3日目
あのひとの首を厳重にマントでくるんでクローゼットに押し込んでから、今日は城内の構造を調べて回った。
隅々まで磨き上げられた城でいつまでも汚い格好では申し訳なかったので、服は適当なものを借りている。
言うまでもなく、僕とあのひとでは身長が違う。
ずるずると裾を引きずりながら歩いていると、それをメイドに見咎められた。
どうやら、自在に姿を変えられるあのひとだが、城の中では同じ姿をしていることが多かったようだ。
「イメチェンですか?」
と無邪気に問われたので、姿を変える術を持たない僕は
「そうだ」
と答えるしかなかった。
……そんなこんなで、明日、「衣装係」とか言うのが採寸にくるらしい。
どこにあのひとの首を隠しておこうかと今から頭が痛い問題だ。
追記、
あのひとは凄まじく魔物に好かれているようだ。
城内ですれ違うものすれ違うもの、皆満面の笑み(一部顔色が全く読めなかったので推測)で挨拶してきた。
ブクマ、評価、感想等どうもありがとうございます。
すごく励みになります。
感想は、自身でもよく考えていなかった部分に切り込んで送ってくださる方もいて、「ああーなるほど確かに」としばしば感嘆しております。
微妙に話の筋を軌道修正すらするレベルです。
とりあえず、感想無かったらりたーんずは無かった。
これからもお付き合いいただければ幸いです。




