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10053日目
頼みの綱の剣が錆びていたという事で、今後の方針を相談しに中間管理職は一旦本陣まで帰ることとなった。
帰る際に彼はしつこく、私に余計なことをしないようにと念を押してきた。
そのくせ今の所、私が兄との相対があの子の意思である限り邪魔も手助けもするつもりはないことを伝えると、妙な顔をしていた。
これだけあの子に肩入れしているからであろうか?
私はただ、あの兄が人間相手に本気で怒るような事があるわけないことを承知しているだけである。
従って逃げても追って来るわけもないので、あの子については、自身でやれるだけの事をやって気が済んだようなら逃がしてやろうと思っている。




