表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怠惰王子の憂鬱日和  作者: 真宮白雪
怠惰王子の憂鬱
2/3

波乱の幕開け2

ルーファスは見た目こそ12歳くらいの少年の姿をしているが、実年齢は18歳だ。

七つの大罪、怠惰を司る悪魔・ベルフェゴールと契約したことで年を取らなくなり、見た目から世継ぎを作れないことを理由に王位継承権も放棄した。



しかし、ルーファスは見た目が幼いこと、世継ぎを作るのが難しいこと、側妃の子である以外には欠点はないのだ。

寧ろ、アレクシスより優れていた。

容姿も、勉学も、運動神経も、戦闘能力も、魔術も、帝王学も劣ることなど決してなかった。



そのため、多少の欠点こそあるものの、ルーファスの方が王に相応しいと騒ぐ連中は少なくないのだ。

例え、ルーファスは望んでいなく、面倒くさい、怠いと思っていたとしても。

今回のアレクシスの失態で第一王子派は意気揚々と騒ぐだろう、ルーファス様こそ王位に相応しいのだ、と。

再びため息を漏れそうになるのを抑え、疑問に思っていることを部下に訪ねた。



「あの子はどうしている?一応アレクシスとは婚約者だろ」


「どうやら、これ幸いとばかりに応援しているそうです」


「……」



アレクシスの婚約者にして公爵家令嬢、エミリア・カーティス。

実はルーファスの元婚約者なのであるが、ルーファスの王位継承権放棄に伴い、王太子となったアレクシスと婚約した。

そんな彼女は才色兼備で性格も良いのだが…。



「馬鹿なの?未だに俺に執着して、愛してるだなんて。ショタコンなの?」



婚約者候補であったときからルーファスに惚れていて、アレクシスの婚約者であるのに彼女は未だに俺が好きらしい。

謎だ。謎すぎる。一途といえば聞こえはいいが、俺は未だに幼い姿のままなのだ。ショタコンなのかと思うのも仕方ないだろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ