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あの子へ
君の剣が、私の墓標となる
君の言葉が、私の碑銘となる
そのことに、私は陶酔感に似た満足を覚える。
それだけで、自身が生まれたことに意義があった気さえする。
君を知ってからの時間は、瞬きほどの短い期間ではあるが、私は君を心底尊敬する。
君の心は、勇気は、行動は、私を屠るに十分値する。
こんな思いを押し付けられた君は甚だ迷惑であろうが、どうか私が心を動かすことだけはゆるして欲しいと思う。
消えゆく最中にも私は願うばかりであろう。
祈らせておくれ。
君が息災であることを。
君が幸福であることを。
そして出来るなら、配下達と仲良くしておくれ。




