02_美羽と楓花
中学理科っ教科書や学校でやる順番が違うよね。
【3】右の図のよう,棒磁石のN極をコイルに出し入れして,電流が流れるかどうか調べてみた。これについて,次の問いに答えなさい。
(1)コイルにN極を近づけたとき,検流計の針は+側にふれた。このようにコイルに電圧が生じる現象を何というか。
"電磁誘導"
(2)N極をコイルに近づけたとき,コイルの中の何が変化したのか。
"磁界"
さらさらと音が響く。
何度か見たような問題、滑るように動くペン。
「あああああああづううううううういいいいいいい」
うるさい。
「暑い暑い暑い暑い暑い! あづいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
"それ"は、ゴロゴロという音をたてながら私にぶつかる。
痛い。
「痛い、うるさい。 私、宿題なう、OK?」
ぶつかってきた"それ"の方を見て、呟く。
目が合った。
上から下へと視線を這わせる。
あどけない印象を与えるショートカット。
丸くつぶらな黒い瞳、やわらかそうな頬っぺたには汗が伝っている。
首筋にはキュートな黒子があって、その下にはちょっとしたふくらみ。
かわいい。
「NO!暑い!暇!つまんないー」
小学生か・・・
「はぁ...楓花、あんたも宿題やればいいでしょ? どこまで終わったの?」
いや、彼女も私も小学校は一昨年卒業したはずだ。
「んうー、全く終わってなっしんぐー。 みう、後で見せてー」
なぜ、見せなければならないのか。
いくら可愛い友人といえど、私の努力の欠片をなんの努力もしてない彼女に渡すわけない。
「嫌ですー。 自分でやりなさい。」
冷たい?
友人だからこそ、言うの。彼女のためを思って。
「んへ~」
だめだ、かわいい。
「ほら、手伝ってあげるから」
問題出典
http://www.onuma-g.com/download/jrh36357.pdf