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5日目
あのひとの首をクローゼットから取り出そうとしたところで窓から中間管理職が現れた。
……あえて中間管理職と呼ぶのは、「魔王」に名前を呼ばれる事を本人が全力で拒否したからだ。
「魔王」が誰かの名前を呼ぶ、と言う行為は想像以上に対象に影響を与えるものらしい。
……それにしても無礼な態度だ。
そもそも彼ら天使が僕にあのひとのことを教えてくれさえすれば、そもそもあのひとは死なずに済んだのに。
考えているとだんだん腹が立ってきて、いっそ名前を連呼してやろうかとも思ったが、後々あのひとにまで迷惑がかかりそうだったので、取り敢えずやめておいた。
用心して今後、他人の名を読んだり書いたりすることはやめておこうと思う。
……旅の仲間たちの名をもう呼べないのは、少し寂しいと思った。
「あの子」の日記の文章、ぼちぼち上達させていこうかなと思ってます。
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