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私立霧の島学園
ここは県内外でも特殊な性質を持つ学園。
敷地面積、生徒数共に広く多く、その学園一つである種の街を形成しており、店なども立ち並んでいる。
そしてまた
そのうちで学ぶ内容もあるものに特化していた退魔―――
それがこの学園が異質とされる特目のひとつである。
生徒達は皆、この学園にて退アクマ用のカリキュラムが組まれている。
それは、訓練、実践、団体、個人様々であるが、行った行動によってポイント―――成績がつくものであった。
「ふぁあ、疲れた…」
大きく伸びをして教室へと続く廊下を歩いていく。そうね、補習もこう続くと疲れるわね…
てでも仕方ないわ、次の学期からは実地も入るし」
「うーん、まあそうなんだけど…最近ずっと訓練じゃない?流石に疲れるというか…退魔は一つのミスが大怪我につながる。
その為に訓練といって高校2年までは擬似アクマ通称スピリットと呼ばれるプログラムを相手に対戦をさせられる。
擬似と言っても実際のアクマと何ら変わりはなく、力、人工知能もすぐれている。
その為、訓練中ですら傷をおおうものも少なくは無いのだが。
「疲れるだけならまだいいじゃない、今日の敵の一撃、本当はやばかったんでしょ?」
「う」
「でもまあ、流石に不死身の桐条ね、傷ひとつない」
そう言って、怪我をおおうはずだった頭をポンポンと叩いた。
「う~ん」
小さい頃からつづいていた幸運?
お爺様は呪のせいだと言っていた。
それ以上の事は知り得なかったが、やはり胸にくすぶってはいた。
この力のことを。