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剣の墓標、春の城  作者: 銀野
りたーんず
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7日目

大事件があった。

メイドが大泣きした。


午後のお菓子(何を使っているのかは全くわからないのだが毎回凄まじく美味しい)をテーブルにセットし、僕が礼を言った矢先の出来事だ。

いきなりの号泣に仰天してどうしたのかと聞くと、「魔王様が自分の名を呼んでくれないのが悲しい」とのことだった。

嗚咽の隙間隙間に耳を傾けていると、彼女は名付け親があのひとで、例の「名前呼んだら影響を受ける」と言うルールが適用されない数少ない人物らしいことが分かった。


……「魔王様」に名前を呼んでもらえる事が、彼女の自慢らしかった。


それなのに、「魔王様」は帰ってきてからまだ一度も名前を呼んでくれない。

だから、悲しい、と。

得心がいって「ごめんね、カーミラ」

と、日記に唯一あった名前を呼ぶと、彼女はぱあっと表情を明るくした。


屈託のない表情が、少し、妬ましかった。


ブクマ、評価、感想等どうもありがとうございます。


すごく励みになります。

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