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剣の墓標、春の城  作者: 銀野
無印
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10041日目


気を取り直して今日はしっかりとあの子を見守るぞ、と意気込んでいたのに、早々に兄が私の住まいにやってきたのでその目論見は御破算となってしまった。


因みに兄に、用件といった用件は特に無い様子であった。

それでもあえて用件を言うならば、

「最近部下が妙に殺気立っていて欝陶しい」

といった主旨の、自業自得いわざるを得ない事象への愚痴を、延々と私に聞かせに来た事くらいであろうか。

私からしてみればどうでもいいことこの上ない。

しかも、その上折角私の配下が差し入れてくれたものを食い散らすだけ食い散らかして兄は帰って行った。


一体何をしに来たのだと言うのだろうあの人は。

あの子には申し訳ないが、あの兄と仲良く暮らすことは私の精神衛生上どだい無理なことだと思った。


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