28/147
10027日目
相変わらず本に埋もれていたあの子らだったが、今日は少し動きがあった。
坊主が、目的の本を見つけたらしい。
顔はごくごく平平凡凡としているが、こいつ何気に有能なのかも知れない。
発見時、坊主が誇らしげに高々と掲げてくれたので、この本のタイトルは確認出来た。
内容はあまり覚えていないが確か、人間の魔法形態で言うと黒魔術系統に属する本であったはずだ。
以前地上に出張した配下が、「私人間の本に載ってたんですよ!」と嬉しげに語りながら持って来たのを覚えている。
因みに三人で広げて見てはいたが、娘の頭が邪魔でどんな頁を見ていたのかは全くわからなかった。
当時はさして興味も湧かなかった為、適当に流し読んで放り出して置いておいたら、山羊頭の配下がオヤツにしてしまったので、現物が手元に無いことが今になって悔やまれる。




