一章二話 『遠すぎる未来』
週一投稿と言ったな!あれは嘘だ!
どうもパル猫です。まだ肌寒さ残りますが温かくなって来ましたね!それでは本編どうぞ
暖かい草原に金髪美少女と銀髪美少女は絵面的にもいいなぁ…と和んでいる場合じゃない!残して来た仲間の事が心配だったんだ!
「ルシファー!急いで王国に戻らなければ!」
「ルーク殿も知っていたか…」
「あ、あぁ当事者だからな」
ロイターとアストレアが邪神に何かしらの魔法か呪いをかけられて異変を期したのは目の前で見たからな。何か重大な事が起きているに違いない…二人が反乱を起こしたとか…
「そ、そうなのか!ルーク殿が帰ってきて早々こんなことになっていて申し訳ないが止めてくれ!」
「あぁ!元からそのつもりさ!」
「あのさぁ…」
「因みに何処まで戦況を?」
やはり反乱的なのを起こしていたか…くそっ…あの場で何か出来れば良かったんだが…そうじゃなくてもあの二人も勇者であり並の兵士など相手にもならない、武器一振りする程度で凪ぎ払えるだろう…国が崩落するのも時間の問題か…
「いや…ほとんど知らない、始まってどのくらい経っている?」
「もう五年になる…私も他の国のことではあるが神約があるのでな。」
「あのさ?」
五年も戦っているのか…百日ほどが五年か…勇者相手に王国も中々踏ん張って居るようだ、という事はダレンが勇者の相手をしていると、言うことか?あいつ一人で相手しているのか…神約か…神約とはルシファーが加護を受ける際にクルシュ神と交わした盟約のことであり俺ですらその内容は知らない。
「ちっ…俺が至らないばかりに…」
「それは仕方ないことだ、それよりも…」
「ロイターとアストレアはどういう状態…」「ファルネシウス王国とヴァレニシア帝国の戦争…」
「「ん??」」
「あ~ぁ…だから呼んでたのに…」
ヴァレニシア…帝国…?え?戦争?なんのこと?
「マスター…その「何の事?」みたいな顔止めてちゃんと一から話した方がいいんじゃないかな?」
「お、おう…」
素で心を読まれてしまった…不覚だ。まぁまずはルシファーにいろいろ聞かなければなるまい。
「フルシュ様のこ…」
「イヴです」
「フルシュさ…」
「イヴです」
「フル…」
「イヴです」
「あ、はい…」
譲る気はないらしい。いやそれより聞きたいことが。
「イヴ様がフルシュ様だったことに驚きで忘れていたのですが…ルーク殿は一体一万年もの間何処に居たのですか…」
「は?一万?」
「え、えぇ…ルーク殿の勇者一行が邪神を倒したのは1万年前の事ですから」
五年じゃなく1万年…たった100日が1万年…嘘だろ…
「じゃ、じゃあロイターとアストレア、ダレンは…」
「はい。もうお亡くなりになられています。」
「私達は…」
「イヴ…いいよ」
「え、うん…」
ルシファーにパンドラの事を言っても仕方ない。それより第二の故郷であるファルネシウス王国の危機とあらば助けない訳がない。
「ルシファー。戦争をしている位置は?」
「え、ええ。ファルネシウス王国から西に20イーダルの場所よ。」
「わかった。イヴ捕まれ。」
「へ?え?」
イヴは戸惑いながらも捕まってくる。20イーダル、約20キロってとこか。
「じゃぁまたな。ルシファー。」
「御武運を。ルーク殿。」
「えっ?ちょっ…」
ー転移ー
一瞬で膨大な魔力が溢れ渦を巻いてすぐに消える。次の瞬間には漆黒の翼をもつ少女しか居なかった。
「また、置いて行かれるのですね…つ、次会った時にこそ言わなければ…」
そこに居るのは創世記から生きる'原初の天使'などではなく一人の恋する少女なのだから
週一投稿が本当にキツいのでなるべく…出来る限り…ほどほどに…投稿しようと思います。そこのところを何程ご容赦を…!