64/147
魔王付きメイド、カーミラの手記
親愛なる魔王様。
魔王様がお出かけになって、もうだいぶん時が経った気がします。
魔王さまはわたしにだけこっそりと、お出掛けになることを伝えて下さいました。
だからわたしは、魔王さまが任せて下さった留守をしっかりと守れるよう、今日もお城の手入れにせいを出す日々です。
硝子の食器は毎日ぴかぴかです。
廊下も、窓枠にも、埃一つありません。
お部屋のシーツはまるで凪の海のようです。
いつかの種が、花になりました。
ぴかぴかとして、光をふりまいている綺麗な花です。
早くお見せしたくて、わたしは最近ずっとそわそわしています。
魔王様。
お庭はいま、春です。
お付き合いいただきありがとうございました。
いったんこれで完結となります。
コネタだけ明日また追加します。
続きとか人間サイドの話は思いついたら追加する予定です。




