3/147
10002日目
今日は、兄が珍しく私の住まいまでやってきた。
いつだったか、後光が眩し過ぎて配下達が怯えるからこっちには来るなと言ってあった筈なのだが、そんな事は一切お構いなしであった。
相変わらず我が道を行く人だ。
…まあ、何処に向けて書いているのか書いている本人でさえ判然としない愚痴はおいておくことにして、兄が何故やって来たかである。
どうやら昨日の私の話を聞いて自分でも何か、この粛粛とした日常に一石を投じてみるようなことがやりたくなったらしい。
何事にも始める前にまず私に宣言しに来るのは止めて貰えないかと常々思う。
飽き性な兄の事だ。
どうせまた、直ぐに飽きてしまうであろうに。