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12日目
おばちゃん口調の六本腕の衣装係さんが、出来上がった服を持ってきてくれた。
一見黒に見える濃紺色の地に、漆黒の糸で流水の紋様が描かれた、詰襟型の上下だった。
部屋にあった衣装と比べて随分かっちりかっちりした衣装だとぱっと見思ったが、いざ着てみると何処も動きにくいところが無い。
「すごい」
と、思わず呟くと、衣装係さんは嬉しそう(多分)にキリキリと笑った。
服の形は、僕の雰囲気に合わせて誂えてくれたらしい。
気に入ったのなら、似たような感じのを今度幾つか作ってくる、と言って彼女は帰って行った。
床に血は落ちていたが、もうあの人を怖いと思うことは無いと思う。
……あんまりにも気に入ったので、服の描写、頑張ってみた。
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