一章一話 『漆黒の堕天使』
遅れてすみません!インフルエンザ…出張…MHW…忙しかったんです!MHWは関係ないだろって?仕方ないじゃないですか!面白いんです!
柔らかい風が頬を撫でる。それに心なしか暖かい。そして手に包まれるこの柔らかい物も
「ひゃんっ!」
ん?ここは多分草原かどこかで人はいないはず?二度、三度と揉む…確認の為に揉む…必要な行為だ、揉む?
「ひゃんっ!あんっ…!んっ…!」
こ、これは…目をゆっくり開けると俺の右手がイヴの胸元から程よく膨らみ掛けて将来性を感じさせるものを鷲掴みしている。あぁ…なんかデジャヴ…
「い…いい…い」
「い?」
「いい加減にして!変態!」
キッと睨み付けて手元にあった棍棒ほどの枝を手に取りルークに向けて振りかぶる
ードゴンッー
という鈍い音と共にルークは意識を手離した。息子へのクリーンヒットだったからだ。
目を開けるとイヴが膝枕をしてくれていた。あぁ…柔らかい…
「ま、マスターごめんね?ちょっとやり過ぎたよ…」
「い、いや…こっちこそ悪かったな…」
二、三秒程沈黙が続き、気まずくなったのかイヴが話を切り出す。
「そ、それにしてもここは何処なのかな?」
「ん?あれ?魔法が切れてる…ちょっと待てよ?すぐに調べる。」
そう言って右手を前へ伸ばして魔法を唱える
ー広域感知魔法ー
ー周囲索敵魔法ー
二つの魔法を発動させて常時稼働させる。こんなことを出来るのはルークを含めて数える位しか居ないだろう。
「へぇ…?凄い魔法だね?見たこともないや?」
「まぁな。自分で作ったからな。」
「えっ!?魔法を作った!?そんなことも出来るの!?ボクのマスターって一体何者…」
「人を人外みたいに言わないでくれ。流石に傷付くぞ?」
「神を下しておいてよく言うよ…」
魔法を新しく生み出すのは神でもなかなか出来ることではないらしい。まぁ新しく魔法を生み出しているのは俺の知る限り自分しかいない。ん?この近付く気配は…
ドゴンッ!という音と共に地面が抉れ砂煙や石や砂が舞う
「ッッ!」
ー六芒結界ー
「きゃぁ!?」
とっさに防御魔法を張り飛んで来た石や砂は防いだが風圧までは防げずイヴは飛ばされそうになり俺が抱き抱える様になっている
。
ー神光ー
「なっ!?聖魔ほ…」
神光…聖魔法の神属性に分類される魔法で俺の記憶では使えたのはルシファーだけだったはず、ということはこの攻撃してくる人物は…
「や、やめるんだ!ルシファー!」
「!?」
瞬間、目の前まで迫っていた神光は霧散した、そして驚いた様な、まるで死人にでも会ったかのような顔をして砂煙から出てきたのは漆黒の翼を持ち綺麗な金髪赤目の女性だった。
「お前は…ルーク…なのか?」
「やはりルシファーか。流石に出会い頭に殺されそうになるとは思ってなかった。」
「ちょっと!なにをするんだよ!今のって神の光でしょ!?死んじゃうよ僕!?」
イヴいわく神を成す者は他の神性の力に敏感だそうだ。だから神属性の力である神光に過激に反応したようだ。ルシファーはクルシュ神といわれる神の祝福を受けている為に神属性を使える。その祝福がクルシュ神の神性を纏っているんだろう。
「ルーク…ホントにルーク…なのだな…」
「ルシファー久しぶりだな」
彼女はルシファー・レイ・フラム、天使族の長で天神クルシュの加護を受けた天使であり純白の6翼をもつ偉大なる…あれ?純白…?
「な、なぁ…お前翼…」
「あ、あんまり見てくれるな…堕ちたのだよ…」
天使族は何かしらの罪を犯すとその翼は黒く染まり堕天使へと堕ちる。そして需要のある人間側などに奴隷として売り飛ばされることが多いのだが…まさかルシファーが堕ちるとは…
「か、勘違いしないでくれ!私は嵌められたのだよ…しかし気付いた時には手遅れで…」
「そうか…でもよく奴隷などにならなかったな…」
「あのー僕を置いてけぼりにしないでくれますー?」
そこでイヴが俺に抱き締められた形で非難の声をあげる
「あ、あぁすまなか…ごふっ!」
「いつまで抱き締めてるんだ変態!」
罵りの言葉とともに飛んできた肘がクリーンヒットし悶絶する。例え女の子とは言え元死神の一撃は重すぎた…
「ところでクルシュの所の使いがうちのマスターに何の用?」
「流石に物言いがなってないのではないのか?奴隷風情の小娘よ」
俺が悶絶している隙に一触即発状態じゃないか!
「ま、待てルシファー!こいつは…」
「ルーク(マスター)女には戦わないといけない時があるのだ(んだよ)!」
「人の話を聞け!」
やばい!これは殺る気だ!早急に止めないと…そうかそれなら
ー拘束・四重ー
ー魔法無力化空間ー
「えっ!?ちょっ!ん!?んんー!?んー!」
「これは!?まっ!ん!?んんー!んんー!?」
これで二人の拘束に成功した…がなんだこれ何故こんな風に拘束が発動したんだ?口と腕、手と足…腕部分は胸部を強調するように縛られているのでルシファーの豊満な2つの果実がって!そうじゃなくて!
「暴れない!わかったか?じゃないとその拘束は解かない」
一度目を見合わせてからこちらを向いてコクコクと二人は頷いたので拘束解除で拘束を解除する。
「俺から説明するがいいな?」コクコク×2
「まずはルシファーはクルシュ神の加護を受けた天使であり敵じゃない。ましてや使いでもない。分かったな?」コクコク×2
「そしてこっちの娘は元死神。以上!」コクコク
「はぇ!?死神!?死神フルシュ!?」
フルシュ?道理で死神と聞いたときに違和感というかなんだかモヤモヤしていたのか分かったな。死神と言えばこちらではフルシュ神が出てくるのか。なんかスッキリした。
「そうだよ。僕が死神フルシュだった者だよ。今はイヴという名前があるからそっちで呼んで?」
「か、神だった…?」
「それはこの変態魔法使い兼変態勇者様に堕とされてね」
「堕とされた!?」
「こんな少女相手に全力なんだもん…勝てなかったよ…」
「少女相手になんと言うことを…」
「身体は落ちても心は堕ちないから!」
「弄ばれても心を強く持つとは…尊敬します!」
何だろう…噛み合ってそうで噛み合ってない気がする…それにイヴは戦ったとき死神だっただろ…
やっと一章です!これからまた地道にがんばります!