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死霊魔術師の何が悪い?  作者: 礼賛
7/26

骸骨(スケルトン)にえさをあげよう?!

 あれこれ考えていたら5日も経っていました…。

 取り敢えずスケルトンのもう1つの強化方法がようやく決定…。

 正直スキルによる追加を考えましたが、そうポコポコスキルを増やしたくないので、今回の様な形にしました。


 にしても、本当にスケルトンってどうやって関節動かしているのかな?

 魔法の一言で済むかもしれないけど、それってスケルトンが自分の魔力で常に補っているのだとしたら、結構な量の魔力をもっていそう…。



 最後の一文を変えました。

 最低ランクのゴブリンに弓矢や槍が使えるなど、そんな大層な能力は無い!!


 あの後すぐに場所を変えて野営を行ったが、灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンを偵察に置いた為に、ゆっくりと眠ることが出来た。しかも眠っている間に狩猟本能でも刺激されたのか、3羽の小さな鳥が目の前に置かれていた。それに気づき灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンに視線を向けると、まるで犬の様に尻尾を振っていた。もっともふさふさの毛が一本も無い、まさに骨だけの状態ではあったが…。


 冒険者達に教わったように羽を毟り、血を抜いてから炙って食べたが、久しぶりの新鮮な肉の味はとても美味しく、一度に3羽全てを食べてしまった。

 残った骨をその場に放置して出発しようとしたところで、灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトン未練があるのか骨の前に座って、じっと残された骨を見ていることに気付いた。


「欲しいのか?」

 その様子に少し驚きながらも口にすると、こちらの言葉が分かるのか頷いて答えてくる。骸骨スケルトンが食事をするという話は聞いたことは無いが、別に困る様な事でも無く、少し出発が遅れるだけで灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンの気が済めばいいと考えて、骨を食べることを許可した。

そう、そんな軽い気持ちで許可したことが、今後の動きに大きく影響するとはこの時はまだ考えていなかった。


 3時間後。

 灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンとともに歩きながら街道を進んでいたが、その速さは昨日までと違いゆっくりとしたものになっていた。

 原因は灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンの狩りだった。あの灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンが骨を欲して食べた後から、狩りをしながら移動することにした。既に灰色狼グレイウルフを1頭に、野鳥を5羽、猛禽類の梟も2羽ほど発見し、その骨を与えていた。

 その結果、灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンは元の1m程だった体調が現在は1.5m程に成長していた。最初この現象を見た時は、小鳥の骨を食べ終わった時だった。


 骨を噛み砕き咀嚼する音が聞こえたが、飲み込んだ瞬間に頭蓋骨から骨が落ちるだけだと思って見ていたが、飲み込まれたらしい骨は一欠片も落ちて来なかった。その様子に唖然として見ていたが、そんなこちらの反応を無視して灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンは骨を全て食べてしまった。

 その後の反応は更にこちらを驚かせるものだった。ビキビキッと骨が割れるような音が灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンから響いて来た。よく見るとその音の発生源は頭と足から聞こえて来ていた。頭蓋骨にしっかりと残った牙が更に伸長して鋭さを増し、足に残っていた爪、特に前足の爪も分厚く鋭くなった。やがたその音が止むと、牙や爪が成長した灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンがそこにはいた。

 恐る恐るステータスを確認してみると、そこには今までと違う言葉が幾つか増えていた。


 名前:灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトン(爪牙強化型)

 能力:Lv1

  HP:26/26

  MP:6/6

  体力:16

  筋力:14

  器用:5

  知識:0

  魔力:3

  敏捷:15


 スキル

  爪牙戦闘


 あれ?召喚強化スキルブーストⅠより効果が高いような気が…。しかもスキルまで獲得しているし…。

 その結果に暫くの間、何とも言えない間が出来たがすぐに気を取り直して、えさを与える有用性について歩きながら考えることにした。

 だがそんな思索に耽る時間はそれ程なかった。灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンに掛けた偵察Ⅰの効果を切らしていないことに気付いたのは、灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンが猛禽類の梟を仕留めに走り始めた時だった。

 そしてえさを食べ続けて今に至るという訳だった。ちなみに同種の灰色狼グレイウルフの骨を食べた時の成長が著しく、体長が伸びたのもその時だった。


 同時にこちらもレベルアップこそまだだったが、スキルアップはしていた。偵察と召喚強化スキルブーストは常に使用していたこともあり、それぞれⅡへと成長した。このペースならⅩになるのも簡単かとその時は思ったのだったが、グナーから非情に冷める言葉が掛けられた。

(ⅠからⅡに上がるのは簡単です。ⅡからⅢになるのも簡単なスキルもありますが、Ⅳから上にあげる場合は相当な修練や経験が必要になりますが?)

 どうやらⅣ以上のスキルアップは桁が2、3つ違う経験が必要らしく伸び難いとのことだった。少しくらい夢を見させて欲しかったが…。


 そんな風に少し前のことを思いだしていると、食事を終えたのか灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンが足元に戻って来た。既に変化も終わったのか、その骨は最初の頃に比べて分厚くなり、がっしりとしたものになっている。ふと食後の後始末ために確認すると、そこには今までと違い骸骨スケルトンが食べられない肉だけでなく、食べ残しと思しきえさが少し残っていた。

 余談だが、肉は骨と一緒に咀嚼されているが、何故か骨だけ吸収されて、残った肉は塊となって頭蓋骨から出て地面に落ちるだけだった…。


 食べ残し?満腹という概念が骸骨スケルトンにあるとは思えない。念の為に灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンのステータスを再度確認してみた。


 名前:灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトン(全体強化型)

 能力:Lv1  

  HP:44/44

  MP:11

  体力:27

  筋力:24

  器用:8

  知識:0

  魔力:5

  敏捷:26


 うーん、凡その強化が終わったと考えてもいいのだろうか?灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンえさに興味が無くなったのか、周りを警戒するように見回しているだけだった。

 確かに灰色狼グレイウルフ骸骨スケルトンは強くなり、戦闘にも役立ちそうだがこれだけではまだ足りない。

 使える戦術の幅は現在は前衛2人の特攻のみ。これだけではやはり心許ないので、後衛つまり弓や、中衛の槍などを使える物がいれば幅も多少は広がる筈だ。


 この森での前衛と言えば数だけは非常に多い初心者冒険者の最大の敵、ゴブリンだ!

ロスト獲得スキル

「死霊」魔術Lv3

    召喚・骸骨(リコールスケルトン)Ⅱ・攻撃陣オフェンシブマーチⅠ・防御陣ディフェンシブマーチⅠ・偵察Ⅱup・召喚・魂(リコールスピリット)Ⅰ・死者鑑定・召喚強化スキルブーストⅡup


  「剣術」Lv1


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