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雪の華  作者: 雨瑠
6/21

5


ザシュ


―狙い通り、その額に矢は刺さった。

(このスキに)


だが


ブルブルブル



小さく震え、手の一本が矢を抜き投げ捨てる。


「ああっ」


酷く緩慢な動作に見えるのに、それ以上に自分の動きは劣っていた。


だから


もう一つの手に襲われてもよけきれなかった。


ドン!


「…!?」


薙ぎ払われ、体が宙に浮く。

大きな音と共に地面に打ち付けられる



ズッ―――


這うようにしてそいつは近付いてきて、間髪入れずに首を絞めあげられ持ち上げられる。


アクマが人間を襲う理由の一つに、人間の生気を奪う事があげられる。

生気を吸えば吸う程にアクマの力は増す。

逆に生気を吸われた人間は衰弱していく。


「ぐっ…」


目の前が真っ赤になる

息が出来ずにただバタバタともがく事しか出来ない。

手から力なく弓が落ちる。


本来表情のないアクマだが、笑っているように見えた。


――だめだ

―――意識が



飛ぶ寸前、


目の前の黒が、まっぷたつに割れるのを見た。





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