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「A班、目標達成、お疲れさまでした。」
抑揚のない機械的な声。
「よ!おつかれ」
快勝だった為か明るく声を出したのは、さっき太刀を振り上げていた青年、刹那だ。
「おつかれ、じゃないわよどんだけ走らされたと思っているのよ、もう」
頬を膨らませる彼女に、
「いいじゃない、勝てたんだから」
「そうたぜ―、文句言うなよ―」
「うるさい真司 良かったわね目標倒せて」
「と、トゲあるな、ちゃんと公平にジャンケンしたろ?組み訳にケチ付けんなよ―「べ、別にケチなんかつけてないわよ」
「まぁそりゃ補佐より討伐のがポイント高いけどな。まあ団体ポイントは入るから良いじゃんか」
「…いいわよ、次はとってやるから」
「鏡夜?なにしてんだよ」
その場にしゃがみこんでいた彼に問いかける。
「呪の起動が遅れた。
まだまだ改良せねばならんようだ。」
淡々とした口調でそう言った。
「そうか?真面目だよなお前」
そうこう行ってる間に
「おいお前ら何している? 次はB班だぞ早く入れ替われ―!」
先生が頭上の操作室から叫んだ。
はい、返事をして5人はそこをあとにした。