表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪悪な犯罪少女たちの異世界物語  作者: ハゲゴン21
5/10

5話 陰謀

「ねえねえ、そろそろ本気でやばい!ウンコ漏れそう!」

静は肛門を閉めた。

「鈴鹿の口でしたら?喜ぶんじゃない?」

星羅は笑顔で言った。

「ええ!?そうなの!?」

「違うから!!静ちゃんも本気にしない!」

「だったら、その辺で野糞してきたら?どうせ見えないんだから。」

「ええ!?真っ暗で怖い!手をつないでくれない?」

「うん、絶対に嫌だ。あと、なるべく離れてやってね!」

「うう~寂しいよ・・・」

静は悲しそうに呻きながら歩いて行った。


「話は戻すけど、もしかしたら、私達、生きているかもしない!」

星羅は言った。

「え!?何で!?」

鈴鹿は聞いた。

「あいつらの人外な能力、そして、ゴブリン・・・こいつらは恐らく、私達の様な一般人がまず知ることも無い裏の人間だと思う、それも相当な力がある組織だと思う。」

「秘密の組織・・・イルミナティ!!もしかしたら、イルミナティの陰謀に巻き込まれたとか!?」

鈴鹿は嬉しそうに言った。

「何嬉しそうにしているの?こっはギロチンと言う体験をしたのに!?いいよね!死後直後の事を覚えていなくて!もう1回殺してあげよっか?」

「ご、ごめん!こういうオカルト好きで・・・」

「・・・まあ、何らかの陰謀に巻き込まれたのは間違いないと思うけどね。」

「それで、何で私達が生きているって分かるの?」

「つまりね、そんな相当な力があるやつらの目的は本でね、ただの本だったらここまですると思う?」

「うん、確かに・・・特別な本・・・」

「そう、もしかしたら、本が光ったあの時、その特別な能力が作動して、今に至るんじゃないのかていう事。」

「なるほどね・・・もしかしたら、時が戻ったり、行きかえるような能力かもしれないしね・・・」

「そういう事。」

「それで、ここは何処?」

「・・・さあ?」

「何の解決にもなっていない・・・」

鈴鹿は悲しそうな声で言った。


「うわ!?何かいる!!」

静は突然叫んだ。

「今度は何!?」

星羅は静を睨んだ。

「うんこをしようとお尻を出したら、何かに当たったの!」

「本当にしようとしたんだ・・・拭く紙もないのに・・・」

「何なのこれ!?生暖かい!」

静は触りまくった。

「あ、あああ・・・」

男の声だった。

「Waht!?」

起き上がった。

「おお!動いた!」

「・・・Here's where?(訳:ここは何処だ?)」

外国人は周りを見渡した。

「It's dark・・・」(訳:真っ暗だ)

「外国人だ!?誰!?」

「えと・・・Can you speak Japanese?(訳:日本語話せますか?)」

星羅はうろ覚えの英語で聞いた。

「・・・一応な・・・」

男は流暢な日本語で言いながら体を探った。

(服はあるが、所持品がないようだな。)

「あの・・・お名前は?」

鈴鹿は戸惑いながら聞いた。

「ジョン・セロだ。おい!何か道具は持っていないか?」

男は聞いた。

「一文無しです。」

「私も・・・」

星羅と鈴鹿は答えた。

「本当だ!何もない!もともと何が入っていたのか覚えてないけど、何もない!」

静はポケットの中に手を入れながら叫んだ。

「だろうな・・・何か心当たりはないか?ここまでの経緯について?」

「・・・聞き覚えがある声だと思ったら、あの時、ゴブリンに無残に殺された人ですよね?」

星羅は聞いた。

「え!?」

鈴鹿と静は驚いた。

「はあ?何のことだ?俺はただのアメリカからの旅行者だ。歩いていたら急に意識を失ってこのざまだ!」

セロは声を荒げた。

「馬鹿でもわかる嘘ですね。ガキだと思って舐めていますか?」

星羅は冷たく言った。

「文句あるか?」

セロは眉間を寄せて星羅を睨んだ。

「私達、お前のせいでこうなったんだけど?文句しかないんだけど?」

「・・・」

「責任は勿論、あの本が何なのかと、あいつらが何者なのかを教えて欲しいですね。」

「はあ?何で教える必要があるんだ?責任なら一生遊んで暮らせる謝礼金をやるから黙ってろ。」

「ふーん、セロさんが気絶した後、本どうなったか知っていますか?」

「・・・どうなったんだ?」

「さあ?先に、あなたの正体と、本の正体について教えてくれたら、思い出すかもしれないですね。」

「てめぇ・・・!」

セロは星羅を睨んだ。

(せ、星羅ちゃん調子に乗りすぎでしょ!!し、静ちゃん止めてよ!)

鈴鹿は少し離れた所で祈りのポーズをした。

「そうだ!説明する義務があるぞ!」

静は怒鳴った。

(やっぱり・・・私知らない。)

鈴鹿は口を開かない事にした。

「・・・言う必要ないだろう?だから、遊んで暮らせる金をやるからさあ、なあ?」

セロは言った。

「ふーん、言えないのならこちらも言わないわ。」

「チッ・・・まあ、別に本の事は、言いたくなければ無理やり吐かせればいい話だからな!!」

セロは手の骨を鳴らした。

「・・・」

(ど、どうするつもりなの!?多分物凄い起こっているよ!)

鈴鹿の鼓動が早くなった。

「・・・って!こいつが言っていました!」

星羅は鈴鹿を指さした。

「・・・はい!?私!?私のせいにした!?」

「そうだったの!?」

静は驚いた。

「うう、そうなのよ!言わないと、心臓を食べるって!脅されて・・・うえーん!うえーん!」

星羅は両手で顔を覆った。

「ええ!鈴鹿ちゃん!そんな人だったの!?」

「いやいや!!そんなことしていないし!しかも、うえーんて嘘臭すぎでしょ!!」

「・・・何なんだ?こいつら?」

セロはため息をはいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ