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家に着いて早々、お爺様に呼ばれ母屋へ。
小さい頃だがその場所には緊張してしまう
区切られたふすま越しに声をかければ、入りなさいと返ってきた。
失礼しますとなかに入れば部屋の上座に鎮座するお爺様。
その前に自分も座る。
「妖魔に襲われたそうじゃの、大事ないか? 」
「はい」
そうか、と短い返事が返ってきた。
それからすこし事件の話をして、解放された。
戻る最中にそういえばアクマがいた事にあまり驚いていなかったと思いかえしていた
お爺様の所から戻ってみれば、すでに夕食の用意がととのっていて、宗二兄さんに着席をに促された。
「知らせを聞いて驚きましたよ」
宗二兄さんはそういって眉を潜めた。
「ごめんなさい」
小さく頭を下げれば、ふ、と彼は笑って
「無事で何よりです。」
そう言ってくれた。
「しかし 、破魔の矢が効かない相手ですか…そんなに強いアクマにしては、知性が乏しかった様にも思えますが…」
「はい…管理官の人もおかしいって言っていました。」
「そのアクマを倒した相手も気になりますね
恵里香さん、当分はお一人でお戻りにならないようにして下さい。
何でしたら、朝夕の送迎を付けましょう。」
「そんな、大げさな、今回はたまたまですよ。一人でも平気ですって」
とは言ったものの、彼の言う通り一人で帰る気は起きなかったから、
誰かと一緒に帰りますよと 伝えれば漸くその表情が和らいだ。