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剣の墓標、春の城  作者: 銀野
りたーんず
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2日目


昨日は一日中メイドに張り付かれていて何もできなかったので、今日は一人にしてくれないかと早々に頼んだ。

快く頼みを聞いてくれたメイドが出て行き、念入りに扉と窓に鍵をかけ、目隠しをした上で僕は急いで用事に取りかかった。

早急に、僕は誰にも見つからずに隠しものができる場所を見つけなければならない。

……どうせ自分しか見ない日記だ、変にぼかして書くのはよそう。


隠さなければならないものは、あのひとの首だ。


……自分で書いていてどう言う状況なんだよと今更思った。


あのひとを貫き、記憶と魔力を受け継いだ瞬間、僕は咄嗟に崩れていくあのひとの首から上をすくい上げた。

不思議なことに、抱きしめた首は崩れるのが止まった。

仲間が駆け寄って来るのを見て慌てて鞄に首を押し込んで持ち帰って今に至る。


……どう言う心理だったんだろうと書き出してみて今思ってる。


もとい。


拠点の街へ戻った時も、偉いさんに言葉をかけられている時も、「腐りやしないだろうか」とただただ不安だったが、今日取り出してみたあのひとの首は、すくい上げた時と変わりないようだった。


ほっとして、畏れ多くもあのひとの髪を撫でてみた。

さらさらしていて、上等の絹のようだった。



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