち○ぽ…』であるからだ。
ここであったことは自分の中だけに留めて、速やかに忘れたほうがいいと思います。