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10008日目
今帰った。
って、コレを書いている時点で明白な事を私は何故書いているのであろうか。
もとい。ついさっき見て来た地上の様子を、以下に記す。
確かに私の配下に被害はあるようであった。
しかしそれ以上に、人間の被害は甚大であった。
特に、火の玉雷病呪いをコンボで受けた気の毒な村の惨状は、思わず目を覆いたくなるようなものであった。
成程あれでは、人間達とて八つ当たりしたくもなるだろう。
憂鬱になりそうなので詳しく描写することは省くが、ただ二人、その村の住人でありながら奇跡的に生き残ったらしい、村外れに住む母子の今後が安らかであるようにと願うばかりである。